【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

行きたけれぼ行けばよい 安倍晋三首相が靖国神社に参拝 2013年12月26日

2013年12月26日 13時09分48秒 | 第186通常国会(2014年1月)好循環実現国会

安倍首相 靖国神社に参拝(NHKニュース&スポーツ) - goo ニュース

 
        


 報道によりますと、安倍晋三首相は2013年(平成25年)12月26日(木)、東京・九段の宗教法人、靖国神社を参拝しました。第1次安倍内閣(2006年臨時国会から2007年通常国会)で参拝できなかったことを「痛恨のきわみ」と答弁していた安倍首相の悲願が達せられた格好です。

 安倍さんは、自民党政務調査会社会部会長(民主党政策調査会厚生労働会議座長に相当)をつとめた厚生族。

 2006年7月に日経新聞が、昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示してそれ以来ご親拝(ご参拝)されていないとする富田メモが報道されて以降、同年8月15日に小泉首相が参拝して以降、首相の靖国神社参拝はとだえていました。

 行きたければ行けばいいのです。

 日本国憲法20条の信教の自由がありますし、昭和天皇の意向を意識しすぎることは、天皇の政治利用につながり、皇室の永続性をそこねることになりかねません。

 まして、安倍さんの場合は、国際連盟を脱退し、戦地に赴かなかったのに法務死として靖国神社に合祀されている元衆議院議員・外務大臣の松岡洋右(まつおか・ようすけ)さんは同じ山口県の出身です。

 ただ、2012年8月10日の記者会見で厚生族の先輩になる岡田克也副総理が示した基準(いわゆる岡田基準)

 昨年8月10日(金)の記者会見で、私の質問に答えて

 「東京裁判そのものの問題がないわけではないけれども、しかし、日本が自ら戦後を総括していない以上、やはり東京裁判というものを尊重するという考え方に立たざるを得ないと。その東京裁判の結果、A級戦犯というふうに断じられた方々が祭られている、神として祭られているということについて、そこに閣僚が行くということは、私は望ましくないというふうに考えております

 との岡田基準にもとづき、閣僚が大平洋戦争(大東亜戦争)の終戦記念日に参拝するのはのぞましくない、と私は考えています。

 中国の世論が反応するとは思えませんし、韓国の世論が反応しても、日韓の貿易関係は数%にすぎないのであまり意識しすぎる必要はなく、軍恩連盟の全国組織は解散しており、日本遺族会の会員も減っています。新年度予算(案)の恩給費も5000億円から44400億円へと(おそらく)自然減しています。

 ですから、安倍さんは行きたければ行けばいいのです。

 筆者は昨年12月15日に、靖国神社に昇殿参拝しています