イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

青春時代のホメオスタシス!(宝の山 4/10)

2010-08-20 | 第一章「意識と知覚」
 大学4年生の時の卒業研究の論文は、研究室に置いてあったが、いつの間にか紛失して無くなってしまっていた。一緒に共同研究をしたBさんと、力作の紛失に愕然としたが、まあ仕方がないとあきらめていた。

 棚の上から見つかった写真の束の中に、有難いことに、当時の研究発表の写真があった。今となっては、論文より、当時の研究がおぼろげに判る写真のほうがありがたい。しかし、当時は実験装置をはんだごて片手に作ったり、心理テストをお願いしたり、また数理統計モデルの研究で本当に大忙しであった。身体を壊しても不思議ではなかった。

 ところが、その力作の卒論を書きあげてから、何か空しさがいっぱいであった。今考えると、卒論自体は貴重な体験ではあったが、自分の進路などで何か自分の本音が判らなかったところがあったからだ。父親への反動形成とか、補償とかで大忙しだったのだろう。U先生が最近ブログで言われていたように、父親の影響は本当に大きい(父親はそれに意外と気付かないかもしれないが)。

 しかし、父親の影響とは別に、学校の友達、会社の同僚、従兄弟の存在は大きかった。父親モデルの外に、Aモデル、Bモデルといった、別の生き方を仄めかしてくれた。また卒業して就職してから、まもなく関西に転勤となり両親と別れたこともよかったかもしれない。青春時代の不安定さをカバーする、不思議なホメオスタシス(恒常性)が働いていたかもしれない。太陽があれば月もあり、惑星もある。太陽と地球だけではない。ありがたいものである。

宝の山 4/10(信じて見える世界 4/30)

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