田中真紀子元外相は、きょう、平成30年2018年6月11日(月)の関東のAMラジオ「文化放送」の番組に出演し、あすシンガポールでの米朝首脳会談で、拉致問題が解決することは、「むごい」と語り、のぞみが薄いとしました。
田中元外相は、
「2002年9月に、小泉さんと安倍さんは「拉致をした」とハッキリ言った金正日さんに会ってきたんですね。そこで、日帰りで大事なところで帰ってきたしまった。「5人生存帰ってもらいます、8人死亡」と言われたときに、なぜ踏みとどまって、名簿を出して、これはどうだ、あれはどうだと言って、なぜ、人の痛みを身をもって、あいつ(=故金正日元国防委員長のこと)に訴えなかったのか。そして、16年経って、横田さんや飯塚さんらが最後の力を振り絞って振り絞っておられると思うが、それに本気で真っ白な心で答えられる政治家とは思えません、残念ながら。」
と語り、平壌宣言の署名よりも前に、「8人死亡」に対してその場で抗議すべきだったとしました。また、それは、小泉純一郎首相本人よりも、随行の安倍晋三官房副長官がすべきだったとの認識を示しました。
あすの歴史的なシンガポール会談で望みが薄いとする根拠として、安倍さんの政治姿勢をあげました。
田中さんは
「今回の、まだもりかけかという人もいるかもしれないが、これが象徴的なんですよ。改竄した人が自殺したのに、そして、籠池さんも罪があっても、一年近く拘留されたのに、昭恵さんも誰も、お見舞いにも行かない、さしいれもしない、一言もふれない。そして、財務大臣は「もし自死したとするならば」と言っています。認めないんですか。役人は何なんですか。人の痛みと命をなんだと思っているんですか。私は自分の保身ばかりを言ってチャラチャラしているこういう人たちが、拉致問題を本気で言って、金正恩や、トランプ大統領の気持ちを動かせるとは思いません」
と語りました。
そのうえで、
「政治的に人の心の痛みが分からない、人の尊厳も傷つけても平気、そういう人たちだと思います。人の命、親子の情、こういうことを分かっていないんじゃないですか。だから、むごいと思います。この話。本当にむごいと思います。パーッと霧が晴れてパーッとお天気がさすことを期待する人が何パーセントいるんですかね」
と述べました。
田中真紀子さんの父親は、首相や大蔵大臣(財務大臣)をつとめた、田中角栄さん。新潟県選出の衆議院議員で、拉致事件発生時も現職でしたが、国会議員が県警に対して、責任を負ったり、声をかけることは、現行制度ではできないことになっています。田中角栄さんの派閥は、現在は、自民党では「平成研究会」竹下派で、野党では、岡田克也さん、羽田雄一郎さんらが系列議員とされています。
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Miyazaki Nobuyuki