映画「なぜ君は総理になれないのか」で話題を呼んだ、小川淳也さんは、立憲前職として香川1区に立候補し、自民前職の平井卓也さん、維新新人の町川順子さんと3つどもえとなっています。注目区で、小川さんと平井前デジタル大臣の争いは、1ヶ月前の間に拮抗したのではないかとの情勢調査も出てきました。
[写真]岡田克也さんと小川淳也さん、香川1区「高松三越」前、きょう2021年10月20日、宮崎信行撮影。
きのう公示された第49回衆院選。きょう選挙戦2日目、令和3年2021年10月20日(水)は、岡田克也さんが応援にかけつけました。岡田さんはきょうは四国3県で3人の応援に入りました。
段取りは、高松三越前で、小川淳也さんが演説して、岡田さんが応援演説。そして、「小川恒例」だという青空集会として聴衆がマイクを持って質問・意見。そして、歩行遊説(桃太郎ともいう)をして、ゴール地点で小川さんと岡田さんが演説する。1時間半コースとなりました。
ともかく、小川さんは大人気。複数の女子生徒グループが、演説開始前から三越前に陣取ったり、歩行遊説中に「チックトックに載せたい」と即席ツーショット撮影会になるほどでした。本当に人気で、驚きました。
[写真]歩行遊説で、地元人気をみせつけた小川淳也さんと岡田克也さん、2021年10月20日、香川1区高松市内で、宮崎信行撮影。
この光景は、大島監督が撮影したほか、「妻」「娘」のたすきをしたスタッフも支えました。
[写真]小川さん(右)を取材する大島監督(左から2人目)。
[写真]「娘」「妻」のたすきをして運動する人。
ところが、「なぜ君たちは総理になれないのか」が分かる、ちょっとずれた面も。まず、小川さんは演説で「岡田さんは、小沢一郎さん、中村喜四郎さんらとともに非自民を貫いてきた」と前振りし、「これでは、私が岡田さんの応援演説をしているみたいだ」と言うと、岡田さんが「そうだ」と合いの手を入れました。小川候補は平井候補と戦っている最中だと思われますがなぜか党内の世代交代論に言及し「岡田先輩を前に勇気のあることを言うが、私たちの世代も頑張っていきたい。先輩方にご指導いただきながら、新しい時代をつくっていきたい」と述べました。
岡田さんは「みなさん、ぜひ投票に行っていただきたい。アベスガ政治、いやアベ的政治に終止符を打つ最大のチャンス」とし「小川さんは議院運営委員会の筆頭理事として議会運営の要であり、予算委員会の質問も素晴らしい。小川さんにとってはこの選挙はまさに正念場であり、この選挙で堂々と勝てるよう、みなさん力を貸してください」と訴えました。
青空集会では(1)香川2区の玉木雄一郎さんと仲良くして野党がまとまってほしい(2)岡田さんが代表になって、その際は小川さんを幹事長にしてほしい(3)群馬の堀越代議士の活動はすばらしいーーという意見が出ました。
これに対して岡田さんは「先日、野田さんと私で、枝野代表を全力で支えるためにはなんでもやると言った」とその気も無いことを強調しました。そして
「小川さんが代表になって私が支えるあっても逆は無い」とかわしました。
上述の通り、歩行遊説は大人気。
その後、小川さんが選挙カーで去った後、岡田さん1人でぶら下がり記者会見を受けました。地元メディアの「2日目にさっそく応援に入った理由」に岡田さんは「四国一の激戦区。最も注目されている選挙区で、アベ的なもの(平井候補)とそうでないもの(小川候補)が戦っている。ぜひ勝ってほしい。小川さんは(中央政界でも)フットワークも軽いし、みんなに好かれている」と話しました。この後「小川さん本人が代表戦出馬の意向を示しているが」との問いに、岡田さんは「もう若くないよね」と小川さんの実年齢が50歳であることを念頭に語り、「もっと若い人が、枝野さんのあとに何人かでてこないと」と述べ、枝野代表(56)、小川候補(50)の後に続く人材にも期待を寄せて質問をかわしました。小川さん不在の場となりましたが、「明るいよね」と小川さんの選挙のやり方には強い印象を持ったようでした。
岡田さんは68歳。ちなみに、自民党の幹部クラスでは、二階前幹事長は82歳、麻生副総裁は80歳、福田総務会長は53歳となっています。
個人的には「なぜ総理になれないのか」分かりましたが、明るくて、好かれる小川さんの良いところもたくさん見える明るい選挙運動となりました。
宮沢首相以来30年ぶりの宏池会総理ですが、岡田さんと小川さんら東大法学部卒業生の総理は30年間出ていません。
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