【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

叩けば埃が出そうな内閣(但し、非世襲での叩き上げだからしかたない)で、参院選へ【追記有】

2018年10月02日 13時10分09秒 | 第25回参院選(2019年7月)

[写真]首相官邸の裏側(皇居から見て最奥、港区赤坂近く)、東京都千代田区永田町、おととし4月、宮崎信行撮影。

法相に石破派山下氏=文科・柴山、地方創生・片山氏―初入閣最多12人、改造内閣

【追記 同日23時半】官報特別号外で、新閣僚、新首相補佐官、補職辞令が載りました。副大臣は天皇陛下の御日程の関係からあさって。政務官も。【追記おわり】

 第4次安倍晋三第1次改造内閣は既に顔触れが出そろい、呼び込み。認証式、補職辞令、初閣議、官邸記者会見、省内記者会見となります。国会出席は3週間以上先になりそうです。

 滞貨一掃とまでは言いませんが、初入閣が12人で、そのうち11人は非世襲の叩き上げ。安倍首相、麻生財務相、河野外相、世耕経産相ら世襲議員が有力ポストで再任されますが、菅義偉官房長官、茂木敏充経済財政政策担当相も再任。

 政治改革を実現する若手議員の会のスターからは、岩屋毅さんや、原田義昭さんがついに初入閣。

 2012年初当選組からは山下貴司さんが法相で初入閣。最初の一人が山下さんであることは、かなり私のイメージに近かったのですが、前回同様に、石破派の中堅(例えば平さんら)を入れずに、若手を入れる、石破派分断工作の一環という格好でした。

 非世襲の初入閣の中で、山本順三さんは、2015年平和安全法制で改選組なのに本会議で代表質問し、特別委員をつとめました。その後、国土交通副大臣として再選し議院運営委員長になりました。まさに、「しっかりと手を汚した者」への論功行賞と言えそうですが、この閉会中に私が取材拒否をされたこともありますので、議運委員長の入閣による交代はうれしいところですが、やはり、平和安全法制の推進者は許せないとの思いで、見ていきたいところです。野党時に元気だった片山さつき参議院議員も入閣しますが、唯一の女性ということでたたかれるべきではありません。

 自民党人事では竹下総務会長にかえて、竹下派の加藤勝信総務会長。しかし、加藤さんの先代は安倍派四天王ですから、竹下派も干されました。あす以降総務が決まってから、互選で加藤会長になるのだと思いますが、党もマスコミも「就任」と言っています。

 その他の叩き上げ新入閣も、少し無理をしないと自民党では大臣になれないという面もありますから、半分前後だけ野党のターゲットになればいいのではないでしょうか。基本的にはこの枠組みで、臨時国会、通常国会、参議院議員通常選挙へとなだれ込みます。

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