政権交代で民主党の長老の活躍の場も広がりそうです。
外務省: インドネシア共和国大統領就任式典への特派大使の派遣
民主党の小沢幹事長は19日の記者会見で、まだ決まっていなかった「広報委員長」など党本部の各委員長の代理を20日にも発表する考えを示しました。
民主党では「委員長」はすべて党役員会・常任幹事会双方のメンバーですが、代理は役員会・常任幹事会のメンバーではありません。
前の執行部の「委員長」からは総務委員長→千葉景子法相、選挙対策委員長→赤松広隆農相、国民運動委員長→小沢鋭仁環境相の3人が入閣したほか、「総務委員長代理“役員室長”」だった平野博文官房長官が入閣しています。
とくに党職員の人事管理も受け持つ総務委員会、政治資金収支報告書などをつくる財務委員会、各種団体へのあいさつにまわる企業団体委員長などは特に責任の重いポジションです。
幹事長は、党委員長代理(十数人?)+副幹事長(14人)+国対副委員長(20人)との結びつきを増やして、国会対策、選挙対策にあたっていきたい、という趣旨の発言をしました。
仙谷由人行政刷新相は、近く、事業仕分けのチームに枝野幸男さん(埼玉5区)ら15人前後の国会議員を入れることで、官邸、党と合意済みだと報じられています。
当選2回生以上の無役議員の5分の1ぐらいが、今週新しいポジションを得ることになりそうです。
[写真]海保の船から北方領土をみる前原大臣と泉ケンタ政務官=NHKニュース
内閣府の沖縄北方担当大臣を兼ねる前原誠司さんが17日、根室市や、国交相としての指揮監督下にある海上保安庁の船で北方領土を視察しました。
この中で北方領土について、「終戦間際のどさくさにまぎれて不法占拠されたもの」との認識を示しました。
◇
沖縄北方の政務三役は、前原誠司大臣(京都2区、当選6回)、大島敦・内閣府副大臣(埼玉6区、4回)、泉ケンタ内閣府政務官(京都3区、3回)で構成されているようです。
歴史のカンタンなおさらいです。
昭和20年(1945年)8月14日午前2時、閣議はポツダム宣言の受諾について、大臣の賛成と反対が同数になり、内閣は機能不全におちいりました。今の憲法なら総理の判断が最終決定になりますが、明治憲法ではこの場合の規定がありませんでした。
この閣議は御前会議でした。総理大臣である鈴木貫太郎は、昭和天皇に歩み寄り、頭を下げ、“御聖断”を仰ぎます。御前会議は、天皇に発言権はなかったのですが、かねてより終戦をのぞんでいた昭和天皇はうなずきました。この瞬間に、終戦が決まり、翌15日正午、全国民に向けて発表されました。
さて、ソ連軍が宣戦布告もなしに、北方領土に侵攻したのは、8月28日のことです。これを前原大臣は「終戦間際のどさくさ」と言っていることに違和感を覚える方は、多いでしょう。
日本外相と陸軍参謀総長が東京湾上に停泊した米国の戦艦・ミズーリ甲板上で連合国への降伏文書に署名・捺印したのは、9月2日のことです。
私はロシア人監督が昭和天皇を描いた「太陽」という映画を見たときに初めて気付いたのですが、世界的に「先の大戦の終戦日」は「1945年9月2日」のことのようなんです。8月15日は国内に発表しただけであり、日本外相と参謀総長が東京湾の米軍の船の上で、降伏文書に署名した「9月2日」が終戦であり、その日以降が戦後なんです。
だからソ連軍が宣戦布告無しに北方領土に侵攻した8月28日はまだ戦後ではなかったといえます。
とはいえ、日ソ(日露)2国間では、「千島・樺太交換条約」という有効な国際法があり、大西洋憲章は米英ソの3国間の「世界分割」の約束に過ぎません。国際法上、北方領土は絶対的に日本の領土であり、その侵攻も、戦線布告なしに終戦を表明してから正式文書に調印するまでの「空白期間」を狙っただまし討ちです。またソ連は北方領土のみならず、東日本の占領を狙っていた可能性が高く、大義名分のない国際法違反であることは確実です。
「北方の領土かえる日、平和の日」
これは内閣府ビルや東京駅八重洲口にある政府の看板です。
北方領土の不法占拠をやめさせ、日露平和条約を結ぶことは、2国間関係にとどまらず、国際法が有効な国際社会を確保するために、世界へ、未来へ、日本がやらなければならない国際貢献です。
