ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

衆院の8常任委 2特別委空転 石破自民党0増5減区割り法案強行採決の構え崩さず

2013年04月17日 17時31分40秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]自民党の石破幹事長(自民党ホームページ)と民主党の岡田最高顧問(筆者撮影)。

 石破茂幹事長率いる自民党が、連休前国会での「0増5減区割り法案」(183閣法51号)を強行採決する構えを崩していないことから、2013年4月17日(水)、民主党、日本維新の会、みんなの党、生活の党は団結して審議を拒否しました。この日は、衆院では8つの常任委、2つの特別委が設定されていましたが、開議せず休憩した委員会は散会、開議しなかった委員会は流会をそれぞれ午後5時前後に理事会で決定しました。

 野党による審議拒否戦術は、今の任期で初めて。

 「0増5減区割り法案」は、憲法違反であり、石破幹事長の地元の鳥取県の定数を合理的根拠無く「2」にする支離滅裂な法案です。さらに前日、衆院議院運営委員会(佐田玄一郎委員長=自民党)は、閣法だけを衆院・政治倫理の確立および公職選挙法改正特別委員会(保岡興治委員長)に付託しています。2013年岡田法案は付託しておらず、本会議での趣旨説明・代表質問も求めておらず、民主主義を否定しかねない大暴挙です。

 これは、最高裁と国会の権力関係、衆議院と参議院の権力関係に、甚だしい禍根を残す可能性が極めて大きく、絶対に許してはなりません。

 新年度かつ連休前という国民の忙しい時期をねらう手法は、毎年末に政党を解党し新党を立ち上げる小沢一郎氏の「政党助成金・解党ビジネス」を彷彿とさせ、石破氏が第二の小沢氏になりつつある気配があります。

 石破自民党による国会を破壊する大暴挙を絶対に阻止しましょう。

 正義は完全に我々にあります。

 そして、信無くば立たず。最後は、石破茂と岡田克也。どっちが信用できるか。それが答えになるでしょう。

 

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