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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

嫌いな人が好きになる方法!1/4(共感⑦)

2010-08-03 | 第十章「今ここでの恩寵」
 共感を考えていくと、どうしても日常の中で発生する嫌いな人との関わりが気になる。こちらが相手を嫌えば、相手も自分を嫌うものである。そして、そんな関係では共感は無理となる。それで、問題ないならそれですまされるが、仕事の関係とか、様々な経緯とかで、何とかしなければと思うことは多い。

 嫌いな人とどう向き合うか。そして、できれば好きになりたい。これは、私の長年のテーマであるが、生き甲斐の心理学の勉強会を開催したとき、学友で盛り上がるテーマの一つである。昨日の、個性の美を見出す努力もその一つだが、U先生のブログなどを拝読していると、いろいろな定石・方法が既に研究されているようだ。
 
 今回は4回、自分の経験を踏まえ考察していきたい。自分の経験を意識して重ねていかないと、実戦的に役立たないので、できればじっくり自己事例を研究していただければとも思う。

 一つ目は、感情転移というこころの仕組み(防衛機制)。≪坊主憎けりゃ袈裟まで憎い≫、という現象は意識すると日常で結構起こる。そして、嫌いな人と関わるとき、自分は≪坊主憎けりゃ袈裟まで憎い≫を今しているのではないか?このことを、ちょっと思い出すだけで、結構救われたことがあった。

 かつて、Aさんとの間で大きなトラブルがあり、Aさんを憎むようになった。その思い出が強烈なのだろうか、Aさんとは全く関係のないBさんに出会ってすぐに、Aさんと似ているところたまたまあったためか、BさんをAさんに、深層で重ねてしまったようだ。そして自分でもはっきり原因が判らないうちにBさんを嫌ってしまう。

 嫌いという感情は、とても大切で、その感情に気がつき自分なりにその意味を思索して、BさんはAさんと違うのに、Aさんを思い出すのでBさんに嫌いという感情が湧く・・・ということに気がついた。

 こころの世界には、そんな不合理も発生する。そうした知識があるだけで、何となく救われる。

共感⑦(暮らしの中のカウンセラーの基本の基本 17/30)

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