宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【10/14】衆議院解散、ウィシュマさん「入管法」NHK中間法人「放送法」は完全廃案に

2021年10月14日 18時24分10秒 | 第205回臨時国会(2021年10月)新首相が衆議院を解散へ
[画像]詔書を運ぶ松野博一内閣官房長官と、岡田衆議院事務総長、衆議院衛視、大島理森衆議院議長、きょう2021年10月14日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 令和3年2021年10月4日(月)から始まった第205回臨時国会の当初会期はきょうまででした。

【参議院国土交通委員会など参議院常任委員会 きょう10月14日(木)】

 参院議員提出の法案で国土交通関係がありましたが、いっさい継続審査の続きはとられず、すべて廃案となりました。とはいえ、解散中も参議院の緊急集会が開かれるかもしれませんから、国政調査権に関する継続審査の手続きをすべてとり、本会議に上程。

【参議院本会議 同日】

 常任委員長、特別委員長、調査会長から上がった閉会中の国政調査権の要請についてすべて承認され、散会、閉幕しました。

【衆議院本会議 同日】

 一部で旧竹下派の現職閣僚が竹下亘さんの弔詞朗読があるのではないかとSNSで書いていましたが、解散詔書の読み上げだけでした。

 解散詔書が入った紫の袱紗を運んだのは、第40回衆院選で改革派候補者の選挙事務所の二階に数人で寝泊まりした関係の松野博一さん。28年経って内閣官房長官の立場で憲政に名を残しました。ちなみに、先月、松野さんから「不労所得で生活して、昼間は天下国家のことをやってるの、うらやましい限りだなあ」と電話がありましたので、議員バッジやひな壇や警護官付きに嫉妬するのはなるべくやめようと思います。本籍地である長野県の歴史上一人しかいない元総理の子からも財産があってうらやましいと言われましたし。

 きょうは現職議員の子で自ら就職先を見つけた23歳は地元からSNSで「失業したのに万歳するのは変」「報道で僅差で劣勢だ、がんばろう」と発信。この家族の再選は確実だと思われますが、赤坂から通勤するのがコスパがよいか。今月分の歳費は全員に全額が払われ、再選すると、来月分の歳費も全額払われます。落選して失業すると、コロナ禍の11月に、元国会議員の高学歴をあえて雇いたい社長はいません。雇用保険からお金が出るパソナ研修の講演講師や、学校法人加計学園の大学の客員准教授月給10万円という寒い年越しが待っています。あまりにもインテリ大卒の給料の官民格差が激しいから自由にものがいえなくなっているわけですが、だからといって、低い方に合わせるべきではありません。せめて非世襲候補者に扶養されている両親は、選挙事務所内で興冷めなことを言わないようにしていただきたい。できれば、自宅で電話投票依頼するだけで、表に現れて会話しないでいただきたい。

 解散に伴い、ウィシュマさんの待遇をめぐる問題で審議が止まった「入管法改正案」(204閣法36号)とNHK中間法人創設の「放送法改正案」(204閣法39号)の2つの閣法は完全な廃案となりました。問題が多い法案ですので、同じ文面での再提出はないとみられます。議員立法もすべて廃案になりました。また、決算承認案なども廃案となりました。

 第205回臨時国会は岸田文雄首相を選出して、所信表明演説と代表質問をしただけで、閉幕しました。

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