平成25年2013年10月15日(火)に召集された第185臨時会(第185回臨時国会)は、2日間の延長の末、12月8日(日)閉幕しました。一部報道によると、与党・自民党は、第186常会(第186回通常国会)を来年1月24日(金)に召集する方向で調整に入ったようです。
第185臨時国会は、与党が「特定秘密保護法」の会期内成立を期すため、会期末当時の午後6時20分に、衆議院「12月8日(日)までの2日間の会期延長」を議決しました。これにより、野党の抵抗戦術は事実上封印され、特定秘密保護法は深夜に成立しました。
なお、政府提出法案は、国家公務員法改正法案が自公民3党の修正合意が済んでおり通常国会で成立させるとの覚書が取り交わされています。会期末直前に提出された会社法改正関連2法案を除けば、事実上閣法(内閣提出法案)の成立率は100%。議員立法も、衆法、参法とも、与党提出衆法や、与野党の議院連盟方式の衆法・参法がともに多数成立しました。
野党提出の衆法も多く閉会中審査(継続審査)となるなど、与党のていねいな委員会運営がありました。
請願も衆議院、参議院とも会期末に本会議で採択されました。
ただ、衆議院、参議院とも議長の年末あいさつはない状況で会期切れとなりました。
第185通常国会については、安倍首相が6月に「成長戦略実行国会」と構図を設定し、7月の第23回参院選で勝利。しかし、実際には、「情報のあり方国会」として国民の関心を呼びました。
私が召集2か月前の2013年8月17日付で書いたエントリー
特定秘密保全法案(仮称)提出へ 情報公開法改正とセットで議論すべきだ」
の構図になったわけです。最終的には与党・自民党支持者からも、共感を得られたところです。
情報公開法改正法案も継続審査となりました。私は、政権交代ある二大政党政治のメリットは、民主政治を語る上での必須の「インフラ」である情報が、定期的に国民に提供されることだと考えています。公文書管理法と情報公開法と特定秘密保護法の関係とその運用を、今後も、政権交代ある二大政党政治を訴え続けるうえでの重要なカギととらえて、国会ウォッチを続けていきたいと考えております。