【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

前原誠司さんが民進党代表(ネクスト首相)に

2017年09月01日 19時44分35秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

[写真]民進党代表に就任した前原誠司さん、2017年9月1日、筆者・宮崎信行撮影。

 前原誠司さんが民進党代表になりました。任期は平成31年2019年9月末まで。

 東京タワーたもと、芝公園の東京プリンスホテルで開かれました。

 頻繁な代表選に、世間の関心は極めて低く、冷たかったです。参加した民進党議員も、SNSの発信が極端に少なくなっていましたから、気づいていたはずです。ただ、会場はもともと定員に合わせて用意したわけで、記者も入れれば、800名から1000名ないしそれ以上が参加し、熱気にあふれました。ちなみに、ある県連の幹事長をつとめる4期の地方議員は何度も党大会に参加していますが「地方枠で紛れ込んじゃったんですよ」と語っていました。5期以上やっている地方議員でも、一度も党大会に呼ばれたことが無い人もいるでしょうが、その辺は、そういったところのようです。

 和やかに代表選が進みましたが、国会議員票で、棄権3票、無効8票があったことが発表されると、大きくどよめき、凍り付きました。凍り付いたまま、終わった印象ですが、前原新代表がそのことに言及したので、ちょっとだけ温まった印象です。

 この11名。何が書いてあるか私は取材して、知りました。ただ、会場で調子に乗って、ある社に「私書かないから」と言って伝達してしまいました。他事記載の無効票は、ある実在する若手議員の名前。それと、前原代表と近しいある非議員の名前が書いてありました。いずれにせよ、11名や8名が集団離党ということではなく、意外と締め付けのきつい選挙だったので、なんらかの反発があったようです。

 ただ、ガンバロー3唱が終わり、代表、前代表、臨時党大会実行委員(選挙管理委員)、補選候補予定者らが、ひな壇にいて、実行委員が締めのあいさつをしているさいちゅうに、おそらく300名くらいいっせいに立ち上がって帰ってしまったので、なんだこいつら、どうにもならないなという終わり方でした。

 現職、元職、新人らが全員登壇しましたが、なかなか全員当選しても、内閣はつくれないな、という印象です。まあ、二段階でやっていくしかないのではないでしょうか。

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 宮崎信行。


【動画】羽田孜さんへの黙祷 臨時党大会 「政権交代可能な二大政党制を実現された私たちの先輩」

2017年09月01日 17時41分52秒 | 素晴らしき新生党保存会

 羽田孜さんが亡くなって、4日経ちました。

 きょう1日、臨時党大会の冒頭で、羽田孜さんへの黙祷がありました。


羽田孜さんへの黙祷 民進党臨時党大会 20170901 宮崎信行撮影

 といっても、羽田さん追悼のための党大会ではなく、もともと、予定されていたものです。

 吉川沙織大会実行委員(参議院議員)が読み上げた文章では

 「さる2017年8月28日にご逝去された羽田孜元首相に黙祷を捧げたいと思います。羽田元首相は政治改革に心血を注がれ、政権交代可能な二大政党制を実現された私たちの先輩であります」。

 訃報や評伝では「ミスター政治改革」「政権交代可能な二大政党政治をめざした」と美辞麗句の嵐でした。「省エネルック」「現行憲法下最も短い64日間」も含めて、褒めちぎりといったところでした。なかには、「政治改革の時計は(羽田内閣総辞職の)あの日で止まったまま」という美文もあり、ご遺族は涙を流しました。

 ただ、21世紀になって、17年間の間に、2009年に民主党、2012年に自民党が、衆院選による単独過半数での政権交代を実現させています。17年間に2回あれば、完成ではないでしょうか。それ以上頻繁でも困ります。ある元参議院議員が「羽田先生の教えを守っていれば、3年3カ月以上政権は続いた」という趣旨のことをおっしゃったようですが、私は「もっと与党権力に居たかったという勢力を選挙で追い落とす」のが、政権交代可能な二大政党制だと確信しております。まあ、あまり様々な解釈を開陳しないほうがいいでしょう。

 とにもかくにも、政権交代可能な二大政党制は、実現しました。

 「羽田先生の思いを、後世に!」と気張らなくても、衆議院小選挙区比例代表並立制を続ければ、また政権交代することもあるでしょう。自民党から民主党までいろいろなことがありました。終わりよければすべてよし。

 時計が止まることはありません。

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 宮崎信行。


「宮崎信行の今後の政治日程」はこの後、2017年9月1日午前10時に最新版を公開します

2017年09月01日 09時18分50秒 | 第194回臨時国会(国難突破冒頭解散2017年9月)

[写真]安倍首相、2017年6月、筆者・宮崎信行撮影=写真と本文は特に関係ありません=。

 「宮崎信行の今後の政治日程」は、この後、平成29年2017年9月1日(金)午前10時に、新記事を公開します。

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