【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【小選挙区序盤情勢】一紙でも「1位」に報じられたのは378候補という大接戦、全289小選挙区で、「立憲107」「自民229」「無所属12」「維新14」

2021年10月23日 21時07分55秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)
 公示直後の全国3紙(読売、日経、毎日)の「序盤情勢」で小選挙区(289)のうち、1番目に名前が報じられた候補者が総計378名にのぼる史上まれな接戦となっていることが23日分かりました。

 これは、ツイッター(Twitter)などで信頼があつく新書もある「三春充希(はる)」さんがノート(note)できょう公開した「第49回衆院選情勢報道集約集第3回付録 政党別・優勢順に小選挙区を並べ替えた結果」を参考に、筆者が数えたことで分かりました。

 自民党公認では229名、立憲民主党で107名、日本維新の会で14名、公明党で8名、国民民主党で6名、日本共産党で1名、社民党で1名、れいわで0名、N党で0名、無所属で12名。この候補者たちが3紙のうち1紙以上でその小選挙区の序盤情勢で1番目に名前が出ました。

 総計で378名の候補者が、公示後の新聞の序盤情勢でその小選挙区の1番目に名前が挙がった経験があることにあります。

 過去との比較はありませんが、筆者の経験からするとまれにみる接戦。

 第49回衆院選は31日(日)投票。

 前回は自民党が218小選挙区で勝ち上がりましたが、相場として減らすのは間違いないとみられます。また当ニュースサイトは枝野立憲の小選挙区85獲得が「目安」と主張しています。但し、組織力では自公などの劣り、追い上げている新人・比例前職の「タマ」が弱い感じも筆者はみており、失速する公算もあります。

 蛇足ですが、ここまでの選挙戦(きょうを入れて5日間)で、「選挙クラスタ」「国会クラスタ」「独立系メディア」の発信で、当ニュースサイトの影響を受けていると思われている記述がみてとれるように、感じます。注目区はごく一部であり、全体の議席数を争うのが衆議院議員総選挙だということは再度認識していただきたいと考えます。

 以上です。

【訂正】三重3区の岡田克也さんの比例重複立候補辞退は9回中6回目

2021年10月23日 18時37分12秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]岡田克也さん(中央)を取材する筆者(左)、公示2日目の20日(水)、香川県高松市で。ちなみに、岡田さんと話している人はドキュメンタリー監督の大島新さんでした、今気づきました。

 第49回衆院選で、立憲民主党公認候補の中で、三重3区の岡田克也さん1人が比例名簿重複を辞退しました。岡田さんにとっては現行制度に移行した1996年の第41回衆院選以降の9回中、6回目の重複辞退だったことが分かりました。

 当ニュースサイトの10月16日付の記事「岡田克也さん、第49回衆院選で一人だけ比例重複を辞退も、ええかっこしいではなく、国民民主党三重県連への配慮でやむなく」の中で、「今回初めての比例重複辞退となります」は誤りでした。

 きょう23日、ブログを見た岡田事務所長から連絡がありました。先方は恐縮していましたが、筆者の判断で、訂正することにしました。当該記事には追記・訂正を入れました。

 岡田さんは20日に香川県高松市内でのぶら下がり記者会見で、私の取材に答えて「私は何度かあるんですね、8回のうち5回は比例を辞退しています」とし「小沢さんに断られてこともあるんですけど」と語りました。2009年の第45回衆院選で岡田幹事長が小沢一郎選挙担当代表代行に「ええかっこしいをするな」と辞退を拒まれた事例を念頭に話しました。

 なのに放置していました。選挙中なもので失礼しました。

 以上です。