宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

保守の野田佳彦も「中央線リベラル」からスタート「八王子駅北口」で立憲民主党代表第一声、皮肉な言い方だが「無所属前職」の地元は異例、石破・地方創生解散ながら議席大幅増の首都圏決戦の気配

2024年10月11日 21時00分11秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
[写真]中央線沿線で演説する絶頂期の萩生田光一・都連会長兼経産相(ともに当時の肩書)、おととし2022年6月25日、吉祥寺駅前で宮崎信行撮影。

【定例閣議 きょう令和6年2024年10月11日(金)】
 石破首相はASEAN外遊中ですが、定例閣議が開かれ、能登への予備費第7弾を決定しました。

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 立憲民主党は、来週火曜日の第50回衆院選公示日の野田佳彦代表の第一声をJR中央線の「八王子駅」北口で行うことにし、こんや発表しました。

 八王子北口は、東京24区。無所属の前職萩生田光一さん、立憲の新人男性の有田元参院議員、維新の女性新人の佐藤元都議、国民民主党の男性の浦川さん、参政党女性の興倉さんの5人が準備しています。

 萩生田さんには皮肉めいた言い方になりますが、前回当選者が無所属の選挙区で最大野党党首が第一声を上げるのは極めて異例。裏金・不記載で「政治改革」を争点にしたい考えとみられます。

 前回、東京5区から9区までと、18区及び19区の「中央線」や「都道環状8号線(カンパチ)」で小選挙区全勝しました。中央線は東京・新宿駅から八王子・西八王子駅に下ると家賃が一貫して安くなる傾向があります。理由はJRが沿線の宅地分譲開発をしてこなかったからです。これを背景として「市民連合のお世話人さん」らは、お互いの最寄り駅を知ることでお互いの生活水準を勘案しつつ、分断社会における選挙戦術について議論しやすい気風があると考えられます。

 清和会の裏金問題で、萩生田さんが無所属での出馬を余儀なくされました。前回は10万票差、前々回もダブルスコアで圧勝しています。が、経産相の先輩にあたる菅原一秀さんがスキャンダルで東京9区の圧倒的な地盤から落ちました。また、八王子は創価大学・東京富士美術館など公明党の支持母体・創価学会と、旧統一教会の施設が多いことから、野田さんが演説で言及するかどうかは別として、全国への発信を念頭に置いているとみられます。

 前回衆院選で枝野幸男代表(当時)は島根1区で第一声を上げ(落選しその後補選で当選)、東京8区(当選)で野党混乱について聴衆や、取り下げた共産区議らの前で深々と頭を下げました。

 今回は、野党一本化が既に破綻し、野党候補が小選挙区だけで800人を超える史上最大の野党大乱戦となります。

 石破首相が「地方創生」を重視するにもかかわらず、2020年国勢調査で「1都3県」の定数が比例も勘案すると11ないし12議席増えます。区割り変更による選挙対策は自民党が進んでいます。自公の過半数割れには、1都3県で自民党の小選挙区当選が半減するくらいの計算になりますから、かなり高いハードルであることは事実です。第50回衆院選はこの1都3県の議席数が全国の議席数を引っ張るかたちで進みそうです。

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