ぜひとも女優の淡島千景さんら北方領土出身者がご健在のうちに解決したい外交案件です。
それと、一つだけ付け加えさせてください。小泉首相が調印した「日朝平壌宣言」も有効な2国間条約です。ジレンマがあります。が、私は「日朝平壌宣言」に署名した小泉首相の判断とその後の対応、“罪”と言ってもいいでしょうが、たいへん重いものだと考えております。
資源小国である日本は、条約・国際法をしっかり守る、「小粒でも世界から尊敬される国」を目指さなければいけないとの理念を私は持っております。
前原沖縄北方担当相:北方領土を視察 「不法占拠」と発言 - 毎日jp(毎日新聞)
前原誠司・沖縄北方担当相は17日、北海道根室市の納沙布岬を訪れ、対岸の北方領土の島々を視察した。その後、根室海上保安部の巡視船に乗り洋上からも国後島を視察した。
前原氏は視察後、記者団に「歴史的に見ても国際法的に見ても(北方領土は)日本固有の領土。終戦間際のどさくさにまぎれて不法占拠されたもの。やはり四島の返還を求めていかなければならない」と語り、四島返還の実現に向けて取り組む姿勢を強調した。
領土問題をめぐっては、麻生太郎前首相が「(ロシアが北方領土を)不法占拠している」と発言し、ロシア側が強く反発した経緯がある。【本間浩昭】
しばらく前からツィッターをやっています。
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けっこう便利で気に入っています。
オバマ大統領も16日午前7時頃、つぶやいています。
まあ、「なんのこっちゃ」という感じですが、面白いですね。
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もちろん無料です。
今月末から、「国会傍聴記by下町の太陽」
は現行の「goo無料版」と新設の「有料版」に分かれますので、その橋渡しもしていこうと思いますし、ブログに書ききれない余白もどんどんリアルタイムでつぶやきます。
[写真]貨幣大試験をする藤井財務相、大串財務政務官。産経新聞大阪本社公式ホームページからお借りしました。
藤井裕久財務大臣は15日、大阪市の造幣局で、「製造貨幣大試験」にのぞみ、「適正だと確認されました」と宣言し、通貨の信頼性を国民に約束しました。毎年恒例の貨幣大試験は、明治5年、第1回が行われて以来、ことしで138回目。大串博志・財務大臣政務官(佐賀2区)も同行しました。
日本ではお札は日本銀行、補助貨幣である硬貨(小銭、コイン、じゃり銭などとも言う)は財務省が発行しています。
藤井大臣は、500円玉(ニッケル黄銅)、100円玉(白銅)、50円玉(同)、10円玉(青銅)、5円玉(黄銅)、1円玉(アルミ)を千枚ごとにはかりで調べ、平成21年(2009年)製造の硬貨が、適正なものだと確認しました。どうやら、安心して硬貨を使って良さそうです。
◇
今週の新聞の見出しには「3兆円に届かず(2009年度予算の執行停止)」「90兆円台で過去最高(2010年度予算の見積もり要求)」など、派手な数字が飛び交いました。
「君子は本を務む、本立ちて道生ず」(論語)といいます。政治家ら人間は、根本のことをしっかりやると、先の道筋が見えてくるんだ、という意味だと理解しています。
国政で派手な金額が飛び交う中で、戦後生まれのほぼ全員が生まれてから最も切実な家計の中で生活しているというのが2009年10月だと思います。インフルエンザに加えて、体温36度台でお腹に来るタイプの風邪も大流行しているようです。
こういうときだからこそ、このような「セレモニー、儀式」が大事だと考えます。
僕は新聞記者時代からずっと思っていて、民主党がようやく与党になったので、僕も初めて「通貨大試験」を記事に書いてみました。
当たり前の存在でしかない硬貨(小銭)も、昔は中国から輸入していました。日本人に硬貨を製造する能力がなかったからです。日本人が作れるようになってからも、大阪・京都では銀を使い、江戸(東京)では金を使っていた時代があります。通貨の統一は幕府(政府)の悲願でした。
