【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「自己保身だが受けて立つ解散」と命名、民進党の前原誠司代表 第48回衆議院議員総選挙

2017年09月17日 20時32分04秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]前原誠司・民進党代表、2017年8月、筆者・宮崎信行撮影。

 民進党の前原誠司代表は、第48回衆議院議員総選挙を「自己保身だが受けて立つ解散」と命名しました。

 これは、きょう、2017年9月17日(日)、党本部で記者団の囲み(ぶら下がり)取材に答えたものです(リンク先)。先の通常国会(6月18日まで)で第3次安倍自民党内閣が浴びた「もり・かけ」疑惑に関連し、10月に文部科学省審議会が、認可の是非を決めることよりも前に、国会審議をせずに解散しようとしているとの認識を示したものです。

 自民党の萩生田光一幹事長代行は、同日のフジ「新報道2001」出演後に、記者団の囲み取材に答えて「戦後初めて安全保障上の危機が迫っている中、安全保障法制が実際にどう機能するかも含めて、国民の理解を得ることが必要だ」(リンク先)と語りました。平和安全法制が成立して、はじめての衆院選となり、その是非が問われることになります。

 私は、Twitter上で最近、たまたま、匿名の電通社員同士が「中国のウェイボーで、日本のおもてなしをイラストにしたまとめが流行している」「空気のマニュアル化っていいですよね」「誰も損しないよね」という会話をしているのを見てしまい愕然としました。何思う、山本七平と言ったところです。確かに、東条英機も死刑になったあと靖国神社で神になったので誰も損していません。正々堂々と、平和安全法制の誤りを説き、それでも国民が「北朝鮮から弾道ミサイルが飛んできているから平和安全法制は有効だ」というなら、まあ、どうにもならないかなと言ったところです。同時に、労働者派遣法改悪法(正社員ゼロ法)が成立してからも、はじめての第48回衆院選となります。解散日、公示日、投開票日は、現時点では未定。

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【解散】臨時国会冒頭に解散の公算、第48回衆院選は10月17日公示、10月29日投票か

2017年09月17日 11時38分04秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]2017年9月17日付朝日新聞1面、宮崎信行撮影。

 衆議院が解散される見通しとなりました。台風18号が襲来した秋の3連休の中日、きょう日曜日、朝日、NHK、日経などが報じました。

 主に、ロシア訪問中の山口代表が内政懇談会で解散見通しを示し、東京の党本部が呼応したことが大きかったかもしれません。

 9月28日(木)に解散し、第48回衆院選は10月17日(火)に公示され、2017年10月29日(日)に投開票となる見通しとなりました。総務省自治行政局選挙部経験者は、筆者の取材に対して、それでないと間に合わないとの観測を示しました。

 会員制有料ブログの「宮崎信行の今後の政治日程」では、「2017/09/12 23:50」に公開した分で、既に、臨時国会冒頭解散を断定に近い表現で報じていました。その後、召集日は25日から28日に変更され、野党側に伝えられました。

 第48回衆院選は、2015年国勢調査が反映された、289選挙区でたたかわれます。これに比例も含めて、定数465。このため、過半数が233、3分の2数は310。自公の過半数維持と、自公維の3分の2獲得が焦点となります。

 金子洋一・民進党元参議院議員は同日ツイッターで「私は次の総選挙には選挙区がありませんので出馬しません」と表明。金子さんが県連代表を務めた神奈川県連は、後任者が離党しましたが、新代表は23日(土)に本村賢太郎衆議院議員を無投票で選出するてはずが整っており、体制を維持しました。一方、肝心の永田町では、きょう17日(日)異例の、国会内常任委員長室での、民進党・自由党・社民党3党首会談がセットされました。この場で、新会派結成で一致するものと思われますが、いずれにせよ、臨時国会冒頭で解散されるので、間抜けな日程となってしまいました。ただ、投票日まで、1カ月以上あるので、選挙の争点は大きく変化することも予想されます。結果は流動的です。

【追記 同日午後12時半】

 野党3党首会談は中止にする、と発表されました。

【追記終わり】

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(C)2017年、宮崎信行。

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Miyazaki Nobuyuki