[写真]さかなクン、きょうの参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
さきほどの速報版とあわせて、この記事できょうの衆参国会をまとめます。
前置きが長くなります。新型コロナウイルスのダイヤモンドプリンセスは横浜港大黒埠頭にとまっています。太平洋側から見てベイブリッジより手前になりますが、クルーズ船を誘致しながら、そちら側に留め置いているのは港湾管理者の横浜市ではないでしょうか。ベイブリッジ奥の山下埠頭ではIRカジノ施設誘致で「毒をもって毒を制する」で民間人利権を排除しようとしている。「港のことは港限り」。そこで見たことは外で話してはいけない。うちの職場もそうだよ、という人もいそうですが、横浜港のそれは桁が違います。例えばバナナは絶対に青い状態で陸揚げしなければならないことが法律で決まっています。でも店頭では黄色い。そのプロセスもすべて港限りです。ましてや英国船籍の米国会社の日本法人には広報という考え方がそもそもあるわけありません。かつて神奈川県では1946年秋になって引揚船で感染症が出て、全員留め置かれたまま、全員が再び地を踏めずに亡くなったこともありました。
さて、厚生労働省の検疫所の職員は全国で1195名いるそうです(審議中の令和2年度一般会計予算書729ページ参照)。検疫官からも感染者が出ました。地方公共団体「警視庁」から内閣官房への出向者も自殺してしまいました。気の毒で言葉がありません。
【衆議院予算委員会 令和2年2020年2月12日(水)】
「令和2年度予算案」の審議は9日目で、そのうち集中審議は今年2回目となります。タイトルは「新型コロナウィルス・内外の諸情勢」。
●「鯛は頭から腐る」検疫官受難、医官不倫疑惑、海佐風俗、検察官定年。
辻元清美さんは、「鯛は頭から腐る」と安倍晋三内閣の人事行政を批判。和泉洋人首相補佐官の参考人招致を拒まれたとし、年4回スイートルーム同室の海外出張をした大坪寛子・厚生労働省医官を、新型コロナウィルスの記者会見に出すな、と働きかけました。
海上自衛隊一等海佐の風俗店経営について、河野太郎防衛相は「妻名義で営業を届け出ていた」としました。先週7日の一般的質疑では「手伝っていた」と答弁していました。その時点で既に一佐は更迭済み。妻名義の営業を「手伝っていた」は虚偽答弁では。
後藤祐一さんは一昨日の山尾志桜里さんの指摘から再炎上している、黒川弘務・東京高検検事長の定年延長について。人事院給与局長は「昭和56年の答弁は存在する」とし検察官には定年延長がないとの見解を支持。森まさこ法相は「それは法案の趣旨説明だ」とし「国家公務員法の(首相による)総合調整機能はある」とし、検察官の延長は首相の裁量でできるとの見解を示しました。官房長官が政府統一見解をまとめられるか検討することを答弁しました。
●首相「東京新聞は読んでいない」
川内博史さんは「新聞1面に載っている。消費者庁から行政処分を受けている暗号資産クローバーコインの、48(よつば)ホールディングス、の淡路明人社長が2016年の桜を見る会前夜祭で、安倍夫妻と写真をとり営業していた」件を質問。首相は答弁で「その新聞、東京新聞ですよね、ふだん読んでいない」と語りました。望月衣塑子記者と官房長官や内閣記者会をめぐる騒動について念頭において揶揄したものとみられます。首相は続けて「政治家ですから歩いていても、写真を撮ってくれと言われれば、それは撮ります」とし、淡路氏と面識がないと強調しました。
自民党の質疑者は、石破派所属で干されている赤澤亮正さんと、テレビ入りには頻繁に登場する3期生、堀内詔子さん。私は堀内さんの選挙区に行きましたが、ポスターだらけで、どうしても堀内富士急のイメージがあったのですが、本人の活動量と才覚がかなりあるようです。
既に速報しましたが、辻元清美さんの「鯛は頭から腐る」発言に対する、首相の「意味の無い質問だよ」の野次について13分前後紛糾しました。その後、質疑は再開されました。
