【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

参議院予算委員会理事懇談会は、佐川さん告発見送りも、会計検査院抜きで、業者さんから直接「森友ごみ調査3メートルまで」調査

2018年10月11日 17時21分07秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]国会議事堂の参議院側、色調などを加工、きょねん2017年、宮崎信行撮影。

 7月23日から10月23日までは国会閉会中の期間となります。

 この間も、参議院予算委員会の「森友追及」は続いています。

【平成30年2018年10月11日(水)参議院予算委員会理事懇談会】

 8月6日(月)の閉会中の理事懇談会に続いて、きょうも参議院予算委員会理事懇談会が開かれました。

 前回8月からの協議事項として、佐川さんの、前国税庁長官としての証人喚問について。偽証罪での告発について、与党・自民党は理事は「持ち帰る」と応じていました。与党理事はきょう「拒否」を告げました。野党理事も「やむを得ない」と応じて、佐川さんを告発しないことが、確定しました。

 この後、森友学園への国有地売却で、値引きの根拠となった、地中のごみについて。施工を請け負った、業者さんから、任意で、参議院予算委員会あての資料を受け取り、与野党理事に配布しました。これに関連して、朝日新聞はきょうの1面トップで森友から国が受け取り国会に提出した「深さ3・8メートルから出た根拠とする写真」が、実際には「深さ3メートル(以内)」の写真だったのではないか、と報じました。

 与野党理事はこの資料に関して物別れになり、引き続き、協議していくことになりました。11月上旬の平成30年度第1次補正予算案を審査する予算委員会までに結論は出ないとみられ、テレビ入り審議の中で野党が追及することになりそうです。

 参議院予算委が業者に直接資料の提示を求めたことは、これまで参議院と一蓮托生のイメージがあった会計検査院が昨年11月に、不誠実な報告を参議院にしたことも影響しているかもしれません。パワーゲームとして、検査院は財務省ににらまれたくないのでしょうが、同院新卒採用の河戸院長が、わざわざNHKに事前に顔出しでインタビューに応じて軟着陸を示すなど、弱腰が続いてきました。検査院の中堅・若手にとっては、参議院との関係が正念場を迎えていると認識した方がよさそうです。

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