江戸時代、金と銀は変動相場制だったため、時間と情報がある「コメ問屋(商人)」は時機を見計らってコメと金と銀を交換しました。一方の武士は、年貢のコメを商人に売って、金銀に両替していました。やがて商人が儲かり、武士は生活に困窮するようになりました。通貨の統一による国力の引き出しが、明治政府の主要なテーマになり、それが現在の中央集権につながった一つの原因だ、という側面があるでしょう。
福澤諭吉は明治政府に「御用新聞」の発行を提案しました。政府の情報を広く公開することで、政府・国民双方の利益になり、デモクラシーが実現すると考えたのでしょう。「御用新聞」という言葉は、最近では罵り文句ですが、その“御用新聞”ですら、「大試験」は小さな囲み記事で、1面トップは「3兆円に届かず?」です。自民党政権末期には、「大試験」を財務副大臣が代行することもままありました。
私は今後も「大試験」のような、「君子は本を務む」政治をもっと広く知ってもらうように、微力を注ぎたい。
第138次製造貨幣大試験を実施します:財務省
平成21年9月30日
財務省
第138次製造貨幣大試験を実施します
貨幣の量目を試験し、もって通貨に対する信頼を維持するため、第138次製造貨幣大試験を下記のとおり実施します。
記
1.日 時 平成21年10月15日(木)11時15分から
約30分
2.場 所 独立行政法人造幣局(大阪市北区天満1-1-79)
3.執 行 官 財務大臣
4.試験対象貨幣 試験対象貨幣は以下のとおり。
種 類 地方自治法施行60周年記念1,000円銀貨幣(長野県、新潟県、茨城県)(平成21年度製造分)
地方自治法施行60周年記念500円バイカラー・クラッド貨幣(長野県、新潟県)(平成21年度製造分)
500円ニッケル黄銅貨幣(平成21年度製造分)
100円白銅貨幣(平成21年度製造分)
50円白銅貨幣(平成21年度製造分)
10円青銅貨幣(平成21年度製造分)
5円黄銅貨幣(平成21度製造分)
1円アルミニウム貨幣(平成21年度製造分)
連絡・問い合わせ先 財務省 理財局 国庫課 通貨企画調整室 通貨企画係
製造貨幣大試験について
1.製造貨幣大試験の歴史
製造貨幣大試験(以下「大試験」という。)は、通貨に対する信頼を維持するため、明治5年、第1回が行われて以来、本年は第138回目に当たります。
2.試験対象貨幣
大試験の対象貨幣は当年度中に製造された貨幣とします。これには、
① 地方自治法施行60周年記念(長野県、新潟県)1,000円銀貨幣及び500円バイカラー・クラッド貨幣
② 地方自治法施行60周年記念(茨城県)1,000円銀貨幣が含まれます。
3.試験対象貨幣の選取基準
大試験において試験する貨幣は以下の基準により選取します。
貨 幣 の 種 類 選取基準(1日の製造貨幣あたり)
1,000円記念銀貨幣 4,000枚又はその端数につき1枚
500円記念バイカラー・クラッド貨幣 40,000枚又はその端数につき1枚
500円ニッケル黄銅貨幣 40,000枚又はその端数につき1枚
100円白銅貨幣 60,000枚又はその端数につき1枚
50円白銅貨幣 60,000枚又はその端数につき1枚
10円青銅貨幣 60,000枚又はその端数につき1枚
5円黄銅貨幣 50,000枚又はその端数につき1枚
1円アルミニウム貨幣 400,000枚又はその端数につき1枚
(注) 平成21年度製造の試験対象貨幣は、大試験実施の14日前までに製造された貨幣が対象とされているため、総枚数等については大試験当日、大試験会場において掲示することとしています。
4.大試験の方法
大試験は、1,000枚ごとの集合秤量の方法により、貨幣の量目の精度について行うものとします。ただし、1,000枚に満たない場合には別に定める単位で行うものとし、1,000円記念銀貨幣については、1枚ごとの個別秤量の方法によることとします。
5.公差
貨幣の種類ごとの公差(法定量目との許容誤差)は以下のとおりです。
貨幣の種類 公 差 法定量目 合格の上限 合格の下限
1,000円記念銀貨幣 1枚あたり
0.42グラム 1枚あたり
31.1グラム 31.52グラム 30.68グラム
500円記念バイカラー・クラッド貨幣 100枚あたり
4.2グラム 100枚あたり
710グラム 714.2グラム 705.8グラム
500円ニッケル黄銅貨幣 1,000枚あたり