17時過ぎに集中審議は終了。棚橋泰文委員長は閣僚を退席させました。NHK国会中継はここで終わっていたのかもしれません。野党の渡辺周筆頭理事が「意味の無い質問だよ」との発言に抗議。おそらく与党は中央公聴会の日程を議決したかったのだろう、と推測されます。委員長は数分で断念し、理事会室に移って協議することに決めて、委員会を散会しました。あすは午前9時から一般的質疑、あさっては福島、熊本両県で地方公聴会。
【参議院国際経済・外交に関する調査会】
既に話題になっていましたが、「さかなクン」が参考人として登場しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/74/d7ac91f70f21675d5b9bf56cdc59f1e2.jpg)
[写真]きょうの参議院国際経済・外交に関する調査会、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
議運委員長経験のある鶴保庸介さんが会長をつとめる調査会。3時間のヒアリングで、鶴保委員長は「参考人」「さん」を省いて「さかなクン」と指名。委員からの質問では「水産資源の管理は大事だ。海外ではサスティナブル寿司といって、あなたは本当にマグロを食べますか、この魚なら資源は豊富ですという図が書かれていることもある。日本でもお寿司屋さんで、魚をどれくらい食べていいのか、個人個人が把握しやすいような仕組みがあってもいいかもしれない」という趣旨の知見を披露しました。さかなクンは、分類学者である上皇陛下(明仁さま)が天皇陛下としての公式な記者会見でも言及しており、その際も「さかなクン」と呼ばれていました。
【参議院国民生活・経済に関する調査会 同日】
白真勲さんが会長として3時間とりしきりました。
【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】
会長は宮澤洋一さん。自民党では税制調査会長を参議院議員でははじめてつとめましたが、昨秋の内閣改造・党人事で、甘利明選対委員長の横滑り就任で、会長から退きました。
【衆議院財務金融委員会 同日】
財務大臣兼金融担当大臣の所信的あいさつ。次回はあさって14日(金)
【衆議院総務委員会理事懇談会 同日】
大臣に対する一般質疑と、日切れ法案の趣旨説明を、定例日である木曜日、明日行うことを内定したと思われます。
【参議院議院運営委員会理事会 同日】
理事会が開かれました。国会同意人事の件も話し合われたのかもしれません。
【今後の予定】
衆議院本会議で「地方財政計画」「地方税法改正案」「地方交付税法改正案」の高市早苗総務大臣の趣旨説明と代表質問があると思われます。重要広範議案指定で、首相も答弁すると思われます。
あさって金曜日は予算案の地方公聴会。
私・政治ジャーナリスト宮崎信行が原告として、石川大我参議院議員(候補)にTwitterで名誉を棄損されたとして、石川さんを被告として相手取り、110万円の損害賠償を求めた、令和元年(ワ)18731号名誉棄損事件の判決言渡しは、あさって2020年2月14日(金)13時10分から。東京地方裁判所第510号法廷です。おそらく1分程度で終わります。私は出席する予定です。原告の名前は「宮嵜信行」です。くどいですが、私が原告です。政治ジャーナリストが国会議員候補を相手取って、ツイッターでの名誉棄損を訴えた事件は、おそらく史上初だと思われます。ちなみに法廷の番号は、さきほど自分が地裁民事部に電話して聞きました。こういうのも原告が自分で電話しないと分からないものなんですね。今回の名誉回復の民事裁判闘争は、本当にやってよかったです。どうしても日本人というのは今回のように強行的な態度をとると、逆に、誰も何も言えないようになるようで、ツイッターでのその後の反応はありません。あまり仕事も来ないんですけどね。
