[写真]今期初の党首討論で野党党首から「安倍内閣は長期政権になる」と言われて、相好を崩す安倍首相、2013年4月17日、NHKから。
【2013年4月19日(金) 衆院・政治倫理の確立および公職選挙法改正特別委員会】
自民党が大暴挙に出ました。これは完全に「石破爆弾テロ」と言って良いでしょう。
0増5減緊急定数是正法の新区割りを反映する公選法・区割り法改正法案(183閣法51号)を強行採決しました。
[画像]0増5減区割り法案を強行採決し、可決した瞬間、2013年4月19日(金)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。
議運委員を兼ねる佐々木憲昭議員は「自公は16日夜の議運で付託を強行しました。与野党の合意のもと円滑に議会を運営すべきだ」と批判しました。
民主党が提出していた5増35減の人口完全比例の公職選挙法・区割り法改正法案(2013年岡田法案、183衆法8号)は付託すらされず、門前払いされました。
このようなことがあっていいのでしょうか。
民主党の法案では、石破茂・自民党幹事長の鳥取県の定数が「1」、細田博之・幹事長代行の島根県の定数も「1」になるので、二人が嫌がったのでしょう。
まさに国益よりも私益を優先するのが、今の自民党執行部です。
伊吹文明議長にあっせんを求める「棚上げ」がありましたが、伊吹さんが5年前のガソリン国会で、自民党幹事長として「つなぎ法案」事件を起こした過去があります。自ら「国税つなぎ法案」「地方税つなぎ法案」なるものを執筆し2008年1月末に突如委員会に提出。その日のうちに衆財金委、衆総務委で趣旨説明のうえ、そのまま採決し、可決。内容はガソリン税が失効しないようあらかじめ「つなぐ」法案で、議長あっせんを飲む代わりに本会議採決を取り下げました。憲政史上、委員会で可決した法案が本会議に上程されなかったのは憲政史上この一回だけです。しかし、これは、もともとありもしない法案を勝手に書いて、自民党が勝手に可決しただけであり、与野党の取り引きに使われるものではありません。
もちろん、5年前の事例にもとづき、伊吹議長が本会議の日程に入れないよう、働きかける手もあるでしょう。
いずれにしろ、参議院では否決される見通しの法案です。
改めて、 与野党実務者による協議が必要です。
そのうえで、2013年岡田法案をベースにして、所要の修正を入れればいいでしょう。
協議は、連休明け国会から会期末まで続くことになりそうですが、とにかく最高裁の無効決定をみないことが大事です。
討論には、みんなの党と共産党が出席しており、みんなの党の井出ようせい議員は「安倍政権への期待が失望に変わるでしょう」と指摘しました。
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