イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

こころの傷は絶対に癒されないか?・・・(宝の山 3/10)

2010-08-19 | 第一章「意識と知覚」
 大掃除した時にふと出会った写真以外でも、思い出の品が出てきた。中には嫌な思い出に繋がるものも。善意から頂いたものであり、捨てるに捨てられずしまいこんでいたものだ。その処分について家族と話あっていた後に、ぼんやりとテレビを見ていると、≪こころの傷は絶対に癒されない≫と熱心に語るコメンテーターの言葉ではっとした。御巣鷹の惨劇の話で、全体の文脈から見れば、惨劇の後で逞しく生き抜きながら、生き甲斐を見出していく被害者家族のことを前向きに報道していたが、その言葉自体を深く考えると、嘘だと思った。

 生き甲斐の心理学を学ぶと、≪体験の解釈が世界を変える≫という、臨床心理学的知見を学ぶ。昨日、学友で15歳の時に自殺した方のことを書いたが、それも、私のこころの傷に対する解釈の問題であった。事実は勿論変わらないが、解釈如何で、もっと楽に自然体で生きられる生き方ができると思う(長い年月がかかったが)。特に衝撃的な事件は、こころの仕組みの問題もあり、過剰な考えを持ちやすいものだ。

 さて、先ほどの嫌な思い出を喚起する品だが、結局捨てた。頂いた方の善意を想うと、ちょっとこころ苦しいが、やはり本音は大切にしなければならない。時が経ち、新しい解釈に辿り着く可能性はあるが、無理は禁物。日々機嫌よく生活ができるのが一番。良い子に成りすぎてもいけない。

宝の山 3/10(信じて見える世界 3/30)

人気blogランキングへ・・1クリックで燃えます!感謝しています!!!