来週日曜日は立憲民主党大会兼立憲フェスがあります。来週土曜日は国民民主党大会です。
以上です。
さきほどの速報版とあわせて、この記事できょうの衆参国会をまとめます。
前置きが長くなります。新型コロナウイルスのダイヤモンドプリンセスは横浜港大黒埠頭にとまっています。太平洋側から見てベイブリッジより手前になりますが、クルーズ船を誘致しながら、そちら側に留め置いているのは港湾管理者の横浜市ではないでしょうか。ベイブリッジ奥の山下埠頭ではIRカジノ施設誘致で「毒をもって毒を制する」で民間人利権を排除しようとしている。「港のことは港限り」。そこで見たことは外で話してはいけない。うちの職場もそうだよ、という人もいそうですが、横浜港のそれは桁が違います。例えばバナナは絶対に青い状態で陸揚げしなければならないことが法律で決まっています。でも店頭では黄色い。そのプロセスもすべて港限りです。ましてや英国船籍の米国会社の日本法人には広報という考え方がそもそもあるわけありません。かつて神奈川県では1946年秋になって引揚船で感染症が出て、全員留め置かれたまま、全員が再び地を踏めずに亡くなったこともありました。
さて、厚生労働省の検疫所の職員は全国で1195名いるそうです(審議中の令和2年度一般会計予算書729ページ参照)。検疫官からも感染者が出ました。地方公共団体「警視庁」から内閣官房への出向者も自殺してしまいました。気の毒で言葉がありません。
【衆議院予算委員会 令和2年2020年2月12日(水)】
「令和2年度予算案」の審議は9日目で、そのうち集中審議は今年2回目となります。タイトルは「新型コロナウィルス・内外の諸情勢」。
●「鯛は頭から腐る」検疫官受難、医官不倫疑惑、海佐風俗、検察官定年。
辻元清美さんは、「鯛は頭から腐る」と安倍晋三内閣の人事行政を批判。和泉洋人首相補佐官の参考人招致を拒まれたとし、年4回スイートルーム同室の海外出張をした大坪寛子・厚生労働省医官を、新型コロナウィルスの記者会見に出すな、と働きかけました。
海上自衛隊一等海佐の風俗店経営について、河野太郎防衛相は「妻名義で営業を届け出ていた」としました。先週7日の一般的質疑では「手伝っていた」と答弁していました。その時点で既に一佐は更迭済み。妻名義の営業を「手伝っていた」は虚偽答弁では。
後藤祐一さんは一昨日の山尾志桜里さんの指摘から再炎上している、黒川弘務・東京高検検事長の定年延長について。人事院給与局長は「昭和56年の答弁は存在する」とし検察官には定年延長がないとの見解を支持。森まさこ法相は「それは法案の趣旨説明だ」とし「国家公務員法の(首相による)総合調整機能はある」とし、検察官の延長は首相の裁量でできるとの見解を示しました。官房長官が政府統一見解をまとめられるか検討することを答弁しました。
●首相「東京新聞は読んでいない」
川内博史さんは「新聞1面に載っている。消費者庁から行政処分を受けている暗号資産クローバーコインの、48(よつば)ホールディングス、の淡路明人社長が2016年の桜を見る会前夜祭で、安倍夫妻と写真をとり営業していた」件を質問。首相は答弁で「その新聞、東京新聞ですよね、ふだん読んでいない」と語りました。望月衣塑子記者と官房長官や内閣記者会をめぐる騒動について念頭において揶揄したものとみられます。首相は続けて「政治家ですから歩いていても、写真を撮ってくれと言われれば、それは撮ります」とし、淡路氏と面識がないと強調しました。
自民党の質疑者は、石破派所属で干されている赤澤亮正さんと、テレビ入りには頻繁に登場する3期生、堀内詔子さん。私は堀内さんの選挙区に行きましたが、ポスターだらけで、どうしても堀内富士急のイメージがあったのですが、本人の活動量と才覚がかなりあるようです。
既に速報しましたが、辻元清美さんの「鯛は頭から腐る」発言に対する、首相の「意味の無い質問だよ」の野次について13分前後紛糾しました。その後、質疑は再開されました。
