宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

ユーラシア大陸の中国、韓国両国がともに国会を無期限延期、韓国は議員会館も閉鎖、日本も同じ対応の検討が必要だ

2020年02月24日 20時24分23秒 | 経済
[写真]全人代が開かれる中国・人民大会堂、2007年北京で宮崎信行撮影。

 中国と韓国が国会を延期。ユーラシア大陸ではない日本でも「ダイ・プリ」での船内感染による医療機関の満床や混乱もあり、国会の自然休会の検討が必要です。

 新型コロナウイルスCOVID19は、日本政府が封じ込めに失敗。ダイ・プリに乗船した厚生労働省職員の感染が追加され、船内感染・省内感染の失態。北海道のさっぽろ雪まつり関係者から沖縄まで拡大。ダイ・プリが寄港した沖縄の女性タクシー運転手さんは退院したとの朗報が報じられました。

 ダイ・プリは11万トン。国会議事堂に例えると、中央部の高さを衆参両院上空にのばして1・5倍の長さに広げた巨大さ(幅は国会の方がダイプリの2倍)。菅直人首相が、東日本大震災翌日に福島第一原子力発電所を視察し、4日後には東京電力本店に統合情報共有本部をつくったのとは対照的に、いまだに安倍晋三首相(自民党総裁)は大黒ふ頭を視察せず。厚労省、カーニバル社、横浜市港湾局、ミナト出入り業者、国交省、財務省税関なども統合情報共有本部をつくっていません。

 こうした中、きょう(日本と韓国は現地時間同じ、中国とも現地時間僅少)、韓国が本会議を延期し、国会議事堂と議員会館を閉鎖し、消毒することが報じられました。北京の人民大会堂でやる全人代を「国会」と表現するのはやや違和感はありますが、無期限延期が決まりました。

 英仏語圏の電子版を見ると、イタリアでの集団感染が話題で、新型コロナウイルスが断然トップニュースとなりました。イタリアの情報が増えたため日本政府への批判報道はほとんどなくなりました。

 「六龍戦争」として張り合ってきた、加藤六月・橋本龍太郎両氏は、衆議院の岡山4区と5区に住み分けたため、新進党に居た加藤勝信氏も自民党に移り、平成研の橋本岳氏とともに仲良く、厚生労働大臣、副大臣をやっています。菅直人首相が原発・東電に乗り込み細かいバッテリーボックスまで指示を出し、枝野幸男官房長官が記者会見を連続(いわゆる #edanonero )したのとは大違い。

 情報には閉鎖的なのに、ウイルスは拡散してしまい、消費が六割を占めるGDP大失速は確実ですし、森喜朗組織委会長率いる東京オリンピックパラリンピックの開催も危ぶまれる深刻な国情となってきました。公明党の浜田昌良議員らが2011年に繰り返したプロパガンダを復讐の心情を込めて鸚鵡返しにすれば「遅い・鈍い・心が無い自公政権」「安倍晋三リスク」ということになるでしょう。見て見ぬふりをする自公地方議員も同罪です。

 まずは、安倍晋三首相はダイ・プリの視察をして大きさを実感すべきで、予算の撤回および編成替えや、新型コロナウイルスの新薬開発、休業補償などの同時補正(2020年度第1次補正)をすべきです。国会は延期すべきです。

 以上です。

韓国「国会閉鎖」新型コロナ問題で消毒へ=韓国
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/yonhap/world/yonhap-20200224wow052


中国、全人代延期を正式決定新型肺炎で異例対応、開催日未定
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020022401001577


以上です。
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