食品庫に溢れかえっているカップめんを整理すべく、その日の昼食は、「日清カップヌードル シンガポール チリクラブ」。
本年4月9日に、ローソンにて税込184円で購入した品である。
それは、「シンガポールを代表する料理である『チリクラブ』をカップヌードル風にアレンジした」テイストとのこと。
蛇足ながら、この場合の「クラブ」とは、「Crab=蟹」のことである。
カップヌードルシリーズにしては珍しく、フタの上には後掛け別袋の「チリクラブペースト」が、鎮座ましましている。
さて、実食。
真っ赤に燃えるスープが、そのピリ辛な刺激を連想させる。
具材の中では「かにかま」が、存在感と輝きを放つ。
いわば「チリテイストシーフードヌードル」と、表現できそうだ。
登場以来ほぼ変わることのない「カップヌードルの平麺」は、比類なき安定感。
麺単体ではなく、「それがスープを引き連れて来ての満足度」を、開発陣は想定しているのでありましょう。
そのスープは、最初の印象は「ほどよい辛さ」に思えたが、それをぐっと啜ると、焼くような刺激がヒリヒリと喉を焦がす。
だがしかし、それは言ってみれば、美しい女性に叱られた時のような、悪くない気分である。
ああ、いつの日か。シンガポールに行って本物の「チリクラブ」を、いただいてみたいものだ。