第196回通常国会は、32日間延長され、平成30年2018年7月22日(日)までとなりました。通常国会の延長は、1回までなので、この日が必ず会期末になります。
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(以下は、5月31日のエントリー)
政府・与党は、今国会の会期を10日間ないし20日間ていど、延長する方針を固めたようです。
第196回通常国会は、「働き方改革関連法案」(196閣法63号)がきょう衆議院を通過し、山を越えます。
しかし、「IRカジノ施設法案」(196閣法64号)は、衆議院内閣委員会で1時間しか質疑しておらず、衆議院通過は来週とみられ、6月20日(水)までの成立は見通せません。
また、今国会での憲法改正の発議が、「もりかけ」の余波で遠のいたことから、参議院自民党内で「改憲4項目」の一つ「参議院の合区の解消」を、公職選挙法改正案(未提出)で実現しようという機運が高まっています。実際には、埼玉県選挙区の改選定数を3→4に増やし、比例代表の改選定数を48→50に戻す改正が想定されているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/f7/112dc0e73cf6933156dae514608e61f6.jpg)
[写真]参議院自民党の、(左から2人目から)橋本聖子議員会長、吉田博美幹事長、関口昌一国会対策委員長の3役、きのう、国会内で、筆者・宮崎信行撮影。
仮に会期が延長されるならば、例えば、7月7日(土)までの17日間延長などが想定されますが、延長幅の決定は6月18日ごろのぎりぎりのタイミングになるでしょう。
政府与党は、現時点で審議入りしていない「水道法改正案」(196閣法48号)、「健康増進法改正案」(196閣法47号)、「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)、「農薬取締法改正案」(196閣法49号)など、衆参の、厚生労働・内閣・法務・農林水産・経済産業・国土交通の各委員会での審議を延長戦にもちこみ、内閣提出法案の成立率8割超をめざすことになるかもしれません。
このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2018年、宮崎信行。
(以下は、2017-12-19 20:03:04の初投稿時の記事)
[写真]国会議事堂中央部3階の御休所(ごきゅうじょ)から見る国会正門側(皇居側)、向こう正面は常任委員長室で、下は中央階段=2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。
第196回通常国会が、来月、平成30年2018年1月22日(月)に召集されることになりました。複数報道もあってか、与党・森山裕国対委員長がきょう=前月19日=に明言した、と報じられています。
当初会期末は、平成30年2018年6月20日(水)になります。
この日程は、1月12日(金)午後1時30分からの、衆参の議院運営委員会理事会で、内閣から国会に伝えられます。
召集日に、今年度第1次補正予算案と来年度予算案が提出され、衆参本会議で政府4演説。代表質問を補正と本予算で別々にやるかどうかが、最初のかけひきとなりそうです。テレビ入り委員会は、2月に入ってすぐの衆・予算委の補正審議から始まり、2か月間にわたって、テレビショーが楽しめそうです。
新年度予算案の衆通過・自動成立の目安は3月2日(金)の夜の衆・本会議まで。これは、与党内の参議院執行部の要望で、逆に3月5日(月)以降になるシナリオもありえます。予算案は年度内に必ず成立。
3月15日までに小選挙区選出議員が亡くなった場合は、4月10日(火)告示同月22日(日)投開票で、補欠選挙があるかもしれません。
5月4日(祝)は、田中角栄さん生誕100年。連休明け国会は5月7日(月)からスタート。一般法案の審議日程は十分にあります。
会期中に会派の結成などがあっても、前年秋に選出された衆参の常任委員長の顔ぶれは変わらないだろうと、私は試算にもとづき推測します。
審議では、前年からの「もり・かけ」特区・学校法人問題、新年度予算案のイージスアショアや巡航ミサイルの導入や検討の予算案。民法の「成年」を18歳にする法案、IRカジノ施設法にもとづき国交省が書く実施法案及び与党提出のギャンブル対策法案、日銀正副総裁の国会同意人事案(本会議のみ)などが議題になりそうです。前年から「保険業法改正案」(195閣法4号)を、野党が議長の委員会付託に反対する「つるし」をしており、衆参の財金委員会で、年度末及び会期末に波乱の兆しが無くはありません。
(この記事の初投稿は11月25日で、12月19日に書き直しました)
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(C)2017年、宮崎信行。
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