宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

参議院内閣委員会は「ギャンブル」を先送りにして「TPP11法案」審議入り来週参考人・連合審査会を開催で、「IRカジノ」成立には会期延長不可避な情勢

2018年06月14日 18時26分06秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 たいして盛り上がっていない会期末闘争ですが、参議院内閣委員会ではTPP11法案が審議入り。衆議院から先に送付を受けた「ギャンブル依存症対策基本法案」の審議は先送りされました。さらに内閣委は、参考人質疑と内閣・農水連合審査会の開催を決定。参考人質疑をしたその日には採決しない慣例は、今国会では1~2回ほど崩れていますが、当初会期内の「ギャンブル」の成立は絶望。衆議院側の「IRカジノ施設実施法案」と合わせて、秋の臨時国会に先送りしても、与党は何も得にはなりませんから、延長は不可避な公算といえます。こういうのも、野党は「会期延長絶対反対院外闘争」のようなものをできないものでしょうか。

【参議院内閣委員会 平成30年2018年6月14日(木)】

 「TPP11締結に伴うTPP国内実施法の施行日前倒し法案」(196閣法62号)が茂木敏充担当大臣から趣旨説明されました。6月1日(金)の参議院本会議で質疑され、吊るしが降りていましたが、委員会はきょうとなりました。

 与野党の質疑が一巡。

 この後、参考人質疑を「日時は未定」のまま開くことを決定。

 さらに、農林水産委員会と連合審査会を開くことまで決まりました。

 このため、5月25日(金)に衆議院から送付を受けた「ギャンブル等依存症対策基本法案」(196衆法20号)は当初会期内の審議入りが難しい状態となっています。

【衆議院本会議 同日】

 辻元清美さんらが提出した「内閣委員長山際大志郎君解任決議案」が緊急に議題となりました。趣旨弁明の篠原豪さんは1時間強演説。行政文書改竄などでのリーダーシップ不足をなじりました。採決は、投票総数452、賛成136、反対316の賛成少数で否決されました。

 永年在職表彰として、渡海紀三朗さんの表彰。

 「平成24年NHK決算」が全会一致で、「平成25年度NHK決算」が賛成多数で承認されました。参では既に承認されています。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「鉄道軌道整備法改正案」(196衆法25号)が全会一致で可決すべきと決まりました。これに先立つ、共産党の山添拓さんが、法案提出者の衆議院議員に質問できないはこびを批判し、政府側に対する質疑をしました。

【参議院環境委員会 同日】

 「海岸漂着物処理法改正案」(196衆法34号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。こちらは、共産党の武田良介さんが「提出者のみなさまに参議院までおいでいただきありがとうございます」とし、自民党の北川知克、公明党の江田康幸両元環境副大臣が答弁しました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「卸売市場法など改正案」が賛成多数で可決すべきものと決まりました。

 この後、この委員会に付託されない、「TPP11」について、農業畜産業の立場から質疑。「11か国からすぐに増えそうだから、CPTPPと呼ぶ」という議員もいて、「TPPには反対だ」との絶叫も聞かれました。内閣委員会と連合審査をすることを申し入れることも決めました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「働き方改革関連法案」(196閣法63号衆修正)と「パワハラ防止法案」(196参法9号)。

 まず、前日の埼玉県川越プリンスホテルの地方公聴会の報告。この後、質疑が続きました。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「オゾン層保護法を改正してモントリオール議定書改定を国内実施する法案」(196閣法41号)が審議入り。「代替フロンも規制する」と大臣から趣旨説明がありました。質疑は次回。

●参議院外交防衛委員会はありませんでした、「モントリオール議定書」(196条約3号)の審議入りは先送りとなりました。

【参議院法務委員会 同日】

 一般質疑。

【参議院財政金融委員会 同日】

 金融担当大臣の定期報告に対する一般質疑。

●参議院総務委員会はありませんでした。

●参議院文教科学委員会はありませんでした。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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石原宏高さん当選4回在職9年強で初めて本会議に登壇、兄・伸晃さんは55回、父・慎太郎さんは13回登壇

2018年06月14日 14時24分05秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]石原宏高・自民党衆議院議員、2018年6月14日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 自民党の石原宏高・衆議院議員が、当選4回、在職9年強で、初めて本会議に登壇しました。

 きょう、平成30年2018年6月14日(木)の衆議院本会議は、石原さんの、与党・自民党の同僚、山際大志郎・内閣委員長解任決議案が議題になりました。

 石原さんは野党議員の1時間強の趣旨弁明の後、自民党を代表して、解任に反対する討論演説のため登壇しました。

 石原さんは自民党石原派所属で、本会議の登壇は初めて。

 兄の石原伸晃さんは、国土交通大臣、衆議院法務委員長、野党・自民党幹事長などとして衆参両院の本会議で、合計55回登壇しています。

 父の石原慎太郎さんは、運輸大臣、野党・維新の国会議員団長として、合計13回登壇しています。

 一方、東京3区のライバルである、松原仁さんは、閣僚として答弁の機会が少ない国家公安委員長や、自らは質問・討論しない野党・国会対策委員長などを歴任しており、自ら登壇した回数は2回にとどまっています。

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