宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「森山ヒロシ調整」歴史的大失敗に、50回衆院選で投票率50%割れも

2024年10月22日 07時04分33秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
[写真]うつむく森山裕・自民党幹事長、5年前の2019年、国会内で宮崎信行撮影。

 289小選挙区と11ブロックで、投票率と全く関係なく、465人が必ず当選する第50回衆院選は、残り5日間の攻防となりましたが、1890年の第1回衆院選から制限・普通選挙通じて、初めての投票率が50%を割りそうです。

 10増10減を主因とした140選挙区の区割り変更により、与党共闘候補が自民党から公明党に全域が変わった基礎自治体は4つあります。東京都荒川区では期日前投票が前回比12%減りました。埼玉県の三郷、草加、八潮3市は増えました。が、当日と期日前をあわせて、全国で憲政史上初めて50%割れ、国政選挙では、震災・サリン・壺・青島ノック・山陽新幹線一部不通で世情が暗かった1995年7月の参院選以来の50%割れとなりそうです。

 鹿児島県の全4選挙区では、第4区の森山裕・自民党幹事長以外の与党共闘候補の2人ないし3人が落選し、九州ブロック比例復活でもこぼれる可能性が出てきました。現役農相を含む。

 石井啓一公明党代表の埼玉14区落下選初出馬、丸川珠代参議院議員の新・東京7区衆転を含んだすべての選挙区調整は、森山裕・選対委員長(当時)とスガ義偉副総裁(現)、佐藤浩創価学会副会長・西田実仁公明党選対委員長の「ヒロシ調整」で決まっています。この時点で、「決まった」と思い込んだ、自民党と公明党の前職たちが、黄金の3年間の4カ月の夏休みに、「エッフェル姉さん騒ぎ」以外は何もしてこなかったのでしょう。公明党代表は2009年にも落選しましたが、その時点で15年以上地元で活動していました。比例北関東とはい茨城県に事務所を構えていた石井代表の埼玉14区落下傘は奢り以外の何物でもなく、釘付けになっている現時点で、敗北のようなものです。

 衆院選後の森山幹事長の辞任は不可避で、重用してきた岸田文雄前総裁・石破茂総裁がかばった場合、来夏の参院選にかけて、自民党・公明党政権そのものの基盤が揺らぐことなりそうです。

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