[写真]高市早苗経済安全保障担当相、おととし2021年9月、衆議院議員会館で、宮崎信行撮影。
第211回国会はきょうで52日目で3分の1が過ぎました。岸田文雄首相の「検討」「説明」が続く無風国会でしたが、高市早苗大臣の「捏造でなければ辞職」発言で私は覚醒しがぜん元気になりました。私はことし立憲民主党「会派の無所属」ビラのポスティング要員をしていましたが、党名で罵声を浴びたことは一度もなく、政権交代に続く長い坂道をのぼり始めたように思います。
【参議院予算委員会 きょう令和5年2023年3月6日(月)】
「令和5年度予算案」は5日目で、集中審議1回目「外交・安全保障等現下の諸課題」。テレビ入りですので、午前9時前スタートで、質疑と答弁の時間を同時にカウントする「往復方式」で行われました。
きょねん夏の参院選で、立憲当選者では最下位だった石橋通宏さんですが、西村ちなみ代表代行の「4人中唯一の女性の代表候補」擁立の立役者。国のかたち研究会・サンクチュアリ・立憲フォーラムのナンバー2の地位を占めており、これからの5年半で、立憲リベラル系で最大の実力者になりそうです。
石橋さんは金曜日の小西洋之さんから引き継いだ、礒崎陽介首相補佐官が安倍晋三首相とともに、総務省情報流通行政局などに放送法の解釈変更を迫ったとみられる文書を取り上げました。小西さんが示した「行政文書」は78ページのものだと認識されていますが、高市早苗大臣は先週より静かなトーンで「私が読んだのは4枚だ」とし、「時間があれば1枚ずつ話したい」と求めました。これを石橋さんは「文書で出してほしい」とすくい上げ、理事会で協議することになりました。総務省官房長は「行政文書について要望があれば対応する」とし、石橋さんが「高市大臣に対する大臣レクの全部を出してほしい」と踏み込み、全部提出される方向で理事会協議となりそうです。
石橋さんは「礒崎陽輔元総理秘書官と、安藤高明局長(平成6年郵政省入省)の証人喚問を求める」としました。
高市さんは、今月告示の奈良県知事選で、現職(元運輸官僚)の対抗馬として、大臣時代の3人いる事務秘書官のうちの1人(平成9年旧自治省入省、奈良県出身で東大寺学園卒業)を擁立しています。これをめぐって自民党奈良県連が保守分裂となっており、旧総務庁、旧郵政省・テレコム系の関与を疑って、「捏造でなければ議員辞職」という極めて不用意な答弁につながったかもしれません。
おととしは悪役となってしまった山田元情報流通政策局長ですが、きょうは石橋さんが「放送法の根幹に関わる話だと、本来であれば審議会等をきちんと回した上で行うか、そうでなければ放送法改正となる話ではないのか。どこのメディアもこれで萎縮するであろうと、言論弾圧ではないかと当時の山田秘書官は明言されております。真っ当な問題意識、懸念だと思います」と山田さんを評価し、官邸の圧力を問題視しました。
岸田さんが最後の最後まで高市さんを守り切るとも思えないため、所管の内閣委員会などが荒れることも予想されます。
福島みずほさんは「GX電気事業法及び原子力基本法など改正案」(211閣法26号)について問い、「原子炉を60年使う場合は、休止期間があったにしても、劣化するのではないか」と問い、山中伸介原子力規制委員長は「原子炉の劣化は進む」とし、休止期間も劣化は進んでいるとしました。
石川大我さんは、同日朝「同性婚法案」(211衆法 号)の提出に立ち会ったとし、首相に対してLGBTQ法制と同性婚を認める法制を今国会で結論を出すよう求めました。また、きょう3月6日は、ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった日だとし、収容施設の改善を求めました。
これに先立ち、自民党の佐藤正久さんは自衛官の処遇改善を求めました。
国民民主党の川合孝典さんは、「合計特殊出生率と希望出生率の統計などの違いをそろそろ政府は整理すべきだ」と語りました。
共産党の山添拓さんは「存立危機事態における反撃能力はいつ解除されるのか」と事態認定の想定を問いました。
●天畠さん2度目のテレビ入り
れいわ新選組は天畠大輔さんが今国会テレビ入り2度目の「あかさたな話法」を披露。優生保護法をめぐる国の敗訴連発をうけて、弁護士が参考人として認められ、平成31年の「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律」だけでは不十分だとの認識を強調しました。
●N党、参政党との小競り合いに続き、突然共産党批判
NHK党では、きょうの審議中にガーシー議員がトルコに着いたとするインスタグラム配信を行いましたが、浜田聡さんはそれに触れませんでした。N党と参政党の小競り合いが新橋街頭演説会などで起きていますが、浜田さんは共産党批判を展開。自・立筆頭理事の協議を受けて、末松信介予算委員長は「あなたに質問権はございます。しかし、政府に対して質疑をする場であることをご認識ください。良識を持ってほしい」とたしなめました。
【衆議院情報監視審査会 同日】
行政における特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関する件を非公開で議論しました。
