あと3年間の任期がある非改選議員の勢力図をつくってみました。
2013年(平成25年)7月21日(日)の午前7時から午後8時まで(一部繰り上げあり)に投票する第23回参議院議員通常選挙では、このほかに、向こう6年間の任期がある121人を選び、新しい参議院をつくることになります。
政権交代ある二大政党政治のまた新しい節目の日になります。
インターネット選挙運動を解禁する公職選挙法(平成25年4月26日法律10号)の趣旨を考え、当ブログは、7月21日(日)午前0時から午後8時まで更新しません。
参議院は選挙区と比例代表(非拘束名簿式)で最も複雑な選挙システムです。なので、「信頼できる人から働きかけ」が判断に不可欠だと考えますが、この選挙戦でみなさんはいかが社会と接したでしょうか。
頼もしいのは、ここ数回の国政選挙で「投票(選挙権)は国民の義務である」という間違った認識が「投票(選挙権)は国民の権利だが、放棄すべきでない」という正しい認識に是正されています。
60歳代で民主党支持者が健在で、20歳代で自民党支持者が増えるという状況。これまでの「年配者の自民党、若者の民主党」というイメージとは違い、二大政党間の世代別支持割合の偏りがなくなっている傾向が、一部世論調査や街頭演説のようすから見えました。実際にはどうでしょうか。
民主党の前議員や地方議員がようやく必死になった印象がありましたが、どういう結果になるでしょうか。
最後に第23回参議院議員通常選挙前の最終金曜日(19日)の経済指標です。
日経平均株価(225種)1万4589円。
東証株価指数(TOPIX)1211・98。
東証1部売買高 36億4305万株。
NYダウ30種工業平均株価1万5514ドル。
円ドル相場 100円34銭~36銭。
円人民元 16・243~16・253円。
円ユーロ 131円71銭~75銭。
長期金利 0・805%(第329回10年物国債)。
日銀当座預金残高 80兆6400億円。
[写真]新装された民主党ホール、筆者撮影。
民主党は昨年末の衆院選ではプリンスホテル宴会場内に設けた「開票センター」を、あすの第23回参議院議員通常選挙では、党本部(借りビル)内ホールに設けることにしました。
参院第2会派維持は確実とはいえ、現職国会議員数と得票率の減少で、政党助成金(平成6年政治改革4法で設立)が向こう3年間減る見通しのため、少しでも節約し、統一地方選や衆院選への軍資金を確保するかまえ。
現執行部は常任幹事会で、前衆院議員が代表をつとめる総支部長について、参院選の結果で見直すことを決定しています。
比例代表の得票数は、候補者ごとに、各市町村(政令指定都市では行政区単位含む)別に出ます。衆院総支部がどの程度集票したかは一目瞭然です。
第23回参議院議員通常選挙は、日本における二大政党政治の存亡の危機ともいえる選挙です。残り2日間のカギは、31ある1人区で、どれだけ衆院総支部が底力を出せるかにかかっています。きょう1日の、日頃から丁寧に手入れした名簿による、人脈総当たりの働きかけで、比例代表で票が湧き出るでしょう。そして、その産別・団体出身の参院議員の応援で、2年後の統一地方選をステップにして、3年後の衆院選で一気に過半数をとり政権再交代できます。
街頭演説をみていると、60代前後の民主党支持者は意外と多いようです。過去4年間で、民主党ではなく「政権交代ある二大政党システム」の支持者が増えたのでしょう。スキャンダルまみれだった頃の自民党を知らない20代では自民党支持者が増えていて、年代ごとの二大政党の支持者の偏りが少なくなっています。
衆参ねじれの解消は、官僚による安定した既得権益の維持につながります。これを見越してか、法人税下げに反対する財務省国税庁が、首相が先月視察した会社の申告漏れをリークしたとおもわれる動きがその証左です。自民党の安定ではなく官僚の安定になります。政治を国民の手から官僚に取り戻すことになります。踏ん張りが必要です。
あるいは自民党が衆参単独過半数ならば逆に民主党にチャンスが出てくる可能性もあります。そのためには、とにかく底力を見せるしかありません。
「2枚目は民主党」という1人区党組織の訴えが民主党を救います。