[写真]東京メトロ有楽町線などの「永田町駅」、7年前、宮崎信行撮影。
きょうは既に2回、速報記事を書きましたが、この記事でまとめようと思います。
先週末、野党が退席した衆議院予算委員会。きょうは58分間遅れで始まり、途中25分間退席もしましたが、正常化して終わりました。祝日を挟んだ水曜日に、テレビ入り集中審議。木曜日の本会議で、地方税法改正案の審議入りの公算も高まりました。
【衆議院予算委員会 きょう令和2年2020年2月10日(月)】
「令和2年度予算案」の審議は8日目で、そのうち一般的質疑3日目。
答弁が不安定というよりも、支離滅裂な状態になっている、公文書管理担当の北村誠吾さんのサポートを与党が要求。棚橋泰文委員長が野党の了解なく「政府参考人として、内閣府の渡辺大臣官房総括審議官を呼ぶ」ことを採決し、与党の賛成多数で議決しました。
野党は質問を続けましたが、渡辺審議官の答弁中はたびたび怒号が飛びました。野党ラストバッターの山井和則さんは「北村大臣は5回も、6回も同じ答弁をしてもらっては困ります」と委員長の差配に疑問を呈して退席しましたが、25分前後で戻りました。
山尾志桜里さんは、黒川弘務・東京高検検事長の定年延長について質問。山尾さんは定年延長の規定がない検察庁法について、「検察官は定年延長できない」との見解が国会で示されたと指摘。森まさこ法相は「知らない」としながらも、定年延長を正当化したため紛糾しかけました。山尾さんの問いに答えて、河野太郎防衛相は「自衛隊法は定年延長の規定があるため定年延長はたびたびある」とし、最高裁事務総局は「裁判官には定年延長の規定がなく、過去に定年延長の事例は無い」としました。森法相は「自衛官、裁判官は特別職で、検察官は一般職だ」と反論し、国家公務員法の規定が使えると強調。黒川さんと親しいとされる、菅義偉・内閣官房長官は「請議が来た」から閣議決定したと、ややしどろもどろに答弁し、法相からの申し出を機械的に処理したとの言い訳に聞こえる答弁をしました。山尾さんが「私も検察官をしていたが、検察官一体の原則というのを教えられた。検察庁という組織は、金太郎飴のように、どの検察官でも同じ判断をしなければならない」とし、黒川さんに対して人事を辞退するよう促す発言で締めくくりました。
福田昭夫さんは、消費税に言及。「公正な税制とは、累進性がある税制だ」と主張し、国・地方自治体が払っている消費税が年2・1兆円になり、帳簿の保存の必要もあることから、実態を調査すべきだとしました。福田さんは衆議院調査局への予備的調査をするように立憲民主党内でも働きかけたいとしました。
次回はあさって12日(水)午前8時55分からテレビ入り集中審議。
【衆議院議院運営委員会理事会 同日】
木曜日に本会議を開くことで合意した、と思われます。
【今後の予定】
あさって水曜日が定例日の衆議院財務金融委員会。昼休みに、麻生太郎大臣の所信的あいさつを聞くはこびとなりそうです。参議院はあさって水曜日に3つある「調査会」をすべて開く見通し。
【議案提出 先週末2月7日】
朝の記事と重複しますが、政府提出予定52法案のうち21法案が提出済みとなりました。
「電波法改正案」(201閣法16号)
「裁判所職員定員法改正案」(201閣法17号)
「在外公館位置・給与法を改正してセブ島に総領事館を設けるなどする法案」(201閣法18号)
「文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律案」(201閣法19号)
「持続可能な運送サービスの提供の確保に資する取組を推進するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律などの改正案」(201閣法20号)
「都市再生特別措置法など改正案」(201閣法21号)
が金曜日に提出されました。
以上です。