[写真]2年前のきょう(2021年10月30日)最終日を自分の選挙区で終えて画竜点睛を欠いた感がありつつも全国の情勢で充実した表情を見せた枝野幸男・立憲民主党初代代表でしたが、翌日、まさかの大失速となりいまだに私も理由がよく分かりません。大宮駅で。
日経新聞の内閣支持率が政権交代後最低。ANNでは、3年前の結党以来、自民党と立憲民主党の支持率が20ポイント以内になりました。政治家女子48党に代わって参政党を含めた政党助成法成立後では最多の9政党体制の衆院選に向け、任期2年となりました。
【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年10月30日(月)】
予算の実施状況の調査の基本的質疑2日目です。
立憲民主党の逢坂誠二筆頭理事は、週末、地元に帰ったとして、「減税と給付金のは自治体の現場が混乱する」「防衛増額とこども子育ての(国の)安定財源が必要だ」「教育費の無償化だ」と語りました。人間と人間は会話も対話もごまかせますが、経済も複式簿記の取引ならすべて対話です。逢坂さんの話は、北海道の自治労・日教組のOBOGがいいそうなことで、お金の対話としては循環していません。立憲民主党は、自治労が大量動員する「大作戦」でなくても、50人以上の街頭演説会ができるようになっています。2年前の代表選から、党内求心力が落ちているとみられる逢坂さんの政策は党の政策ではないと考えられます。
逢坂さんは決算剰余金があることを前提とした予算の編成・執行を批判しました。賃上げについて「大企業の労働分配率これだいたい5割程度です。儲けの中から人件費に回してる割合、これが中小企業零細企業になると、労働分配率は8割。そうとう高い割合になるわけです」とし、中小の賃上げに限界があるとの認識を示しました。
早稲田ゆきさんは、「総理にだけ通告している」としました。政治資金問題がある加藤鮎子大臣にせまると思われましたが、加藤大臣の答弁を拒みました。早稲田さんは「児童扶養手当法改正案」(212衆法7号)を採用して、月1万円の児扶手アップを求めました。
藤岡隆雄さんは、きょうの朝日新聞1面トップにもあった基金について質問。加藤大臣の事務所費の家賃問題では、加藤さんは適切だと答弁しました。
岡本あきこさんは、ALPS処理水について、復興庁の土屋品子大臣はいつ知ったかと質問。「報道で知った」との答弁を引き出しました。
井坂信彦さんは「介護離職ゼロ、介護職離職ゼロ」としていたが、今は増えている、と指摘しました。マイナンバーカードをめぐって、全年齢での紙の保険証の廃止法を、デジタル先進国の有識者もいぶかしがっていると紹介しました。
筆者が2008年から2009年にかけて頻繁に中野寛成さんを取材した大阪8区は現在は当然のことながら維新の手に落ちており、漆間譲司さんが府議3期をへて、当選1回となっています。憲法改正をめざすよう首相に働きかけました。
一谷勇一郎さんはスガ・小泉氏らの構造改革の目下の目玉となっているライドシェアについて、進めるよう語りました。但し、タクシー運転手の生活への「対話」がないように感じました。本会議で言及がなかった大阪・関西万博に予算委で言及しました。「1年5ヶ月となりました。2800万人が訪れることが予想される万博では、大きな交通空白が大阪に生まれると考えています。それまでにライドシェアを制度として、例えば、地域限定期間限定の」「適用していただければと考えますが、総理のお考えを伺います。ぜひ前向きな答弁をお願いいたします」とこびました。
一谷さんは投票率についてインターネット投票の活用を促し、鈴木淳司総務大臣は「投票率は選挙の争点や関心に左右されるが、インターネット投票があれば上がる」との答弁をしました。初めての解釈かもしれません。前々回の衆院選で清和会員でもっとも落選の危機になりながら、巻き返して当選した鈴木さん。切り崩しなどの汚いまねで勝ったのでしょう。この後、小野寺五典予算委員長から「大臣、明確に答弁してください」と滑舌の悪さを指摘されました。
和田有一朗さんは、旧文通費改革について、日割りは法制化したのに、領収書は法制化されていないことなどをパネルで図解。維新の身を切る改革の百年分の大阪万博予算上振れとなりそうですが、恒久法を期待したいところです。和田さんの問いに、「経済安全保障の強化法案」(213閣法 号
日経新聞の内閣支持率が政権交代後最低。ANNでは、3年前の結党以来、自民党と立憲民主党の支持率が20ポイント以内になりました。政治家女子48党に代わって参政党を含めた政党助成法成立後では最多の9政党体制の衆院選に向け、任期2年となりました。
【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年10月30日(月)】
予算の実施状況の調査の基本的質疑2日目です。
立憲民主党の逢坂誠二筆頭理事は、週末、地元に帰ったとして、「減税と給付金のは自治体の現場が混乱する」「防衛増額とこども子育ての(国の)安定財源が必要だ」「教育費の無償化だ」と語りました。人間と人間は会話も対話もごまかせますが、経済も複式簿記の取引ならすべて対話です。逢坂さんの話は、北海道の自治労・日教組のOBOGがいいそうなことで、お金の対話としては循環していません。立憲民主党は、自治労が大量動員する「大作戦」でなくても、50人以上の街頭演説会ができるようになっています。2年前の代表選から、党内求心力が落ちているとみられる逢坂さんの政策は党の政策ではないと考えられます。
逢坂さんは決算剰余金があることを前提とした予算の編成・執行を批判しました。賃上げについて「大企業の労働分配率これだいたい5割程度です。儲けの中から人件費に回してる割合、これが中小企業零細企業になると、労働分配率は8割。そうとう高い割合になるわけです」とし、中小の賃上げに限界があるとの認識を示しました。
早稲田ゆきさんは、「総理にだけ通告している」としました。政治資金問題がある加藤鮎子大臣にせまると思われましたが、加藤大臣の答弁を拒みました。早稲田さんは「児童扶養手当法改正案」(212衆法7号)を採用して、月1万円の児扶手アップを求めました。
藤岡隆雄さんは、きょうの朝日新聞1面トップにもあった基金について質問。加藤大臣の事務所費の家賃問題では、加藤さんは適切だと答弁しました。
岡本あきこさんは、ALPS処理水について、復興庁の土屋品子大臣はいつ知ったかと質問。「報道で知った」との答弁を引き出しました。
井坂信彦さんは「介護離職ゼロ、介護職離職ゼロ」としていたが、今は増えている、と指摘しました。マイナンバーカードをめぐって、全年齢での紙の保険証の廃止法を、デジタル先進国の有識者もいぶかしがっていると紹介しました。
筆者が2008年から2009年にかけて頻繁に中野寛成さんを取材した大阪8区は現在は当然のことながら維新の手に落ちており、漆間譲司さんが府議3期をへて、当選1回となっています。憲法改正をめざすよう首相に働きかけました。
一谷勇一郎さんはスガ・小泉氏らの構造改革の目下の目玉となっているライドシェアについて、進めるよう語りました。但し、タクシー運転手の生活への「対話」がないように感じました。本会議で言及がなかった大阪・関西万博に予算委で言及しました。「1年5ヶ月となりました。2800万人が訪れることが予想される万博では、大きな交通空白が大阪に生まれると考えています。それまでにライドシェアを制度として、例えば、地域限定期間限定の」「適用していただければと考えますが、総理のお考えを伺います。ぜひ前向きな答弁をお願いいたします」とこびました。
一谷さんは投票率についてインターネット投票の活用を促し、鈴木淳司総務大臣は「投票率は選挙の争点や関心に左右されるが、インターネット投票があれば上がる」との答弁をしました。初めての解釈かもしれません。前々回の衆院選で清和会員でもっとも落選の危機になりながら、巻き返して当選した鈴木さん。切り崩しなどの汚いまねで勝ったのでしょう。この後、小野寺五典予算委員長から「大臣、明確に答弁してください」と滑舌の悪さを指摘されました。
和田有一朗さんは、旧文通費改革について、日割りは法制化したのに、領収書は法制化されていないことなどをパネルで図解。維新の身を切る改革の百年分の大阪万博予算上振れとなりそうですが、恒久法を期待したいところです。和田さんの問いに、「経済安全保障の強化法案」(213閣法 号
未提出)を来年の通常国会に提出することに前向きだとする答弁が首相からありました。但し、再来月27日に大川原化工機・オーストラリアグループ外為法の東京都などに対する賠償の判決が出ますので、影響があるかもしれません。和田さんは予備費の透明性も語りました。
藤田文武幹事長は、税収の上振れについて、内閣府のシステムをつかうと、160兆円配れば、10兆円の増収になるはずだとして、単に給付しただけではないかとの認識を示しました。実は私は、法人で、200万円の持続化給付金を受け取りましたが、それにより、9万円程度法人税の納付額が増えました。だいたい藤田さんの言う通りで、「増収の還元」はそもそも過去と現在のお金の対話が財務官僚ができていない証左だと思います。
国民民主党の浅野哲さんは、トリガー条項の解除をうながしました。医薬品の安定供給にもふれました。
藤田文武幹事長は、税収の上振れについて、内閣府のシステムをつかうと、160兆円配れば、10兆円の増収になるはずだとして、単に給付しただけではないかとの認識を示しました。実は私は、法人で、200万円の持続化給付金を受け取りましたが、それにより、9万円程度法人税の納付額が増えました。だいたい藤田さんの言う通りで、「増収の還元」はそもそも過去と現在のお金の対話が財務官僚ができていない証左だと思います。
国民民主党の浅野哲さんは、トリガー条項の解除をうながしました。医薬品の安定供給にもふれました。
共産党の宮本徹さんは、コストカット経済を公務員から断ち切るべきだとし、非正規労働をやめるよううながしました。総務大臣に質問したところ、武見敬三・厚生労働大臣がハローワークの非正規職員に関する答弁を始めました。ちぐはぐな印象です。
有志の会の吉良州司さんは、「上川陽子外務大臣を尊敬している」とし、ヨーロッパ外交に関する見識を披露しました。
●あすは参議院予算委員会です。
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