13グラム 1,000枚あたり
7,000グラム 7,013グラム 6,987グラム
100円白銅貨幣 1,000枚あたり
16グラム 1,000枚あたり
4,800グラム 4,816グラム 4,784グラム
50円白銅貨幣 1,000枚あたり
21グラム 1,000枚あたり
4,000グラム 4,021グラム 3,979グラム
10円青銅貨幣 1,000枚あたり
15グラム 1,000枚あたり
4,500グラム 4,515グラム 4,485グラム
5円黄銅貨幣 1,000枚あたり
16グラム 1,000枚あたり
3,750グラム 3,766グラム 3,734グラム
1円アルミニウム貨幣 1,000枚あたり
7グラム 1,000枚あたり
1,000グラム 1,007グラム 993グラム
(注) 試験対象貨幣が1,000枚に満たない場合の公差は、別に定めるところによります。
造幣局で製造貨幣大試験 大阪市北区:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)
今年度に製造された硬貨が規定通りの重さか検査する毎年恒例の「製造貨幣大試験」が15日、大阪市北区の造幣局で行われた=写真(甘利慈撮影)。
地方自治法施行60周年記念の千円銀貨など計4億6765万枚が対象。百円硬貨なら千枚(4・8キロ)で16グラム以内の誤差しか認められない。
検査はいずれも合格し、立ち会った藤井裕久財務相は「適正だと確認されました」と宣言。政権交代後、初の試験合格に職員たちもほっとした?
政権交代後初の本格論戦となる第173臨時国会は10月26日召集されることになりました。会期は11月30日(月)までの36日間です。臨時会は2回まで延長することができます。
鳩山由紀夫首相初の所信表明演説は26日(月)、代表質問は衆院が28日(水)、29日(木)、参院が29日(木)、30日(金)となる見通しです。
政府は11法案、3条約、2承認案件を提出する予定のようです。
報道では
▽日本郵政株式売却凍結法案
▽社会保険病院と厚生年金病院を存続させるための「独立行政法人地域医療機能推進機構設立法案」
▽新型インフルエンザの予防接種に関し補償制度を創設する特別法案
▽人事院勧告に伴う国家公務員の給与法改正案など関連法案7本(一般職、特別職、国家公務員育児休業、裁判官、検察官、裁判官育児休業、防衛省職員)
▽貸し渋り・貸しはがし防止法案
▽北朝鮮への経済制裁について承認を求める議案
などだと伝えられています。
日本郵政株式売却凍結法案と国家公務員の給与法改正案らは、総務委員会(近藤昭一委員長、福田昭夫筆頭理事)に付託されることになるでしょう。
社保・厚年病院の存続法案と予防接種補償法案など厚生労働委員会(藤村修、内山晃)も忙しくなりそうです。通例、常任委員会は衆院では午前9時、参院では午前10時から始まりますが、衆院厚労委だけ午後6時ごろまで審議が続いている状態が通常国会でも多く見受けられました。厚労委は青木愛さんが次席理事、福田衣里子さん、田中美絵子さん、三宅雪子さんらが委員に名を連ねています。
亀井金融相と大塚副大臣らが調整した「貸し渋り・貸しはがし防止法案」は、財務金融委員会(玄葉光一郎、篠原孝)に付託されるでしょう。
また民主党の小沢幹事長が国会法改正案を出したい意向を示していますが、法案が間に合うのかどうか。ぜひ出して欲しいと思いますが、衆・参院の事務局・法制局が法案作成にあたるのでしょうが、包括的な改正だけに、提出は微妙だと思います。
第2次補正予算案はおそらく提出しないと思われますが、年末の景気を見極めたいところです。
【山岡vs川崎、第1ラウンドは山岡さんの勝ち】
自民党の川崎二郎国対委員長が、「21日週への召集前倒し」を民主党の山岡賢次国対委員長に呼び掛けたと報じられました。これに対して、与党は「23日の召集」を逆提案したそうです。これはかけひきとして山岡さんは上手かったと思います。
