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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

湧水の智恵!・・・≪嫌いな人が好きになる方法≫3/4(共感⑨)

2010-08-05 | 第十章「今ここでの恩寵」
 猛暑が続く毎日ですが、おかげさまで昨日は八ヶ岳方面に避暑にいってきた。海抜1000メートル以上の高原で涼み、さらに信玄が水争いの中で築いたという、三分の一湧水の地を訪れた。

 水温約10度といわれる湧水が、こんこんと湧く。それを三角石柱を上手く使い、三つの流れに分ける。これで、誰からも文句は言われないというほど、緻密な職人の仕事を目の当たりに見て感激した。



 

 こころの世界は、暗い感情はその人の持つ理想と現実のギャップから生ずると言われる。理想も現実も、他人ではなく自分で勝手にこころの中につくるのであるが、意外とそのことに気がつかない。また、それが妥当なものかは、本人も含め意外と確証の得ないものである。

 傾聴やカウンセリングは、その理想と現実(意識されている領域もあれば、無意識の領域もある)の解釈をめぐって営まれる。嫌いという感情も、その意味をいろいろ考えると、幼いころにいつの間にか抱いてしまった、それほど合理的であるとは思われない理想がもとで、湧いていたりする。あるいは、時と共に状況が変わったこともあろう。

 そんなことを、自問自答しながら、自分の解釈を問い直し、そして、ギャップを埋められることもある。

 ギャップを埋められないことも、当然ながらある。覆水盆に返らずということは確かにある。苦悩はそういうものなのだろう。私も、40歳ごろから、そういった厳しい現実が人生にはあると思い知らされた。その場合、そのギャップを相対化し緩和してくれたのは、基本的な哲学や生命倫理の変更だったように思う。

 私の場合は、カトリックへの信仰の道であった。

 さて、三分の一湧水で争った人達はどうだったのだろうか?日本の古層を勉強している私であるが、やはり、日本の古層の思想をより知る必要を感じる。

 日本が実質的に国として完成するのは、7,8世紀ごろである。そして、やはり思想という面では仏教を抜きにしては語れない。華厳の思想などを今勉強し始めているが、実に深い。日本においても、ゆるしの思想は着実に育まれてきたのだと思う。

共感⑨(暮らしの中のカウンセラーの基本の基本 19/30)

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