【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【解散観測】トランプ大統領が11月上旬に来日、「またぎ総選挙」の観測広がる

2017年09月13日 14時53分40秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]トランプ大統領初来日か、を報じた、2017年9月13日付朝日新聞1面。

 トランプ大統領が、再来月、平成29年2017年11月上旬に、就任後初めて日本を訪れる見通しとなりました。これは、13日付朝日新聞1面が「4日から6日ごろか」と報じ、各紙が、「11月上旬」として報じています。

 トランプさんにとっては当選から1年というタイミングになります。

 前々日に、国連安保理は北朝鮮制裁強化決議を全会一致で採択。ただ、国連も「官僚化」しているようで、初めから中露が拒否権を発動しないように前さばきをしており、「北朝鮮への石油の輸出は今よりも増やさない」「石油化学製品の上限を制限する」という趣旨の、私としては不十分過ぎるように感じる決議内容となりました。

 11月上旬のトランプ大統領来日では、「北朝鮮包囲網」「在日米軍の在り方」が主要な議題になるのは確実。ここで、腹合わせして、日米韓首脳がAPECで共同歩調をとるという演出が予想されます。

 仮に、例えば、「6者協議や、5者協議の再開」というような北朝鮮に対する時間稼ぎが可能となれば、これを受けての解散総選挙(政治空白40日間)が可能になります。自民党はきのう、9月12日に、10月中に「憲法9条改正案の明文」を提示することを決めています。

 米大統領の来日後の解散はかなり多いようです。

 中曽根康弘首相(自民党総裁)の2度の解散は、ともにレーガン大統領来日後。

 1983年11月上旬のレーガン大統領来日後に、1983年12月18日に第37回衆院選。
 1986年5月上旬のレーガン大統領来日(東京サミット)後の1986年7月の第38回衆院選で歴史的大勝。

 不人気だった森喜朗首相は、2000年6月上旬のクリントン大統領来日(故小渕首相弔問)後に、解散。6月25日の衆院選で辛くも政権を維持して、7月下旬に九州・沖縄サミットで同大統領と再開。

 2003年10月中旬のブッシュ大統領来日後に、小泉首相は解散し、2003年11月9日の第43回衆院選で辛くも政権維持。

 となっています。

 トランプ大統領の師匠である、レーガン大統領来日後は中曽根首相の2度の解散につながっています。
 安倍首相の師匠である、森首相、小泉首相も、米大統領来日後の解散をしています。

 ただ、今回はトランプ大統領来日後の解散ではなく、トランプ大統領来日を挟んだ解散も観測も出ています。日米の関係なら、来日時の会談の内容は、NSC国家安全保障局、外務省北米局、首相秘書官らである程度詰めて、事前に、首相・官房長官が共有することができます。

 安倍首相はインド訪問に先立ち、同日の日経新聞1面でインタビューに応じるなど、臨時国会を2週前にして発信を強めているようです。

 いずれにせよ、与党・官邸が有利な「北朝鮮政局」というものになりそうです。

 なお、宮崎信行の今後の政治日程は、昨日に続き更新し、「宮崎信行の今後の政治日程 解散はいつかその答えはすべてここにある」と題しました。昨秋の臨時国会召集日はほとんど同じ日ですので、過去分を1年半前からにし、臨時国会から来年度予算審議にかけて、解散日程がいつか、大胆に予想する内容となっていますので、ご購読を考えてみてください。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki