宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【Dappi】元宿仁、小渕優子両氏らの説明要求、Dappi敗訴220万円賠償で岡田幹事長が追い込みかける、小西、杉尾両議員が勝訴

2023年10月17日 23時34分55秒 | 自民党
[写真]Dappiが所属する「ワンズクエスト」との取引の説明責任を求められた小渕優子・選対委員長、宮崎信行撮影。

 立憲の岡田幹事長は、きょうの記者会見で、きのう「Dappi」に220万円を支払うよう命じる地裁判決が出たことについて、元宿仁・自民党事務総長らに説明責任を求めました。

 岡田幹事長は冒頭に自ら切り出し「自民党と縁が深い企業であることは確か。その企業が、事実に反する投稿を行っていた。自民党には説明責任を果たしてもらいたい。関係がないというなら、しっかり説明してほしい」と語りました。

 「ワンズクエスト」は、「Dappi」が社員だと認め、減給処分にしたと認定されましたが、給与明細を黒塗りにしたため、名前は明らかになりませんでした。しかし、会社の社長らが、自民党の元宿事務総長と群馬県の親戚だとの報道もあり、小渕優子選対委員長も取引していたことが収支報告で明らかになっています。

 今回の裁判は、同党所属の小西洋之、杉尾秀哉両参議院議員が起こしました。ツイッター(Xに解消)で、両氏で腕組みをした写真を載せて、この追及を気に病んで近畿財務局の職員が自殺したと示唆する悪質な内容。敗訴したのはワンズクエストと社長個人。

 Dappiは、もともと石原裕次郎さんが創業した「石原プロ」の渡哲也さんと思われる写真にサングラスをしたプロフ画像を使っていたことから、当初はあまり権利意識はなかったのかもしれません。その後、国会図書館本館より先に届く、国会図書館別館(議事堂4階)の全国の地方紙の1面を投稿。土日の投稿が少ないことから、自民党・国会関係者だとの推測が出ていました。

 ツイッターはすべてのポストに、グリニッジ標準時によるタイムスタンプがついており、プリントアウトしただけで証拠になります。また2009年頃に定着した当初から数えても民法の除籍期間が残っているとみられ、過去の「中国、朝鮮、ミンス」といった立憲民主党につながる政党の一方的な誹謗中傷で、今後も刑事、民事から法的措置がなされることもありそうです。


[画像]DappiのXアカウント、2023年10月17日現在存在しており、筆者がスクリーンショット。

 以上です。
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【岡田克也】早期解散説を封印し、きょねん同様の「統一教会」の法案与野党修正に意欲

2023年10月17日 21時57分01秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 120日間の夏休みを終えて、今週金曜日から国会が再開します。
 参・徳島・高知と衆・現長崎4区の補選で、両方の現地に行った人に話を聞きましたが、岸田文雄首相が「官邸から電話していますが、北村後援会のみなさまお願いします」とやれば、情勢は変わるかもしれません。名簿があればですが。

 年内解散風はやみつつあります。一部報道に「自民内に悲観論」と見出しがつきましたが、衆議院議員にとって、解散が先送りされることは全員が「楽観論」ですから、新聞の内容は補整して受け取っていただきたいです。

 岡田克也幹事長の定例記者会見が開かれました。

 冒頭、岡田さんは内閣支持率が下がっていることや、おとといの都議選・立川市選挙区補選(定数2、残り任期2年足らず)で立憲民主党公認の鈴木烈さんが2位で当選したことを喜びました。なお、都議選なので創価学会はほとんどが都民ファーストの会(実質党首は元新進党議員の小池知事)に入れていると思いますので、自民公認の「木原姓」の新人が落選したことは、他県にはまったく波及しない話だと思います。

 岡田さんは、西村ちなみ本部長がまとめている「統一教会財産保全法案」(212衆法 号=未提出)について、先週金曜日の閣議後会見で政府は否定的だったが、きのう月曜日に高木・自民国対委員長が与野党協議に前向きだと言及したことで次のように語りました。

 岡田さんは「しっかりと昨日確認されたわけです。自民党は急いで対応してもらいたい。これは急がない本当に財産が目減りしてしまい、2世信者の皆さんの被害者救済に使えない。国会の中でなるべく早く成立させたい」と語りました。

 「悪質多額献金禁止法」(令和4年12月16日法律105号)を、ほぼ1年前に、長妻・音喜多政調会長、若宮、宮崎、大口各議員と茂木・岡田・藤田幹事長の「自公立維4党協議」で成立させたときと、立憲と維新の体温に違いがありますが、「万博予算」(第1次補正予算案=未提出)との間合いの探り合いで、早期成立で与野党が一致してほしいところです。

 記者会見で新ポスターが発表されました。ここで、年内早期解散に関する言及が、岡田さんからなされませんでした。また「まっとうな政治」が枝野幸男代表時代に使われた言葉だとの時事通信記者の指摘に、岡田さんは「地方議員のアンケートで多かった」とだけ述べ、かわしました。

[写真]新ポスターを発表する岡田克也・立憲民主党幹事長、きょう令和5年2023年10月17日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 また「新たな経済対策」が衆参予算委の都合で、月内でなく来週第1週にずれ込むとの観測も出てきました。あすは泉代表・長妻政調会長が、国民民主党はすでに発表している「新たな経済対策の対案」を臨時記者会見で発表することになっています。

 以上です。
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