[画像]「IRカジノ施設実施法案」の質疑打ち切り動議に賛成する自公議員、この後、法案そのものも可決、2018年6月15日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
「IRカジノ施設実施法案」(196閣法64号)が衆議院内閣委員会で可決。来週火曜日にも衆議院を通過し、参議院に送られる見通し。
立憲民主党が張り切って、会期末闘争に取り組んでいて、「野党的国民」の私としては、大いに応援したいところです。
立憲民主党と国民民主党の賛否が2つの法案で割れました。民法改正案では、「立憲反対、自公国共維賛成」。受動喫煙防止法案では「立共維反対、自公国賛成」。2つの法案で「立憲反対、国民賛成」となり、立憲の抵抗野党ぶりが明らかになりました。国民ももうついていけない、というのが本音ではないでしょうか。2017年の野党分裂は、南北朝鮮38度線のように70年統一できないかも。
衆議院法務委員会では「民法相続編を改正して配偶者の居住権を確保する法案」で、立憲民主党会派の山尾志桜里さんが「法律婚を前提にしており、LGBTへの配慮が無い」として反対。国民民主党、共産党が賛成するなかで、「立憲はリベラルな価値を発信する」。私の尊敬する岡田克也先生が、立憲も含めた野党再構築をめざしている姿勢には従います。家族観は国家観・世界観につながるもので、米櫃を管理するという重要な役割を「母または妻」が持つという農村型保守的伝統的家族観を大事にする私は、さすがに「おかまに人権無し」とまではいいませんが、LGBTレインボー虹色のいでたちで代表・幹事長が踊りまくる、立憲の「狂気」がここまで来てしまうと、私としてはついていけないと言わざるを得ません。
その声が聞こえたのか、健康増進法改正案では、自民党、公明党、国民民主党の賛成、立憲民主党、共産党、維新の反対という、「立共維反対、自公国賛成」というおそらく初めての賛否の割れ方をしました。健全な保守政党として、「自公国賛成」というスキームも今後は増えそうです。
【衆議院本会議 平成30年2018年6月15日(金)】
「石井啓一国務大臣不信任決議案」。
立憲民主党の森山浩行さんが趣旨弁明。国政はすべて衆議院大阪16区から出ているので、ずっと、公明党・創価学会の北側一雄さんとあらそっています。このため、2008年には、私・宮崎信行も、和歌山県の出張先から、大阪府堺市に向かう途中に、創価学会に妨害されたことはあります。これは毎朝新聞を買いに行っていた新聞販売店舗に待ち伏せ。私がいけなかったんですが、求められるままに名刺を渡し、きょうどこに行くか行ってしまいました。そこで、ライトバンが私を待ち伏せする示威行為。私はいつものようにナンバーを写メしましたが、相手はタバコを吸いながら歯医者の看板を見るわけのわからない対応に。私は当初の予定通り、電車で移動。おそらく創価学会は、私が和歌山中部から大阪府南部まで自動車でいると思い込んでいたようで、肩透かしを食ったようです。そして、これを主導した人は、JR紀勢本線の特急で、売り子4人ほどで労働組合をつくり、それと創価学会の会員になるのが、なんらかの関係があるのか、運動をするようになったようです。ところが、この紀勢本線、私の母方の祖父が設計者の一人。そもそも線路を引いた人物の孫を、線路の上を走る特急の売り子が妨害したら、彼女はこの10年の間に仏罰にあって、地獄に落ちたでしょう。
投票総数453、賛成131、反対322の賛成少数で否決されました。散会。
【衆議院法務委員会 同日】
「民法相続編を改正して配偶者居住権を設ける法案」(196閣法58号)は立憲会派のみが反対し、自民党、公明党、国民民主党、共産党、維新が賛成して可決しました。仮に延長された場合に限れば、参議院法務委員会はこの法案を審議することになり、成立するとみられます。大きな改正ですが、成立したら1年以内に速やかに施行されます。
「法務局遺言書管理法案」(196閣法59号)は全会一致で可決しました。
【参議院本会議 同日】
「参議院選挙区選挙での政党のビデオ持ち込みを解禁する、公職選挙法改正案」(196参法16号参先議)は、投票総数237、賛成222、反対15の賛成多数で可決し衆議院に送られました。来週月曜日の衆・特別委、来週火曜日の衆・本会議で可決・成立する可能性が8割以上といったところでしょう。
「改正鉄道軌道整備法」(196衆法25号)は投票総数237、賛成237、反対0の全会一致で可決し、成立しました。黒字会社の赤字路線の災害復旧復興を国庫補助。
