【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民主党首脳、第24回参院選に向けた他野党との再編で所感

2015年11月03日 20時25分51秒 | 第24回参院選(2016年7月)

[写真]7月10日の国会議事堂、筆者・宮崎信行が2015年に撮影。

 民主党首脳は第24回参議院議員通常選挙(来年7月10日ないし24日投開票)に向けた、野党再編で所感を述べました。

 維新の党については、10月20日の政党交付金について「銀行が止めたらしい」と語り、松野維新、大阪維新双方に振り込まれていない=各メディアが既報=とし、「職員の給与が支払われたのか心配だ」と述べました。

 共産党が主張する「国民連合政府」について、「民主党のビラを配ってくれる人はいる。共産党は、民主党公認候補のビラ配りをしてくれるのではなく、候補者を引っ込めてほしい」とし民主党員を優先し、共産党員はビラを配るのではなく野党候補統一のために候補者を擁立しないでほしいとの思いをにじませました。

 生活の党と山本太郎となかまたちについては、「小沢一郎さんが、非拘束名簿式の全国比例で、「統一名簿・オリーブの木」を主張しているのは、YAWARAちゃん(谷亮子参議院議員)を当選させるためだろう」としました。民主党首脳は「YAWARAちゃんは、今は(柔道)協会役員(理事)ではないのではないか」と前途を思案しました。

 非拘束名簿式全国比例(改選定数48)では二大政党では、個人票12万票以上をとれば必ず当選できます。しかし、少数政党では政党名100万票以上をとらないと1議席を確保できません。一つの事例として、第22回参院選では、谷さんは民主党公認で35・2万票を獲得し、民主党16議席のうち2位で当選した一方で、連立与党パートナー国民新党の長谷川憲正さんが40・6万票をとりながら、同党の議席がゼロだったので落選しました。

 ところが、小沢一郎さんが主張する「統一名簿・オリーブの木」を採用すると、前回みんなの党の、例えば、柴田巧さんが8・7万票、小野次郎さんが4・3万票、真山勇一さんが3・6万票にとどまっており、目安とされる12万票を大きく下回ることから、「小野さんらが逆に議席をとれなくなる」と述べ、統一名簿・オリーブの木に否定的な姿勢を打ち出しました。ただし、「5人を割るのではないか」と語り、「小沢党」が政党要件の一つである、「国会議員5人以上」を割るかもしれないことに、警戒感を示しました。

 社民党とは、「沖縄が基本だ」とし、沖縄県での現職(無所属)再選に協力したいとの思惑を示唆しました。

 民主党首脳が衆参ダブル選挙説を主張していることについては、「たぶん無いと思うが、民主党には自分が準備していなかったのがいけないのに、『急に解散になったせいで落選した』『代表のせいだ』、と言いだす、どうしようもなく、だらしない連中がいるので、そう言っている」としました。

 岡田克也代表の側近が「私たちの敵は大阪維新だ」と語ったことについて、民主党首脳は「それは私と考えが違う」とたしなめ、「敵は自民党だ」との基本から外れることがないよう釘をさしました。

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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細川律夫さんに旭日大綬章、おめでとうございます。平成27年秋の叙勲、牧野聖修さんは旭日重光章

2015年11月03日 05時00分19秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

 政府は、平成27年2015年11月3日、秋の叙勲受章者を発表しました。

 民主党からは、元厚生労働大臣で、現民主党倫理委員の

 細川律夫さん(ほそかわ・りつお)さん

 
=写真は本人公式ウェブサイトから=

 が、栄えある

 旭日大綬章(きょくじつだいじゅしょう)を受章しました。

 授章理由は「厚生労働大臣として、国政の枢機に参画した」。

 おめでとうございます!

 細川さんは昭和18年1943年8月8日、高知県出身。明治大学法学部卒業、弁護士を経て、平成2年1990年の第39回衆議院議員総選挙で、埼玉県内の選挙区から初当選。連続当選7期。与党議員として、細川護熙・羽田孜内閣を支えた後、民主党結党に参画。衆議院環境委員長、同決算行政監視委員長をつとめました。民主党第1次与党期には、後輩の長妻昭厚生労働大臣(現・民主党代表代行)を副大臣としてささえ、民主党2人目となる、厚生労働大臣。1年間つとめました。これに先立つ、2009年5月には、民主党代表選(ネクスト首相選)で岡田克也副代表(現代表)を「我ら同期当選」として発起人として擁立し、衆議院議員団の過半数を得ました。厚労相退任後には、社会保障と税の一体改革3党(民自公)協議会の実務責任者をつとめ、歴史的な閣法修正作業に携わりました。

 ◇

 また、牧野聖修(まきの・せいしゅう)元経済産業副大臣旭日重光章(きょくじつじゅうこうしょう)を受章しました。旧日本新党公募1期生。おめでとうございます。

 ◇

 桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)は竹崎博允元最高裁判所長官が受章しました。

 旭日大綬章は、自民党からは、太田誠一元農林水産大臣、白川勝彦元自治大臣、村田吉隆元国務大臣国家公安委員長が受章しました。

 二大政党以外では、清原武彦元産経新聞社社長、幕田圭一元東北電力社長、横田尤孝元最高裁判所裁判官が受章しました。

 旭日重光章は、上掲の民主党の牧野さんのほか、自民党から増原義剛元内閣府副大臣ら。

 旭日中綬章(きょくじつちゅうじゅしょう)は、元社会党の種田誠元参議院厚生委員長ら。

 瑞宝重光章(ずいほうじゅうこうしょう)に、川村良典元参議院事務総長、大島稔彦元参議院法制局長ら。

 瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)に、池田義明元衆議院憲政記念館長、遠藤茂男元衆議院記録部長ら。

 ◇

 勲章の種類は、内閣府賞勲局(ないかくふしょうくんきょく)のウェブサイトをご覧ください。

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