2014年2月13日(木)は衆議院予算委員会で平成26年度本予算(案)の基本的質疑の最終日が行われました。あす14日(金)は本会議で、税制改正法案も審議入りする見通し。
民主党の基本的質疑は玉木雄一郎さんがしんがりをつとめました。
この中で、玉木さんは、安倍首相が民主党政権時代に財政が悪化し、自民党政権で財政が回復したとしている根拠の数字について質問。
わが国は、2020年度までにプライマリーバランス(PB、基礎的財政収支)を黒字にする国際公約があります。
民主党政権の2012年度のPBと、自民党政権の2013年度のPB
財務省官僚に問うと、
「平成24年度(2012)のPBは、マイナス24・9兆円、
25年度(2013)のPBは、マイナス23・3兆円。なので、1・7兆円回復している」と答弁しました。
内閣府官僚(経済社会総合研究所、旧経済企画庁)は
「平成24年度(2012)のPBは、マイナス27・8兆円、
25年度(2013)のPBは、マイナス32・6兆円。なので、4・8兆円悪化している」と答弁しました。
政権交代によって、財務省は改善、内閣府は悪化していると答弁しています。
なぜ、違いが生じるのか。
つまり、財務省の数字は「予算計上ベース」であり、内閣府の数字は「予算執行ベース」なのです。
これは「生産、支出、分配は同額になる」という「3面等価の原則」にもとづき、内閣府がSNA(国民経済計算体系)を計算する場合は、国内の支出について計算する場合、「政府最終消費支出」を計算しなければ統計が成り立たなくなるからです。つまり、内閣府は、年度ごとの予算執行を見ている。一方、財務省は年度ごとの予算計上で見ているから数字が違っているのです。
これについて、麻生財務相は「ご承知の通り、内閣は新SNAベースなので、政権交代直後の平成24年度(第1次)補正予算での支出(歳出)が(翌年度に)繰り越した一時的な現象に過ぎません」と答弁。いわゆる15か月予算で、予算を繰り越したことで、計上ベースと執行ベースの極端な違いが生じたことを認めました。
玉木さんはパネルに「政治は結果であれば、予算は執行ベースで見るべきだ」と書きました。
これに先立ち、玉木さんは、「民主党政権と自民党政権の財政を比較するならば、平成21年度当初と平成24年度当初ではなく、それぞれの政権が最後に組んだ平成21年度補正後(麻生補正)と平成24年度当初で比較すべきだ」と主張。甘利さんは民主党政権での財政悪化の理由について、「最大の原因はデフレだと思う」と答弁。玉木さんは「民主党政権で財政が悪化したのは子ども手当などのバラマキなど歳出面ではない。リーマンショックの影響による税収減を甘く見ていたことは反省している」と語りました。
玉木さんは今国会で一貫して、補正予算と当初予算の関係について追及しています。
そして、玉木さんは、2020年のプライマリーバランスの黒字化の達成目標について「簡単な方法がある」とあくまでも野党の立場からアドバイス。
「その前の補正で、20兆円でも、30兆円でも積んで、2020年度に繰り越せばいいんですよ。簡単に国際目標を達成できますよ」
これに対して、自民党政府外議員からの野次は、秀逸かつ悲哀があるものでした。
「そんなのインチキだ!」
ホントウに涙が出そうなほど、秀逸なヤジです。4月補正や2月前倒し補正(15か月予算)でインチキしているのは自分の党の幹部を支える官僚なのに。
まあ、こんな議員はさておいて、きょうの玉木さんの「予算は執行ベースで見るべきだ」は、発生主義会計複式簿記に実質面で近づくことにもなります。
衆議院予算委員会の平成26年度本予算3案の基本的質疑2日目は、午後5時4分、散会しました。あすも午前9時から基本的質疑最終日。テレビ中継はない見通し。玉木雄一郎さんがあす登板するようです。#kokkai
@furu_taka 個人的には二階先生がんばっていただきたいですね。英国の二大政党は、だいたい政務三役入りした後ぐらいから、「議長コース」と「首相・大臣コース」におおまかに分かれていくんですが。なにせ議長は全議員の名前と選挙区を覚えないといけないので。
@furu_taka 首相などを除けば、「名前と選挙区」をセットで呼ばれますし、事前の打ち合わせなく起立して発言を求めることがあるので、衆議院議員(庶民院議員)650名の名前はすべて覚えていないと議長はできません。
スノーボードハーフパイプで平野歩夢選手が銀メダル、平岡卓選手が銅メダルおめでとうございます。同じ日本人として誇りに思います。
きょうの国会は衆議院予算委の基本的質疑(3日間)の2日目ですが、テレビ中継はきょうまでです。午前9時から民主党の大串博志さんの登場。#kokkai
「【速報】太田昭宏国交大臣が野党席に歩み寄り岡田克也前副総理と仲睦まじく会話 衆・予算委 新進党同僚」#kokkai #nhk blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…
内閣法制局長官(事務代理)の答弁をさえぎり、安倍首相が挙手して答弁を求めましたが、二階俊博委員長は法制局を指名しました。集団的自衛権について、民主党・大串博志さん、衆・予算委。#nhk #kokkai
大串さんの質問は2月5日の「憲法改正は必ずしも当たらない」という首相答弁からすると、解釈改憲を閣議決定するので、公明党太田昭宏大臣も含めた全会一致でなければ閣議決定できないことを踏まえた質問でしょう。#kokkai
さ、国会中継が始まる!洗濯しながら見ます。家事がぐーんと楽になった今、仕事や学校で国会中継見れない家族に「政治報告」するのも主婦の努め。子や孫の為、より良い日本にするぞ!ニュース・ワイドショーでは編集で真実が見えないもんね。
#国会を見よう!
#kokkai 松野頼久さんは中央職業能力開発協会への基金について聞いています。2009年第1次補正予算で莫大に積まれています。
#kokkai 生活の党の鈴木克昌さんの質疑で全会派一巡です。ただし、基本的質疑は明日もあり、テレビなしで、1日で全会派一巡。だいたいの、論点がおおまかに絞られてきます。