17時過ぎに集中審議は終了。棚橋泰文委員長は閣僚を退席させました。NHK国会中継はここで終わっていたのかもしれません。野党の渡辺周筆頭理事が「意味の無い質問だよ」との発言に抗議。おそらく与党は中央公聴会の日程を議決したかったのだろう、と推測されます。委員長は数分で断念し、理事会室に移って協議することに決めて、委員会を散会しました。あすは午前9時から一般的質疑、あさっては福島、熊本両県で地方公聴会。
【参議院国際経済・外交に関する調査会】
既に話題になっていましたが、「さかなクン」が参考人として登場しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/74/d7ac91f70f21675d5b9bf56cdc59f1e2.jpg)
[写真]きょうの参議院国際経済・外交に関する調査会、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
議運委員長経験のある鶴保庸介さんが会長をつとめる調査会。3時間のヒアリングで、鶴保委員長は「参考人」「さん」を省いて「さかなクン」と指名。委員からの質問では「水産資源の管理は大事だ。海外ではサスティナブル寿司といって、あなたは本当にマグロを食べますか、この魚なら資源は豊富ですという図が書かれていることもある。日本でもお寿司屋さんで、魚をどれくらい食べていいのか、個人個人が把握しやすいような仕組みがあってもいいかもしれない」という趣旨の知見を披露しました。さかなクンは、分類学者である上皇陛下(明仁さま)が天皇陛下としての公式な記者会見でも言及しており、その際も「さかなクン」と呼ばれていました。
【参議院国民生活・経済に関する調査会 同日】
白真勲さんが会長として3時間とりしきりました。
【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】
会長は宮澤洋一さん。自民党では税制調査会長を参議院議員でははじめてつとめましたが、昨秋の内閣改造・党人事で、甘利明選対委員長の横滑り就任で、会長から退きました。
【衆議院財務金融委員会 同日】
財務大臣兼金融担当大臣の所信的あいさつ。次回はあさって14日(金)
【衆議院総務委員会理事懇談会 同日】
大臣に対する一般質疑と、日切れ法案の趣旨説明を、定例日である木曜日、明日行うことを内定したと思われます。
【参議院議院運営委員会理事会 同日】
理事会が開かれました。国会同意人事の件も話し合われたのかもしれません。
【今後の予定】
衆議院本会議で「地方財政計画」「地方税法改正案」「地方交付税法改正案」の高市早苗総務大臣の趣旨説明と代表質問があると思われます。重要広範議案指定で、首相も答弁すると思われます。
あさって金曜日は予算案の地方公聴会。
私・政治ジャーナリスト宮崎信行が原告として、石川大我参議院議員(候補)にTwitterで名誉を棄損されたとして、石川さんを被告として相手取り、110万円の損害賠償を求めた、令和元年(ワ)18731号名誉棄損事件の判決言渡しは、あさって2020年2月14日(金)13時10分から。東京地方裁判所第510号法廷です。おそらく1分程度で終わります。私は出席する予定です。原告の名前は「宮嵜信行」です。くどいですが、私が原告です。政治ジャーナリストが国会議員候補を相手取って、ツイッターでの名誉棄損を訴えた事件は、おそらく史上初だと思われます。ちなみに法廷の番号は、さきほど自分が地裁民事部に電話して聞きました。こういうのも原告が自分で電話しないと分からないものなんですね。今回の名誉回復の民事裁判闘争は、本当にやってよかったです。どうしても日本人というのは今回のように強行的な態度をとると、逆に、誰も何も言えないようになるようで、ツイッターでのその後の反応はありません。あまり仕事も来ないんですけどね。
来週日曜日は立憲民主党大会兼立憲フェスがあります。来週土曜日は国民民主党大会です。
以上です。