[写真]BBCのデイビッド・ディンブルビー記者、BBCホームページから。
英国の公共放送、BBCは、解散動議が可決された翌日の、2017年4月20日(木)付で、同局でのデイビッド・ディンブルビー記者78歳が、1979年総選挙開票特番以来、10回連続で、2017年開票特番のメーンキャスターを務めると報道(発表)しました。
上記BBCニュースは、ディンブルビー記者の後継者にも言及しました。テレビの世界はどこもそうですが、8時間以上出ずっぱりでも、放送上は一言も、「疲れた」という趣旨の言葉は一切言わないディンブルビー記者。前回は、早い時間帯から与党・保守党のメイ内相(現首相)をスタジオに招いて政局談義。この後の、生中継では、ロンドン市長を卒業したスター政治家、ボリス・ジョンソン与党・保守党元職候補(現外相)が出るや否や、「風に吹かれましたか?」との一声で、SNSを大いに盛り上げたりしました。
2015年の特番では、予測に誤りがあり、世界から批判され、番組内で軌道修正の矢面にたった、ディンブルビー記者。もちろん、英国でも、政治記者が話題になることは少ないですが、「入れ墨をしている」と写真入りで報じられたこともある、著名人です。ディンブルビー記者は、父、弟もBBC記者で、父は第二次世界大戦報道で著名。ディンブルビー記者は、平常時は、週1回の討論番組「BBCクエスチョンタイム」のキャスター。この番組は、BBC政治記者2人が、各々、準備版を収録して、それをもとに、ディンブルビー記者を起用することが決まったようで、チャンスをものにした、ということのようです。
BBCワールド日本版のホームページによると、日本時間の今週9日金曜日朝6時から午後2時まで特番が予定されています。接戦予想が出ており、おそらく午後2時以降も、ディンブルビー記者が続けることになるでしょう。ロンドン(にたぶんある)スタジオでのディンブリビー記者と、有力政治家の会話が、イギリスの歴史をつくるかも。まあ、エリザベス女王も見てるんでしょうね。
あやかりたい、という政治ジャーナリストは、世界中に多そうです。
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