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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

15歳、京都・奈良をどう知覚するの?(宝の山 2/10)

2010-08-18 | 第一章「意識と知覚」
 昨日、大昔の写真の束を見つけたこともあり、中学3年生のときの修学旅行の写真をじっくり楽しんでいる。初めて奈良・京都を訪れた時だ。

 写真で追って行くと、薬師寺、法隆寺、東大寺、平等院、比叡山、金閣寺、銀閣寺、苔寺、二条城、嵐山、清水寺こうしたところを見学したようだ(もう45年くらい前なので、こんな言い方になってしまう。旅行も確か夜行電車の日の出号に乗車した記憶が)。記念写真をよく見ると、写真の中に亡くなられた方もちらほら見える。特に、同じ高校に進学し、しばらくして(一年半後)亡くなられたAさんの顔を久しぶりに観て、いろいろ考えた。

 朝≪ゲゲゲの女房≫で主人公が崖で九死に一生を得た場面で、ご両親が、息子の無事を祈る場面があり、その印象が強烈だったかもしれない。日常の中にそっと忍び来る死。そんなことは15歳の私にはどれだけ実感できたろう(今の私も同じだろうが)。Aさんはその修学旅行の後、一年半くらいしてから、自殺をされた。私は、クラスメイトとお通夜に行き、ご両親のお話も聴いたりした。

 さて、45年前の修学旅行に先立ち、見学先を調べ発表する機会があった。わたしは、たまたま東大寺の三月堂が当たり、にわか勉強をし、何となく難しいことを発表した覚えがある。今思えば、何が判っていたのだろうか?三月堂も国宝級の仏像も、知的な対象として見物してもピントこないものだ。

 東大寺には、その後何回も足を運んだが、3年前に、じっくり見学をすることができた。奈良は奥が深く、勉強をしっかりしたり、じっくり見学しないと、その良さが判らないと思う。3年前にいった東大寺。その時、始めて、自分の中の何かが動いたようである。

 最近は、華厳の勉強や東大寺設立当時の歴史の勉強もしているので、興味が湧きまた再訪したいという気持ちが強くなっている。

 奈良・京都は、魂の故郷のような趣のあるところが多い(例えば東大寺のように)。ちょっと早く帰天したAさん、きっと天国で奈良・京都の本当の良さを味わっているのではないだろうか。その良さを、もっと教えてほしい。

宝の山 2/10(信じて見える世界 2/30)

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