衆議院予算委員会と参議院予算委員会は、今週理事会を開き、10日(火)の衆・予算委閉会中審査、11日(水)の参・予算委閉会中審査を設定します。このもようはNHK国会中継され、ことし最後の国会中継になると思われます。
閉会中審査の議事録は、先の第189回通常国会のカテゴリーに収録されます。
民主党は、本予算案の初日の、岡田克也さん→玉木雄一郎さんリレーが再現します。
2月19日(木)の本予算案審議のしょっぱなで、岡田新代表が登場して圧力をかけ、玉木さんの質疑中にたまらず安倍総理は「日教組どうすんだよ!、日教組!」という意味の分からない野次を飛ばしました。
岡田さんはのっけから、「ジニ係数の計算方法」という技術的な質問からはじめ、甘利経財相が「たぶん答え真ん中にある」と、政府の認識に誤りがあることを示唆した苦しい答弁。自席に戻った甘利大臣は野次を飛ばし、岡田さんに叱られました。その後、ISIL日本人2人殺害事件で前年の総選挙中の官邸で、首相と官房長官がともに留守にしていた点を指摘。菅官房長官も苦しい答弁。安倍首相は終始揉み手で答弁。
次に玉木雄一郎さんが、地方創生の定義について、石破担当相に質疑。そして、農相(当時)の政治献金について質疑している最中に、安倍首相が野次を飛ばしました。
安倍さんは野次るんなら、岡田代表(The Opposition Leader)に野次ればよかったのではないでしょうか。
安倍首相(自民党総裁)と岡田代表(次の内閣首相、The Opposition Leader)の直接対決は、7月10日(金)の衆・安保特以来、ちょうど4カ月ぶり。
岡田代表本人の第189回通常国会登壇は、10回目。ただし党首討論(QT)を毎週水曜日に開いていれば、その3倍の登壇回数があったでしょう。
2人を比較すると、岡田さんは昭和28年生まれ、玉木さんは昭和44年なので、わずか16歳違いです。期数は岡田さんが9期、玉木さんが3期で、ともにすべて選挙区当選。岡田さんはハーバード大学に1年間「研修生」、玉木さんはハーバード大学院を卒業しています。岡田さんの奥さんの実のお兄さんである、村上誠一郎・自民党内閣府行政改革担当大臣の事務秘書官を玉木さん(財務省から出向)していた縁があります。
光文社「FLASH」の2015年8月4日号の、「政治記者101人が選んだ5年後の総理」で、小泉進次郎さん(126点)さんにトップを奪われましたが、8位の橋下徹さん(36点)に続き、玉木さんは9位(31点)。現職野党議員のトップにつけました。岡田克也さんは19位で、3年弱内閣府副大臣をつとめた西村康稔さんと、ヒゲの隊長佐藤正久と同じ10点でしたが、麻生副総理の8点は凌ぎました。小沢一郎さんは23位(6点)でした。
このため、民主党内では「岡田内閣・玉木官房長官」のイメージも、静かにじわりと浮上しており、玉木さんの同年代の人材発掘を、玉木選対副委員長に全権委任しています。
16歳違いと言っても、自民党と民主党が順繰りに担当するので、昔より半分で計算しないといけません。なので、安倍内閣の後に、岡田内閣が5年続くと、その後、政権再交代で自民党が4~7年やって、玉木内閣が5年続くようなスケジュール感がイメージされます。
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