というのは、所信表明演説は月曜日ないしは金曜日に行われるのが慣例となっています。法律や規則で決まっているわけではないと思いますが、そうなっています。これは所信表明の翌日を「代表質問の原稿作り→質問取り→内閣の答弁書作成」のための準備日として1日とるためです。3日目に衆院代表質問、4日目に参院①日目、衆院②日目、5日目に参院②日目となり、1週目を終え、2週目から各委員会への法案の委託などが始まるからです。今臨時会も26日(月)の召集当日に鳩山さんの演説があると思います。
仮に金曜日の場合は、土日で準備することになりますから、「23日(金)召集」だと、23日(金)に鳩山さんが演説し、25日(日)に参院補選投開票となり、自民党の出番は26日(月)の代表質問からということになります。山岡さんは初めから自民党が飲めない提案を出すことで、「前倒し」に応えながら、当初の予定通り26日(月)召集で落ち合ったのでしょう。
第1ラウンドは山岡さんの勝ちですが、川崎二郎さんという人もたとえ党利党略の国会日程であったとしても、それを憲政の常道を説きながら提案できる政局感の持ち主だと思います。野党国対委員長として川崎さんは手強いでしょう。むしろ、与党の国対委員長は「分かりました」と言いながら、野党側の提案の意図をよく飲み込めないタイプの方が、野党は攻めあぐねることがあります。そういう意味では山岡さんは少し鋭すぎるかもしれませんが、今後も「山岡vs川崎」は見応えがありそうです。
時事ドットコム:臨時国会26日召集=当初政府方針で与野党合意
民主党の山岡賢次国対委員長は15日、自民党の川崎二郎、公明党の漆原良夫両国対委員長とそれぞれ国会内で個別に会談し、臨時国会を26日に召集、会期を11月30日までの36日間とすることで合意した。
臨時国会の召集日は基本政策閣僚委員会でいったん26日召集の政府方針が固まった後、14日の与党国対委員長会談では23日に前倒しすることで一致した。
しかし、23日召集では、鳩山由紀夫首相の所信表明演説が25日の参院神奈川、静岡両補欠選挙前に行われる一方、野党の代表質問が補選後に先送りされる。このため、自民党が「フェアな国会運営ではない」などと反発。首相官邸サイドも首相の国際会議への出席日程に影響が及ぶとして26日召集を求める姿勢を崩さなかったことから、当初方針通り補選後に召集することにした。
tags 亀井静香金融相、大塚耕平内閣府副大臣、小沢一郎民主党幹事長
私の民主党愛というのは揺るぎのないものがありまして、これは支持政党というよりも、人生の一部だからです。
で、私はこのブログを主体に活動していますが、民主党支持ブログですので、知っていても民主党に不利な情報は書かないことがたびたびあります。
裏取り取材をしていると永遠に裏が取れない情報が埋まってしまうので、「取材はするけど、裏をとらない。あくまでも憶測としてブログに書く。内容の訂正の申し出があれば、しっかりと話を聞き、真摯に対応する(直すかどうかは私の判断)」という姿勢は続けていきたいと思います。
さて、本日付読売新聞の報道について、知っていることを書かないと、ディスクロージャーしないと、どうにも体が持たなくなりそうなので、どうしても書かせてください。なお、これは私の憶測であって、記事中に登場している人物と、この件に関して会話したことはありません。絶対にありません、それってどんな会話じゃい、という感じです。
社会面で、「代金の支払いが平成16年(2004年)10月で、不動産購入の登記が平成17年1月」とありますが、これは事実だと思います。当該物件の不動産登記簿は私も入手しております。なぜ、入手していたかというのは「悪い予感」が当たったというだけです。
この読売記者の質問に当該政治資金管理団体の当時の事務担当者がうまく説明できていませんが、これは当人もよく知らなかったと思います。
ところで、政治団体はすべて1月~12月という会計年度ですから、勘の良い人は「1月7日」という日付に怪しさを感じるでしょう。お金の出入りがあった帳簿と別の帳簿に切り替わった1週間後の時期に登記されているわけです。とはいえ当時31歳の彼にそんな知恵があるわけがなく、代表者などからの指示である可能性が高いと思います。
記事には、「同会は土地代金について、同会の定期預金4億円を担保に小沢氏名義で金融機関から借りた4億円の借入金を充てたと説明している」と明記されています。これは「政治団体名義の預金→個人名義の銀行口座→個人名義の土地」に4億円が流れたことになります。政治団体は非課税ですが、個人の土地購入は所得税などの課税の対象になる場合があります。
