[写真]斎藤健法相、都内で開かれた共同通信きさらぎ会できょう2023年3月13日、宮崎信行撮影。
斎藤健法務大臣はきょう共同通信きさらぎ会で講演し、質疑で法務省の新規採用ルートが複雑であるとの質問に「人的構成が他の役所とちょっと違うな」「マネジメントは難しい」と語りました。
当ニュースサイトの筆者・宮崎信行が会員企業「宮崎機械」社長の立場で質問したことに答えました。
筆者は「名古屋入管のおととしのウィシュマさんの事件で明らかになった」として地方ごとに新規採用していることから高圧的な組織文化につながったとの指摘もあるし、名古屋刑務所の採用はまた別だとの実態を指摘。これについて、法務省(定員5万5040人)全員の採用経緯を、大臣官房(396名)は把握しているものなのかどうかと聞きました。
斎藤さんは「非常に難しいご質問なんですけど」としつつ、「採用のしかたはそれぞれ地方の局が地方でやることが原則と聞いております。また本省の方は国家公務員試験もありますし、それよりも主流は司法試験を通った法曹関係者がたくさんおられるということであります」と話しました。
そのうえで「ちょっと実際に今どうなってるかって詳しいことはわかりません」と本音を述べつつ「ただ一つ確かなことは他の役所とちょっと違うな。その人的構成がですね。裁判官の方で来られてる方(「判検交流」)がいるし、検事の方で今法務省おられます。そこに国家公務員(1種など試験採用)でマネジメントはなかなか難しい面がある。私も通産省で人事を長くやっていたが」と語りました。
余談ですが、筆者はきょねん、法務省刑事局に法案について問い合わせた際に、「コールバックします」との男性職員に、「法務省はいつも遅いですよね」と他省との相対論を述べたところ、2時間未満で迅速に返答をもらいました。おそらくその人はこれまで地検の検事で、他の役所と比べて早い遅いという相対評価を聞いたことがなく「法務省は遅い」と言われて面食らったのかもしれません。だとしたら、我ながら善い行いをしたと思います。
これに先立つ講演で、斎藤さんは「2013年、財務省、経済産業省、厚生労働省の課長を集めてプロジェクトをつくり、エクセレントカンパニーを調査した」とし、日本の経団連正副会長企業の社長が高齢かつ短期間で交代する傾向があると指摘。「正念場の10年だ」と語りました。また、「6月14日生まれがトランプ前大統領と斎藤健、6月15日生まれが習近平。これがどういうことかいずれ研究したい」と語り、より高みを目指す姿勢をにじませました。そのため、法務行政の話はあまりありませんでした。
[写真]斎藤健法相、都内で開かれた共同通信きさらぎ会できょう2023年3月13日、宮崎信行撮影。
以上です。
斎藤健法務大臣はきょう共同通信きさらぎ会で講演し、質疑で法務省の新規採用ルートが複雑であるとの質問に「人的構成が他の役所とちょっと違うな」「マネジメントは難しい」と語りました。
当ニュースサイトの筆者・宮崎信行が会員企業「宮崎機械」社長の立場で質問したことに答えました。
筆者は「名古屋入管のおととしのウィシュマさんの事件で明らかになった」として地方ごとに新規採用していることから高圧的な組織文化につながったとの指摘もあるし、名古屋刑務所の採用はまた別だとの実態を指摘。これについて、法務省(定員5万5040人)全員の採用経緯を、大臣官房(396名)は把握しているものなのかどうかと聞きました。
斎藤さんは「非常に難しいご質問なんですけど」としつつ、「採用のしかたはそれぞれ地方の局が地方でやることが原則と聞いております。また本省の方は国家公務員試験もありますし、それよりも主流は司法試験を通った法曹関係者がたくさんおられるということであります」と話しました。
そのうえで「ちょっと実際に今どうなってるかって詳しいことはわかりません」と本音を述べつつ「ただ一つ確かなことは他の役所とちょっと違うな。その人的構成がですね。裁判官の方で来られてる方(「判検交流」)がいるし、検事の方で今法務省おられます。そこに国家公務員(1種など試験採用)でマネジメントはなかなか難しい面がある。私も通産省で人事を長くやっていたが」と語りました。
余談ですが、筆者はきょねん、法務省刑事局に法案について問い合わせた際に、「コールバックします」との男性職員に、「法務省はいつも遅いですよね」と他省との相対論を述べたところ、2時間未満で迅速に返答をもらいました。おそらくその人はこれまで地検の検事で、他の役所と比べて早い遅いという相対評価を聞いたことがなく「法務省は遅い」と言われて面食らったのかもしれません。だとしたら、我ながら善い行いをしたと思います。
これに先立つ講演で、斎藤さんは「2013年、財務省、経済産業省、厚生労働省の課長を集めてプロジェクトをつくり、エクセレントカンパニーを調査した」とし、日本の経団連正副会長企業の社長が高齢かつ短期間で交代する傾向があると指摘。「正念場の10年だ」と語りました。また、「6月14日生まれがトランプ前大統領と斎藤健、6月15日生まれが習近平。これがどういうことかいずれ研究したい」と語り、より高みを目指す姿勢をにじませました。そのため、法務行政の話はあまりありませんでした。
[写真]斎藤健法相、都内で開かれた共同通信きさらぎ会できょう2023年3月13日、宮崎信行撮影。
以上です。