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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

スリリング!夜の動物園を知覚!(差異を考える3/10)

2010-08-29 | 第一章「意識と知覚」
 今月の初めに、多摩動物公園に孫娘といったときに、8月の土日に夜8時まで開園していることを知った。猛暑とはいえ、何処かに行ってみたいと思っていたので、夕方から多摩動物公園に行くことにした。

 行って良かった!猛暑の中で植物も動物も、そして人間も元気がないが、夕方で日が落ちるころになると、流石に処暑。秋の虫が到る所で鳴きはじめる。子供達も大人も、どういう訳か日が落ちてくると、元気になってくる。動物園に対する知覚が、集団的に変わってくるようだ。

 キリンは、屋外で静かに休んでいた。タヌキもごそごそと蠢いている(暗くて良く判らないが)。ライオンも、昼は殆ど動かないが、夜は結構散歩モードのようだ。今まで、きずかなかった動物も、夜だと明かりがついて、その存在に気づく。今回の最大の発見はチータであった。

 多摩動物園は、コアラ、カンガルー、ウォンバット、パルマワラピーなどの有袋類の絶好の見学場所でもある。先日オーストラリアで何故有袋類が多いのかを説明したテレビ番組を見たが、感動的であった。たまたま、トラのあかちゃんが3匹も見ることができたが、有袋類のトラがアメリカ大陸で、同じトラ(大きくなってからお産をする、有袋類でない哺乳類)に絶滅させられたことを思い出した。我々の祖先も有袋類トラと関わったのだろうか、そんなことも妄想した。

 夜の動物園はおもしろい。動物を観るのも面白いが、自分の知覚が変わるのを意識できる。今までの動物園というイメージが、知覚が変わることで変化し、もっと豊かな動物園に変貌していく。同じ秋の虫の(日本の)声を聴きながらカールロジャースの19番目のパースナリティ理論の命題を思い出した。

 幼いころに、食卓に並ぶ、干物や芋などを、釣りに行ったり、いも掘りに行ったりすることで、深く知る。今までと何かが変わる体験。人間死ぬまで体験し続けるのだと思う。

 皆さまも、機会があれば、夜の動物園をお楽しみください。

差異を考える 3/10(信じて見える世界 13/30)

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