平成16年10月29日というと、ちょうど5年前のちょっと手前です。
根拠規定は別にあるのかもしれませんが、僕が所得税法を読んだ限りではこうなっています。
231条の3は「その年において不動産所得~(略)の合計額が3000万円を超えるものは、(略)その翌年の3月15日までに税務署長に提出しなければならない」とし、231条の2は帳簿、領収書などは「5年間、(略)保存するものとする」とあります。
ですから、この案件は2010年3月15日が実質的な“時効”ということになる案件だと思います。要するに、4億円が所得とみなされるかどうか、という問題だと思います。私はこの案件について、漠然とですが、かなり前から問題性に気付いており、民主党にとって“爆弾”になりかねないとかねがね心配しておりました。もうここら辺で書かないと、私としても限界です。この案件は、違法性というよりも、そもそも追徴課税されたら納税できるのかどうかという、より切実かつ世知辛い問題であります。
さて、この案件、リアルポリティックスにおいて、最も重要なのは、「処分庁が財務省(国税庁)である」ということです。うがった見方ですが、財務大臣人事がもめたと報道されていますが、その政治家がかつて「代表-幹事長」としてコンビを組んだ「事情通」であることが影響していると私は推測しています。具体的なアクションにつながらなくても、このような情報をつかまれていると、政治行動が制限されます。
それにしても「1月7日」だなんて、本当に脇が甘い政治家といわざるを得ません。だから40年やっても総理になれないのです。歳費だけのサラリーマン議員も魅力がありませんが、お金の出入りは、たとえ合法であろうが、目立った行動をするのは、政治家として自らしがらみを作ることにつながります。例え、まったく問題のないケースでも、あまりにも派手な身なりの人物と二人で歩くのと同じことです。
この案件に関しては、政治団体の代表者が自ら取材に応じ、説明すべきです。青雲の志をもって自分の許に来た若者を潰すのはもうやめてください。
テレ朝系「ワイドスクランブル」に連日、民主党議員が出演しています。私は正午きっかりから昼食を摂りたい習慣なのですが、最近は正午前に昼食を済ませて、「NHKニュース」と「ワイドスクランブル」を“チェック”しています。
新人(小沢チルドレン)では初のスタジオ生出演だと思いますが、群馬4区比例の三宅雪子さんが登場。
さて、多くの視聴者が持つ「テレビに出て、小沢さんに叱れやしないだろうか」というハラハラを代弁するかのように、山本晋也さんが「小沢さんは怖いですか?」とさすがの質問。
三宅さんは「こわい時はこわいし、やさしい時はやさしい」と答えました。すばらしい!センスの良さを感じます。それでいてこの質問の時だけ、少しキョロキョロした表情だったので、伝わる人には伝わる物がありました。
さすが三宅さん、きょうのテレビ出演は100点満点ではないでしょうか。
オヤッサン(小沢幹事長)はあまり細かい所までチェックしている人ではないので、TV出演をとがめることはないでしょう。「側近」はどうだか知りませんが・・・
三宅さんは「バッジを付けていると、国会でみんな(衛視さん)が敬礼してくれる」ことに戸惑いを感じていると語りました。これは初登院の日に、他の新人も「これ勘違いしますよね~大丈夫かな」と心配していました。この気持ちいつまでも忘れないで欲しいですね。
「フジテレビ」の社員だった三宅さん。私は選挙戦中に感じましたが、マスコミ出身議員(候補)は、番組・新聞の作り手が何を求めているか、意図を把握しやすいので、重宝がられるようです。
三宅さんは第174特別国会で、常任委員会は衆院厚生労働委員会(藤村修委員長)、特別委員会は衆院「テロ特」(石田勝之委員長)の委員を務める予定になっています。
ちなみに、私もことし7月に初めて知ったのですが、衆院解散の詔書が読まれた後に、本会議場を出すときは、衛視さんはもう敬礼をしてくれないそうですよ。
tags 小沢一郎民主党幹事長 テロ特((海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会)
