かつて、ロッテオリオンズの押しも押されもしないエースだった、村田兆治さん。
まだ72歳とお若いのに、ご自宅の火災で、亡くなられてしまった。
「マサカリ投法」「サンデー兆治」「昭和生まれの明治男」が、氏を表現する3つのキーワードだったという。
中でも、私は1985年の「サンデー兆治」時代を、リアルタイムで知っている。
とはいえ、今と違って、当時のTV中継は「巨人一辺倒」。
NHKで22時から放送されていた「サンデースポーツスペシャル」で、氏の活躍を確認していたものだ。
そして、村田投手が投げた試合では、落合博満氏が実によく打っていた。
この年に、落合氏は、自身2度目の三冠王を獲得したのである。
村田と落合が、同時に在籍していた、この時代のロッテ。
観客動員数がパッとしなかったのは、何故なのだろう。
この時代のパ・リーグは、本当に地味というか、日陰の存在だったのだ。
そして、還暦に達した後も、130km以上のボールを放っていた、その姿。
あの「マサカリ投法」を、今後リアルタイムで観ることは、もう出来ない。
残念というか、まことに無念である。
村田兆治さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。