宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

衆参議運理事会は、来週2023年10月13日(金)に開催も、細田議長が「進退の件も含めた会見」の怪

2023年10月06日 17時55分24秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]ブリーフィングに応じる安住淳国対委員長、3年前の2020年11月、衆議院第四控室で、宮崎信行撮影。

 自民国対委員長は、立憲国対委員長をたずね、憲法7条や国会法1条などに基づき「第212回臨時国会を20日、東京に召集するとした詔書」の閣議決定に先立ち、官房長官が衆参議院運営委員会理事会に伝達する日程を、来週13日(金)にすると伝えました。

 同時に、衆・議運理事会で、山口俊一委員長が細田博之議長の進退について説明することも伝えました。これに先立ち、細田さんが13日に都内で、記者会見を開くことが報じられています。細田会見と衆・議運理の開催の時間差は不明。

 このことから、安住淳国対委員長は、召集前後から、議長問題で対決するかまえを見せています。安住さんは記者団に「つじつまがあわない。国会がどういうスタートになるかわからない」と語りました。

 細田さんは第50回衆院選で島根1区から立候補することを表明しています。「細田辞任説」は自民党か衆議院の幹部、おそらく麻生太郎さんが流したと考えられます。

 議会政治の先輩である英国では、首相を辞任しても庶民院議員として残ったり、貴族院議員に転出したりする慣例が続きました。が、「血を分けた同盟国だ」とイラク戦争に突き進んだブレア首相は、党内密約に基づくブラウン首相への禅譲とともに議員辞職。その後、キャメロン首相、ジョンソン首相、バーコウ議長らが「ノースステッド荘園執事」に左遷・失職したり、ハモンド大蔵卿、コービン党首らも無所属に追い込まれ次期選挙不出馬引退が決まったりするなど、奇々怪々な現象が続いています。逆に、庶民院議員に残ったメイ元首相は、元首相与党議員としては異例の本会議質問をして健在ぶりをアピールししています。

 日本での摩訶不思議奇々怪々な党内政局も麻生太郎氏が主導していると推測され、与党の支持者もそろそろおこるべきでしょう。

 以上です。
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【第50回衆院選】【情勢】最下限で「自民党220・公明党22」で政権維持か、第50回衆院選、解散戦略は「岸田内閣6年間」が主眼か

2023年10月06日 12時49分36秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
[写真]NHKニュースキャスターに扮した宮崎信行、ブラウン管に映っているのは、「NC9(ニュースセンター9時)」のキャスターを1979年から1982年までつとめた小浜維人元NHK解説委員長、1980年頃か。

 先月9月下旬に行った自民党の情勢調査で、第50回衆院選(定数465=過半数233)の獲得議席予想が、下限で、自民党が220(現有262=秋本含む)、公明党が22(現有32)となり、あわせて242で連立で過半数を上回る数字だったことが分かりました。

 首相は11月か12月に解散することが五分五分だとされています。

 但し、任期は2025年10月31日まであります。

 大幅減なのに、早期解散するのは数学・サイエンスとして間違い。野党の選挙準備が整う前に解散するという論法を使う人がいますが、立憲民主党などは軍資金は尽きません。参政党は11人擁立して11人が立候補辞退する状況となっており、野党の立候補者数はいつ解散しても変わらないと思います。2025年10月31日になると、今より経済が悪くなるという予想も何ら根拠がない、いい加減な理屈です。

 但し、ことし解散すれば、岸田さんの任期は2027年9月までとなり、池田勇人首相をしのぐ6年間となりそうです。

 このため自民党が議席を減っても、岸田官邸を向こう4年間続けるための年内解散は大いにありそうです。

 以上です。
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共産党大会は2024年1月15日からで、18日に委員長決定か、志位和夫委員長の後継田村智子副委員長説も、選挙に影響か

2023年10月06日 05時42分16秒 | その他
 日本共産党の第29回党大会が、来年令和6年2024年1月15日(月)から18日(木)まで、静岡県内の党施設で開かれることが決まりました。同党機関紙の「しんぶん赤旗」がきょう付で報じました。

 党大会は「会期延長」ができますが、静岡県内のホテルの予約の都合があることから、18日(木)で終了するとみられます。

 この日程が、第50回衆院選の前になるか、後になるかは、五分五分の情勢。

 志位和夫幹部会委員長の在任期間が党内外から批判されており、ことし4月の第19回統一地方選の失速につながったことは間違いなさそう。

 6人いる副委員長のうち、田村智子さん(現・参議院議員で次期衆院選比例東京公認内定)が幹部会委員長に昇格するとの見通しがあります。空席だった議長に志位さんがスライドし、小池晃書記局長は続投するとの観測もあります。党内には山添拓参議院議員に期待する声もあるようです。

 以上です。
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