[画像]民主党提出の戸籍法改正法案に賛成する公明党の佐々木さやかさん=赤丸、2013年12月3日(火)、参議院インターネット審議中継から、赤丸は筆者加筆。
【参議院法務委員会 2013年12月3日(火)】
新進党の友情に基づく、「民自公3党合意」と「近いうち解散」から1年。与野党が修正協議すると、原案がますます悪くなってしまっていますが、参院法務委では、公明党と民主党の友情が結実しました。
内閣提出の
「婚外子の相続差別を禁止する民法改正法案」(第185回国会内閣提出法案第20号)と
民主党・みんな・社民党提出の
「出生届の嫡出子記入欄を削除する戸籍法改正法案」(第185回国会参議院議員立法第6号)
が同時に議題になっていました。
参考人質疑、議員による採決の結果、
まず、民法は与野党の全会一致で可決。
そして、参議院から提出された、
戸籍法改正法案は、公明党のホープ、佐々木さやかさん(神奈川選挙区で今夏初当選)らの挙手多数で可決しました。
これについては、衆議院段階で、階猛さんが「議員修正案」として提出。公明党の遠山清彦さん、中野洋昌さんが起立し、自民党が着席して、賛否が分かれる異例のケースとなっていました。
衆修正案と参法案はまったく同じ内容なのですが、今回は自民党もはじめから賛成に回ったようです。震災から999日間、日本政治をリードしてきた公明党と民主党の新進党の友情。次の1000日間、何か変化があるのでしょうか。
(関連エントリー公明党と自民党、賛否分かれる 民主党修正案、衆・法務委 民法の婚外子差別廃止法案可決)
今国会の混乱の原因として、自民党による、事前審査制の復活による国会空洞化があげられます。
そして、自民党政務調査会法務部会(非公開)では、「めかこの子に配慮するな」という古式騒然とした心無い同僚同士の話し合いが長時間続いたようです。
そこで、大衆の党、公明党が戸籍法改正案に、賛成したことで、委員会可決となったと考えられます。
今後の展開ですが、本会議での委員長報告に関係なく、本会議での採決が参議院の意思になります。ただ、今国会(6日まで)中に、衆院に送付し、衆院で可決し、成立するのが難しい情勢と考えられます。
ただ、参議院委員会で可決した、という実績が残ったのは前進です。
ほぼ、同時刻、お隣の参議院外交防衛委員会では、これも公明党が力を入れてきた「障害者の権利条約」(185条約8号)が全会一致で承認された後、拍手が起こりました。自民党の委員長が散会前に「本日は多数の傍聴者のみなさんに熱心に傍聴していただきありがとうございました」とコメントする場面がありました。
もはや事前審査制ではありません。ハマコーのような役者のいない自民党本部から、国会議事堂へ。舞台は移っています。
[写真]神奈川県選挙区で初当選を決めた公明党の佐々木さやかさん(左)、2013年7月21日、民主党開票センター内でテレビ東京映像を筆者(宮崎信行)撮影。
[写真]佐々木さやかさんの選挙区でもある神奈川県、新進党結党大会があったパシフィコ横浜をながめる若人、筆者(宮崎信行)撮影。
この余勢で、新進党再結党・・・をサンタさんにお願いしたら、欲張りすぎですかね。
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