金曜日から始まった予算審議ですが、おどろくべきことに、今週木曜日2月6日(木)に自民党が強行採決し、本会議に緊急上程するシナリオを描いている可能性が浮上しました。
第186通常国会は1月24日(金)に始まり、6月22日(日)までの150日間ですが、わずか10営業日前後で強行採決をし、「決められる政治」を国内や海外にアピールする考えのようです。
すでに自民党の佐藤勉・国会対策委員長と、安倍首相のお友達である塩崎恭久・衆予算委筆頭理事が協議。動議の提出者としては、安倍総裁特別補佐の萩生田光一予算理事、本会議ではあべ俊子議員が動議を提出する方向で調整しており、滞りなく朗読できるよう準備を指示したとの観測もあります。
この背景には、きょうの朝日、NHKなどが「行政改革会議から無駄を指摘されて当初予算でカットした4600億円が、補正予算で3600億円復活していることが民主党の調査で分かった」と報じたことから、追及の手を初期消火するのが狙いと考えられます。
とくに前回の安倍内閣(安倍首相、塩崎官房長官)が通常国会の予算委の2月13日に浮上した松岡利勝農相の「なんとか還元水」事件で、初期消火せず、答弁から逃げるよう支持したことで、松岡先生が自殺してしまう悲劇を起こしたことから、松岡先生の霊に報いるためにも、野党の追及に答弁するよりも強行採決で批判を浴びる方がマシ、という考えがあるのかもしれません。
さらに2月7日(金)深夜(日本時間)にソチ五輪が始まるため、「国民は馬鹿だから忘れる」との思惑も自民党内にはありそうです。
なお、すでに議題になっている、平成26年度当初予算案に関しては後1か月程度、時間を置くと思われます。
今後の政治日程by下町の太陽・宮崎信行「予算審議スタート」を更新しましたので、よろしければお目通しください。