【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「高木3原則」でさあ巻き返しだ (1)改革推進(2)提案主義(3)現場主義 高木義明・国対委員長

2013年01月31日 20時08分55秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]高木義明・民主党国会対策委員長。

 民主党の高木義明国対委員長は2013年1月31日(木)の民主党・無所属クラブの代議士会で、(1)改革を推進する(2)提案をしていく(3)現場の声を国会に出していくーーの高木3原則を示して、来週からの予算委員会で巻き返し、会期終了後の参院選の大逆転につなげる考えを示しました。民主党の海江田万里代表が同日の定例記者会見で紹介しました。

 高木さんの国対委員長は第1次野党期に、渡部恒三さんから受け継ぎ、山岡賢次さんに引き継いで以来2度目。与党期にも衆議院議院運営委員会筆頭理事や、議院運営委員長、文部科学大臣を務めました。

 (1)野田首相の置き土産である自公民3党の枠組みによる社会保障と税の一体改革、立党の原点である政治改革、税金の無駄使いをやめる行政改革といった、改革推進主義
 (2)提案をしていく提案主義
 (3)現場の声を丹念に拾って国会に出していく現場主義

 の3点。このうち、提案主義に関しては、第21・22期参議院では、みんなの党が参院側に議員立法(参法)を繰り返しており、党議違反議員を処分しないところまでしてその権利を確保してきました。しかし、第46期衆議院で民主党の協力を得るか、日本維新の会の協力を得るかのいずれかで法案が出せるようになったため、みんなの党と他党との連携が進む可能性があります。同党の渡辺喜美代表は同日の衆議院本会議で「野党時代の自民党はみんなの党と国家公務員制度改革法案を一緒に提出した」と秋波を送りました。一方、現段階では日本維新の会は、国会では政府与党と協力する色合いが強いため、「民み」連合による衆法提出のケースも増えそうです。

 長妻昭・衆議院予算委員も、さっそく今国会第1号の質問主意書提出者となり、政府・厚生労働省を揺さぶり出しました。頼もしい気がします。国会論戦に勝って、選挙に負けることはよくありますが、いずれにしろ、持てる力を出し惜しみせず、悔いのない人生を送ることが、一人一人の民主党議員・総支部長に求められています。

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[国会トリビア]日本共産党・志位和夫党首が衆議院壇上で中腰になるホントウの理由とは?

2013年01月31日 15時55分24秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 国会トリビアですが、これはもう、呆れた実態としか言いようがありません。

 複数回当選している衆議院議員ならみんな知っています。しかし、国民に隠しているわけではなく、呆れてしまって、一々国政報告会やブログで発信していない情報です。

 衆議院本会議(2013年1月31日)に登壇した日本共産党の党首(幹部会委員長)である志位和夫議員が演説を終えて、降壇するときの姿をご覧ください。


[画像]雄弁をふるう、日本共産党党首の志位和夫氏、2013年1月31日(木)、衆議院本会議、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。


[画像]演説を終え、中腰になりながら、首相ら閣僚に礼をする志位和夫氏、2013年1月31日(木)、衆議院本会議、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。


[画像]中腰になり、左後ろを向いて議長に礼をする志位和夫氏。なお、きょうの映像をうまくキャプチャできなかったため、第181臨時国会の映像からのキャプチャ画像のため、議長は横路さんです。ご了承ください。赤囲みは筆者。

 ごらんのように、テレビ入りで雄弁をふるった志位氏ですが、演説を終えると、に中腰になって右を向き、首相ら閣僚に礼をして、左後ろに体をひねり議長に礼をして降壇しています。

 なぜこのような極めて不自然な動きをするのでしょうか。志位氏に限らず、日本共産党の衆議院議員はみな同じようにしています。毎度のことなので、たまに1人がヤジを飛ばして注意する程度にとどまっています。

 これはすべて、国旗が視線に入らないようにする。というそれだけの自己満足なプライドに基づくものなんです。

 十五年戦争(太平洋戦争、大東亜戦争)の反省は、私たち今を生きる日本国民全員が共有しなければいけません。しかし、衆議院本会議場で国旗に礼をしたら、日本は大陸などに侵略戦争をする国になるのでしょうか。だったら、日本共産党は衆議院選挙に立候補せず、どこかに共和国でも建国したらどうなんでしょうか。だめだ、こんな政党、国政に送っちゃ。

 一方、きょうの衆議院本会議ではついに社会民主党(社民党)が登壇しませんでした。第46回衆院選で沖縄2区の照屋寛徳さんが圧勝しました。そのほかは大分県連(村山富市顧問)で重野安正前幹事長の健康上の理由での不出馬でピンチヒッターをつとめた前秘書が比例九州で復活当選しただけで、わずか2議席。


[写真]取り壊しが進む社会文化会館(日本社会党本部、社会民主党本部)、2013年1月28日(月)、筆者撮影。

 国会議事堂参議院側の三宅坂を下った皇居前にあった、社共の牙城「社会文化会館(社民党本部)」が名実ともに取り壊されています。この状況にあっても、国有地であるここに、社民党党首の顔写真をあしらったポスターが張りっぱなしで見識を疑います。スローガンの「生活再建」・・・いったい誰の生活を再建するのか。

 まったくかわいそうに思う必要はありません。ベルリンの壁崩壊から25年間。戦後3度にわたり政権を担いながら、すべて衆院選で国民の信を問う前に途中で投げ出しました。

 社共に議席を与えないよう、衆参とも比例代表に7%程度の足きりルールをつけるべきです。

 貧しい人への政治。それはまず、右手を使って財源をとってきて、左手で手当てする。そういう改革政党が政権を担わなければスタートしません。それが民主党です。

  では「戦争をしない」政治は誰がやるか。それは自民党と民主党の二大政党がしっかりとチェックし合い、平和と福祉の公明党、日本維新の会、みんなの党がにらみ合いながら物事を決める緊張感と情報公開ある国会。それがあれば、日本が大陸や太平洋諸島に侵攻し、戦争するわけがありません。アメリカ・イスラエルと、日本は国際的・地政的におかれた状況は違います。

 社共を根絶やしにしないと、社共だけでなく、日本全体が歴史の歯車から転げ落ち、時代から取り残され、孤独死しかねません。

 社共リベラルの左翼団体の甘い言葉に誘われる人は、さみしい生活環境に同情する面もありますが、心が弱く、だらしない人です。日本共産党の機関紙「赤旗」は原稿料が高く、唯一の収入源という漫画家などもいるようです。しかし、それよりもっと安定した、自治体による生活保護制度があるのですから、社共に見切りをつけるべきです。「王様は裸だ」と言えない人と同じです。子々孫々に迷惑をかけることを自覚すべし。

 国会の中で、自民党と民主党が戦争をしていれば、国会の外で戦争が起きることは絶対にありませんから。何もしないことが「平和」ではなく、国民が民主政治のしくみを能動的につくることが「平和」です。 日本国民全員の総力を結集して、社共リベラルの息の根を止めましょう!

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