[写真は自民党による参院無視(みなし否決)に強く抗議した牧山ひろえさんのHPから]
朝日新聞によると、参院民主党は道路財源に関する歳出法案を否決することを決めました。
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この法案について、新聞は
「道路整備費財源特例法改正案」
と表記していますが、当ブログでは、
「道路特定財源特別措置法案」
「道路特定財源特措法案」
と表記します。
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道路特定財源特措法案(内閣提出、日切れ法案)は、参院財政金融委員会などで合同審査をしています。
この法案は福田内閣の「2008年度からの道路特定財源の一般財源化」の方針と違い、「2008年度から10年間のガソリン税などの歳入を、道路整備の歳出に充てる」ことを定めた法案です。
しかも、またしても「特別措置法(特措法)」なのです。10年間・50兆円の税金の使い道が「特措法」。
自衛隊派遣も特措法、ガソリン税2倍も特措法。
本当に自民党政府はふざけています。ただし、うんざりしていると、
自民党清和会(福田首相、小泉元首相、中川元幹事長)
vs
自民党道路族(古賀誠元運輸相、二階俊博元運輸相、山本有二元金融相)
との闘いに目を奪われて、本質を見失います。
自民党清和会は道路財源を何にでも使える一般財源にすることで生まれる新しい利権を貪ることをもくろんでいます。
自民党道路族は道路財源を引き続き公共工事に費やすことで利権を護ろうとしています。
この構図に目を奪われると、
「田中派(木曜クラブ)と福田派(清和会)の争いに目を奪われていて、
気づいたら自民党独裁政権が53年間も続いてしまっていた・・・」
ことが再来します。
5月12日(月)~13日(火)にめぐる国会攻防は
民主党(本質世直し) vs 自民党(特措法政治)の構図であり、
参議院(直近の民意) vs 衆議院(憲法で優先)の構図です。
付け加えるならば、今回の歳出法案(道路特定財源特措法案)に関しては、あまり関心を持たないことをお勧めします。うんざり=政治不信に“感染”するおそれがあります。
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道路整備財源特例法改正案、参院で否決へ
2008年05月07日20時45分
民主党は7日、ガソリン税などの税収を10年間道路整備に充てることを定めた道路整備財源特例法改正案を、参院で採決する方針を決めた。これを受け、参院の自民、民主両党は、9日の総括審議(福田首相出席)、委員会採決、12日の本会議採決で合意した。ただ、参院は野党多数のため、いずれも否決される。
民主党は与党が13日に予定する衆院での再議決にも出席して反対する見通しだ。同改正案と、「09年度から一般財源化」とした政府・与党決定との矛盾を追及し、再議決に対して慎重論もくすぶる与党を揺さぶる狙いがある。