ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【日銀】白川方明総裁代行、西村清彦総裁代理体制へ

2008年03月19日 23時33分43秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 日本銀行(BOJ, Bank of Japan)は20日付で総裁代行に白川方明さん、総裁代理に西村清彦さんを充てることをホームページで発表しました。

 一部で「総裁空席」とさわがしい新聞がありますが、日銀マン30年の白川代行と、審議委員から繰り上がりの西村代理がいれば、ノープロブレム。総裁選びはゆっくり決めましょう。

 ◇

総裁職務の代行および代理について
2008年3月19日 日本銀行

○ 総裁職務の代行および代理は下記のとおりとなります。

 平成20年3月20日以降総裁が任命されるまでの間は、3月20日付けをもって任命される白川副総裁が総裁職務を代行する。

 また、白川副総裁の代行する総裁職務については、3月20日付けをもって任命される西村副総裁が代理となる。

 ◇

日銀総裁空白 首相「責任痛感している」(朝日新聞)
2008年03月19日20時55分

 福田首相は19日、日銀総裁が空席になったことについて、「責任を痛感している。こういう事態をなるべく短くしたいということで、また努力してまいりたい」と自らの責任を認めた。首相官邸で記者団に語った。(略)

以上です。

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【参院予算委】道路特会からのタクシー券4月廃止 大久保勉さんが答弁引き出す

2008年03月19日 22時33分17秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

【08-3-19 参院予算委】

 いまや“参院の長妻昭”の感がある大久保勉さん(福岡選挙区)らが徹底的に道路財源で攻勢をかけています。

 ここ数日、マスコミを取り巻く形で、参院民主党が政府への批判を強めていた道路特会(社会資本整備特別会計道路整備勘定)からのタクシー券使用問題。

 5年間で23億円だっていうんだからバカになりません。

 きょうは野党質問から前向きな答弁がありました。

  大久保さんが徹底追求の最後に冬柴国土交通大臣に「提案」をしました。
 冬柴国交大臣は宮田道路局長と相談の上、「提案」を受諾。
 4月1日から道路特会からのタクシー券使用を禁止すると明言しました。
 午後2時前の答弁。

  期間は、タクシー券の半券など民主党が提出を要求する資料が揃い、過去のタクシーチケット不正使用に関する調査が終わるまでということですので、事実上、道路特会からのタクシー券購入は禁止になるでしょう。

 一般会計から国交省職員のタクシー券使用は可能ですが、より厳格な使用が求められるのは必至です。

 これも逆転国会の成果です。

 ◇

 参院国会中継をごらんのとき、大久保さんが登場したら要注意ですよ。
 “参院の長妻昭”=大久保勉と呼んだら、どちらか、ないし両者が嫌がるかもしれませんが、ともに47歳。

 大久保さんは外資系のモルガン・スタンレー証券に務めていました。
 ある経済雑誌によると、大久保さんは「証券会社で一生食うに困らないだけのお金を稼いで」政治家をやっているとの趣旨の発言をしていました。
 「うらやましい」と思いがちですが、ひょっとすると資本主義社会の矛盾に気づいたのかな? 2004年、参院初当選。

 私は大久保さんの質疑を見るのは今日で3度目です。

 山田洋行を舞台とした防衛利権問題では外交防衛委員会と決算委員会に登場。

 外防委では、「防衛省がアメリカで“偽ジェームズ”に欺された」という実に面白いネタで石破大臣をタジタジにしました。これはエントリにしようと思ったのですが、構図が複雑で書きませんでした、m(_ _)m。
 追及にとどまらず、渡米した江渡防衛副大臣の調査が甘いと糾すだけでなく、「調査のやり方というのはですね~~」と銀行口座などいろいろなルートを使って調べる方法を指南しました。私も勉強になりました。決算委では額賀大臣に敢然と立ち向かいました。

 福井日本銀行総裁から「村上ファンドへの拠出」を引き出したのも大久保さんだそうです。(wikipedia参照)
 
 明治時代の雑誌のふろくについている「出世すごろく」は、学を成し→業を立ち上げ→成功し→故郷に錦を飾り→代議士になって「あがり」というものがあります。

 自由民権運動の良き香りを残した遊びですが、正直、苦笑してしまいます。

 かつてと違い、会社役員から国会議員になる人は1割を大きく下回っています。
 実績と余裕を兼ね備えた大久保さんの世直しに今後も期待したいです。
政権交代でもう一度輝いていた日本へ!

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「景気回復は足踏み状態」月例経済報告、下方修正

2008年03月19日 21時56分38秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 内閣の月例経済報告が2ヶ月連続で下方修正。
 「景気回復は足踏み状態」として「大企業の動きが弱い」とのこと。
 サブプライムローン問題を中心とするアメリカ金融の混乱が影響しています。

 ひとことでいえば、日本国内の庶民はどうにもならないということ。
 政府の毅然とした態度をのぞみます。

景気「踊り場」入り・経財相表明、月例報告を下方修正(日経)

 大田弘子経済財政担当相は19日の関係閣僚会議に、景気の基調判断を2カ月連続で下方修正し「回復は足踏み状態」とした月例経済報告を提出した。

 回復をけん引してきた企業部門の動きが弱まっていると判断。米経済の減速や金融市場の混乱が、日本の景気回復を鈍らせている。大田経財相は会議後の記者会見で「景気は踊り場的な状態にある」と表明した。

 今の景気回復は2002年2月に始まり、いざなぎ景気(1965年11月―70年7月の57カ月)を上回り戦後最長。踊り場になれば、02年末から03年半ばと、04年末から05年半ばまでに続き3回目となる。(19日 20:55)



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民主党、高校教育無償化法案を参院に提出

2008年03月19日 07時33分20秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

(時事通信、民主党ニュースを基に作成しました)

 民主党は18日、国公立高校の授業料を全額国が負うことを柱とした「高校教育無償化法案」を参院に提出しました。

 「子どもたちの学習権をあらゆる立場から保障していくための取り組み」(提出者の佐藤泰介参院議員)として、年間11万8800円の標準授業料額を設定し、原則36ヶ月間(3年間)支給する内容です。

 民主党は昨年夏の第21回参院選に「15歳までの子どもに月額2万6000円を、世帯収入・人数に関係なく一律支給する」とした「子ども手当」をマニフェストに掲げ大勝。「子ども手当法案」はすでに参院で審議しています。

 提出者のひとりである、直嶋政調会長は「中学卒業までのお子さんに月額2万6千円支援する子供手当法案と1セットとなる」と話し、0歳―18歳までの一貫した子育て支援で、国家プロジェクトとして少子化対策にあたる民主党の基本姿勢を示しました。

 民主党は「教科書バリアフリー関連3法案」も提出。視覚障害の児童・生徒の教育への配慮として、
 ①教科書会社に規格の「拡大教科書」の発行を義務付ける
 ②通常学級に在籍する児童・生徒に、拡大教科書・点字教科書の無償措置・購入費援助を定める法律を制定する
 ③特別支援学校高等部専攻科の生徒の「音声教科書」購入を援助する
 ――という3法案から構成されている。

 鈴木寛参院議員は「弱視の児童生徒の1/3にしか拡大教科書が行き渡っていない」と指摘し、「全ての弱視の児童生徒へ拡大教科書が行き渡るように教科書発行者に義務付ける。音声教科書も同様に支援する」と説明しました。

 両法案のダウンロードは民主党HPから。

〔写真は林久美子参院議員HP〕

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