第211回国会はきょうで52日目で3分の1が過ぎました。岸田文雄首相の「検討」「説明」が続く無風国会でしたが、高市早苗大臣の「捏造でなければ辞職」発言で私は覚醒しがぜん元気になりました。私はことし立憲民主党「会派の無所属」ビラのポスティング要員をしていましたが、党名で罵声を浴びたことは一度もなく、政権交代に続く長い坂道をのぼり始めたように思います。
【参議院予算委員会 きょう令和5年2023年3月6日(月)】
「令和5年度予算案」は5日目で、集中審議1回目「外交・安全保障等現下の諸課題」。テレビ入りですので、午前9時前スタートで、質疑と答弁の時間を同時にカウントする「往復方式」で行われました。
きょねん夏の参院選で、立憲当選者では最下位だった石橋通宏さんですが、西村ちなみ代表代行の「4人中唯一の女性の代表候補」擁立の立役者。国のかたち研究会・サンクチュアリ・立憲フォーラムのナンバー2の地位を占めており、これからの5年半で、立憲リベラル系で最大の実力者になりそうです。
石橋さんは金曜日の小西洋之さんから引き継いだ、礒崎陽介首相補佐官が安倍晋三首相とともに、総務省情報流通行政局などに放送法の解釈変更を迫ったとみられる文書を取り上げました。小西さんが示した「行政文書」は78ページのものだと認識されていますが、高市早苗大臣は先週より静かなトーンで「私が読んだのは4枚だ」とし、「時間があれば1枚ずつ話したい」と求めました。これを石橋さんは「文書で出してほしい」とすくい上げ、理事会で協議することになりました。総務省官房長は「行政文書について要望があれば対応する」とし、石橋さんが「高市大臣に対する大臣レクの全部を出してほしい」と踏み込み、全部提出される方向で理事会協議となりそうです。
石橋さんは「礒崎陽輔元総理秘書官と、安藤高明局長(平成6年郵政省入省)の証人喚問を求める」としました。
高市さんは、今月告示の奈良県知事選で、現職(元運輸官僚)の対抗馬として、大臣時代の3人いる事務秘書官のうちの1人(平成9年旧自治省入省、奈良県出身で東大寺学園卒業)を擁立しています。これをめぐって自民党奈良県連が保守分裂となっており、旧総務庁、旧郵政省・テレコム系の関与を疑って、「捏造でなければ議員辞職」という極めて不用意な答弁につながったかもしれません。
おととしは悪役となってしまった山田元情報流通政策局長ですが、きょうは石橋さんが「放送法の根幹に関わる話だと、本来であれば審議会等をきちんと回した上で行うか、そうでなければ放送法改正となる話ではないのか。どこのメディアもこれで萎縮するであろうと、言論弾圧ではないかと当時の山田秘書官は明言されております。真っ当な問題意識、懸念だと思います」と山田さんを評価し、官邸の圧力を問題視しました。
岸田さんが最後の最後まで高市さんを守り切るとも思えないため、所管の内閣委員会などが荒れることも予想されます。
福島みずほさんは「GX電気事業法及び原子力基本法など改正案」(211閣法26号)について問い、「原子炉を60年使う場合は、休止期間があったにしても、劣化するのではないか」と問い、山中伸介原子力規制委員長は「原子炉の劣化は進む」とし、休止期間も劣化は進んでいるとしました。
石川大我さんは、同日朝「同性婚法案」(211衆法 号)の提出に立ち会ったとし、首相に対してLGBTQ法制と同性婚を認める法制を今国会で結論を出すよう求めました。また、きょう3月6日は、ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった日だとし、収容施設の改善を求めました。
これに先立ち、自民党の佐藤正久さんは自衛官の処遇改善を求めました。
国民民主党の川合孝典さんは、「合計特殊出生率と希望出生率の統計などの違いをそろそろ政府は整理すべきだ」と語りました。
共産党の山添拓さんは「存立危機事態における反撃能力はいつ解除されるのか」と事態認定の想定を問いました。
●天畠さん2度目のテレビ入り
れいわ新選組は天畠大輔さんが今国会テレビ入り2度目の「あかさたな話法」を披露。優生保護法をめぐる国の敗訴連発をうけて、弁護士が参考人として認められ、平成31年の「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律」だけでは不十分だとの認識を強調しました。
●N党、参政党との小競り合いに続き、突然共産党批判
NHK党では、きょうの審議中にガーシー議員がトルコに着いたとするインスタグラム配信を行いましたが、浜田聡さんはそれに触れませんでした。N党と参政党の小競り合いが新橋街頭演説会などで起きていますが、浜田さんは共産党批判を展開。自・立筆頭理事の協議を受けて、末松信介予算委員長は「あなたに質問権はございます。しかし、政府に対して質疑をする場であることをご認識ください。良識を持ってほしい」とたしなめました。
【衆議院情報監視審査会 同日】
行政における特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関する件を非公開で議論しました。
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