「改正海岸漂着物処理推進法」(196衆法34号)は、投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決し、成立しました。「マイクロプラスティック」ゴミも規制対象に。
「改正卸売市場法」(196閣法40号)。討論になりました。新党ができた先月は討論が少なかったような気がしますが、新党ができて1か月以上たって、国民民主党・新緑風会、立憲民主党・民友会が各々、堂々と賛否を明確にするようになりました。採決では、投票総数235、賛成165、反対70の賛成多数で可決し、成立しました。議長は「いちば」、委員長は「しじょう」と言っていました。私は「いちば」派ですが、基本的には、役所が管理すると言っても、出入りが激しい「やくざな世界」ですので、あまり民間に任せるのもどうか。例えば、上組(かみぐみ)なら任せられるけれども、三井倉庫ならば危ないな、というような気がします。
【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】
地方創生特別委は、今国会は衆議院だけの設置です。参議院では内閣委、衆議院は地方創生特別委で審議された「地方分権第8次一括法案」(196閣法54号参先議)は共反対、自公立国賛成多数で可決しました。共産党の宮本岳志さんは「准看護師を低賃金で働かせることにつながる条文が入っている」と指摘しました。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「健康増進法改正案」(196閣法47号)と「それに対する野党対案」(196衆法26号)。まず、午前中は参考人質疑。本会議のため、休憩。午後は各党質疑。この後、質疑が終局へ。参考人質疑の当日の採決は、今国会衆参あわせて合計3回目ぐらいだと思います。196閣法47号は、立憲、共産、維新の反対、自民、公明、国民の賛成多数で可決すべしと決まりました。国民は討論で賛成したうえ「施行日を2022年4月1日から前倒せ」と迫りました。196衆法26号は採決されませんでした(質疑は終局しませんでした)。
なお、今後ですが、「医療法及び医師法改正案」(196閣法60号参先議)と「水道法改正案」(196閣法48号)が残っています。このうち、「196閣法60号参先議」は参議院で賛成多数で可決しているのですから、当然これが先に審議入りすると思われます。但し、大幅延長となれば、196閣法48号も議題になるかもしれません。おそらく、「水道」「自動運転特区」は廃案にできると信じています。
【衆議院内閣委員会 同日】
午前9時設定ですが、午後1時の本会議開始の時点でも、開会せず。本会議散会後に開会。
石井啓一大臣が着席し、山際大志郎委員長が冒頭に、質疑の打ち切り動議を提出。自公などの賛成多数で質疑終局。続いて、速やかに法案を採決し、自公などの賛成多数で可決すべしと決まりました。散会。
【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 同日】
一般質疑がありました。
来週(以降)は、参議院から2本の公職選挙法改正案が送られてくる見通し。
【参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会 同日】
石橋通宏特別委員長が司会。
私が今国会の途中から読み始めた「本当は憲法より大切な日米地位協定入門」の著者である前泊博盛さんらから参考人質疑。
【衆議院議院運営委員会 同日】
自民党の古屋圭司委員長が議事。
【参議院議院運営委員会 同日】
自民党の山本順三委員長が議事。
このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2018年、宮崎信行。
[お知らせはじめ]
宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。
このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。
衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館)
衆議院議案(衆議院事務局)
今国会情報(参議院事務局)
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)
予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)
インターネット版官報
[お知らせおわり]
Miyazaki Nobuyuki