民主党幹事長の小沢一郎さんは13日の党本部の役員会後に記者会見しました。
この中でひとつ気になったことがありました。
鳩山由紀夫代表(総理)が13日の役員会に出席しなかったのはなぜか?と問う記者の質問に対して、声を荒げて、
「もう少し勉強してくれなきゃだめですよ、あんた。鳩山代表は日本国の内閣総理大臣ですよ。その人が一々、党の会合に出てくるわけがないじゃないですか。それどころじゃないでしょう、天下のことをやんなきゃ(いけないんだから)。もうちょっと、基礎的な勉強をしなきゃだめだよ」
と答えました。
実は小沢のオヤッサンには痛いところを聞かれると、2つの特徴が出ます。
①二人称が「あんた」になる。
②声を荒げる。
①は昨年11月17日朝突然、麻生首相との党首会談を発表し、その日のうちに首相官邸に乗り込んだ時。この会談で小沢さんは、麻生内閣が発表した景気対策案を補正予算案として年内に国会に提出できないということを明るみにしました。さすがの政局感ですが、この時の同席者は、彼が麻生首相を「あんた」と呼んだことに深い印象を受けたと証言しています。
②は代表辞任の記者会見のときに、日テレと契約しているフリーのN記者から「議員辞職はしないのか?」と問われ、声を荒げました。このやりとりについて、民主党内では「バカな質問だ」とN記者を非難する声が上がりましたが、TVジャーナリズムとしては、彼が興奮する様子を撮影できたわけで、ヒット質問と言えます。
というわけで、「あんた」「声を荒げる」の2つの要素が噛み合うと、オヤッサンの本音が出る、痛いところを突かれたという深層心理がある可能性があります。
橋本龍太郎首相(自民党総裁)の番記者をしていたとき、国会内3階の自民党総裁室で開かれる自民党役員会に毎回出席したり、冒頭あいさつだけして退席したりする様子を見てきました。加藤紘一幹事長の時代です。
そこで改めて、新聞データベースを調べて初めて知りました。海部俊樹首相(自民党総裁)・小沢一郎幹事長だった時代、海部総裁は自民党の役員会に出席していなかったようです。自民党役員会にふれた記事はどれも、「西岡武夫総務会長が~」「議院運営委員会筆頭理事が~」というようになっていますし、首相動静にも出てきません。
とはいえ、民主党代表は鳩山さんです。民主党代表兼内閣総理大臣です。
鳩山代表は両院議員総会で選ばれ、鳩山首相は国会の本会議で選ばれ、天皇陛下が任命しています。
小沢幹事長は鳩山代表から指名され、両院議員総会の拍手で了承を得ただけです。それでいて、小沢幹事長は役員会メンバーを輿石東・幹事長職務代行と2人で相談して決めたとしています。
そうなると、民主党幹事長としての正統性はそんなに高くない。年間200億円の党予算の配分を決め随意契約し、国会法改正案を臨時国会に提出するかどうかの差配をするほどの権力者とは言えないでしょう。もちろん、党首と幹事長を別々に選挙で選んで失敗したのが、新進党の「海部党首・小沢幹事長」体制であって、幹事長を選挙するのは間違いです。
小沢さんは、首相が党役員会に出席しているケースが多いということを知らないのだと思います。彼にあまり深い考えがあるわけではないでしょうが、民主党役員会を国会内役員室で開き、鳩山代表に冒頭だけ出席してもらった方が、幹事長としての正統性も高まります。
彼の考えを深掘りしていくと訳が分からなくなるので、もう止めます。
小沢さん特有のあいまいさが出たと軽く受け流しても大丈夫かも知れませんが、「あんた」と「声を荒げる」という2つの危険要素が出ましたので、念のため、書き記しておきたいと思います。
[写真]朝日新聞・五十嵐誠記者撮影。ともに2009年10月11日カブールで、翌日付朝日新聞掲載。
左=アフガニスタン大統領府内で行われたポリオ撲滅キャンペーンで、子どもを抱く岡田外相。右はカルザイ大統領。
右=学校を視察し、子どもたちと教科書を見る岡田外相。
官報を読んでいたら、国連総会の日本代表は岡田克也外相だったんですね。日本政治は9月は自民党総裁選が風物詩となっていたので、首相、外相が並んで国連総会に出席したときの外交ルールなど知る由もありませんでした。日本の存在感は、開会日に事務総長が鳴らす長崎の鐘だけだったのでしょう。
岡田外相が9月28日の日中韓外相会談で上海を訪れた際に、中国の楊外相が「中国製冷凍ギョーザ事件を政治問題化すべきでない」と語ったことに岡田外相が譲らず、10月9日の北京での日中外相会談でも「ギョーザは子どものおかずだ」と解決を迫ったそうです。この後、鳩山由紀夫総理は翌10日夜、温家宝首相と、閣僚級の「日中食品安全推進イニシアチブ」の設置で合意しました。
日本と中国が対等な立場であることが当たり前だと思っている人が多いようですが、これは聖徳太子が周りをハラハラさせながらも小野妹子を派遣して認めさせたからであって、聖徳太子がいなければ、朝鮮、ベトナムと同じく、日本も属国扱いされていたでしょう。
岡田外相は北京からドバイ経由の民間チャーター機で、アフガニスタンに入りました。カルザイ大統領に「タリバン元兵士に生活費を支給して職業訓練する」案に意見を求めました。
岡田外交を見て彷彿とさせたのは、16年前の新生党の基本理念である「自立と共生」という言葉を身を以て示している、と感じました。
新生党が1993年7月1日発表した『日本の政治の再生のために』と題した立党宣言かつ選挙公約という慌ただしい文章。
この文章は、「これまで自民党政権、派閥政治の中枢に身を置き、自民党一党支配や派閥政治の弊害に手を貸す結果となっていたことについて深く反省し、国民に率直に陳謝する」と始まります。今読み返すと、この部分には確実に、羽田孜党首の筆が入っていると思われ、改めて「羽田さんってすごいな」と思います。
そのうえで、「自立と共生の社会の実現を目指」し、第40回衆院選で、「自民党に代わる政権をつくる」ことを国民に約束しました。そして、公約を実現させました。湾岸戦争の2年後に示されたこの「自立と共生」という基本理念は、国民一人一人に主権者としての自覚を求める厳しい考え方であるとともに、政府が果たすべき役割として「共生」を打ち出し、仮に自立に失敗した人も共生できる社会を理想像として打ち出した物です。この5年後に合流することになる鳩山民主党の「友愛社会」と根幹を共有した概念だと考えられると思います。
タリバン兵士の自立と共生を求める岡田外交。岡田さんは言葉ではなく、態度で「自立と共生」の理念を示しているんだと思う。北京では、野党時代から地球温暖化(気候変動)に関する温室効果ガス削減目標について頻繁に意見交換をしている解振華“環境相”とも政権党・外相になってから初めて会談したそうで、野党かつ執行部外から責任ある立場で果たすべき仕事をしっかりと準備してきたことを証明しました。
Wikipediaによると、アフガニスタンという国は、「最も標高の高い地点は、海抜7,485m のノシャック山である。国土の大半は乾燥しており、真水の入手できる場所は限られている。気候は大陸性で、夏は暑く、冬は寒い。また地震が頻繁に発生している。」
世界最強のアメリカ軍といえども、こんな地形で戦争を継続できるわけがない。テロリストである夫を失った妻が生活を支えるためにテロ集団に身を寄せ、そして人間爆弾として出兵する。暴力の連鎖を止めるためには、罪なき兵士たちの「自立と共生」が不可欠です。
50年先、100年先を見すえて「自立と共生」をうながす岡田外交が始まりました。
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朝日新聞・五十嵐誠記者の打電によると、「現地警察に前後をはさまれた岡田氏の乗る防弾車が通る沿道には、50メートルごとに治安要員が立ち、危険とされる空港から市内への移動時には同行記者にも防弾チョッキの着用が求められ」ました。
[写真]アフガニスタン・ペシャワール(NHKスペシャル『菜の花畑の笑顔と銃弾』)
また次の訪問地、パキスタンでは、北西部の“シャングラ地区”というところで、軍の車列を狙ったとみられる自爆テロが12日発生し、少なくとも41人が死亡。岡田外相は同じ北西部でアフガニスタン国境近くののペシャワル(ペシャワール)の難民キャンプ視察を予定していましたが、中止したそうです。ペシャワルでは、「ペシャワール会」の民間人、伊藤和也さん(享年31)が昨年命を落としています。