所要があって、奈良の実家に来ている。
今夜は、父親の提案で冷凍食品の訪問販売から購入した串揚げをメインにするという。買い物に行くこともなく、家にあるものでということになった。私が作ったのは、白菜とにんじんを塩でもんで、出汁昆布を細かく切ったものをくわえ、黒酢少々。箸休めとする。
ほかに、散歩にいった母親が近くの豆腐屋で買ってきた、おからの煮付け、きんぴらごぼう。
串揚げしたのは、グリーンアスパラ、白身魚、たこ、牛肉、ふぐ。
串揚げは久しぶりだったので、冷凍のものだったけれど、揚げたてでおいしかった。
赤身マグロのキムチあえ(赤身を一口に切って、醤油、黄身、日本酒を混ぜたものに漬け込んでおく。白菜キムチを細かく切る。キムチでマグロをあえる)
海ぶどうの酢の物(海ぶどうを水でさらす。かつお出汁、米酢、薄口醤油で味を調え、ここに浸しておき、食する)
金時草と切り干し大根の味噌汁(かつお出汁に、八丁味噌と白味噌のあわせ味噌。自家製切り干し大根、金時草を具にする)
納豆
硬めに炊き上げた白飯
ポルチーニフンギのクリームソースパスタ(乾燥ポルチーニフンギを水で戻しておく。フライパンにオリーブオイル。ニンニクと赤唐辛子。ラム肉の焼肉用を一センチほどの幅に切ったものをいためる。たまねぎ薄切りを加えていためる。ぶなシメジをほぐして加える。戻したポルチーニフンギを絞り、茸だけ加え、いためる。塩胡椒、ミックスハーブで味をつける。ポルチーニフンギの戻し汁を加えて煮込む。生クリームを加えて仕上げる。パスタはブガティーニ。折って茹でてアルデンテでソースに絡める。ナイフなどで、スプーンにのるぐらいのサイズに切って食するほうがいいようだ)
ルッコラとビーツのサラダ(ルッコラとビーツの葉のサラダ。バルサミコ酢、オリーブオイル、塩胡椒、ミックスハーブ。今夜のドレッシングにはたまねぎのみじん切りを加えてみた)
亀井伸孝、2006、『アフリカのろう者と手話の歴史:A・J・フォスターの「王国」を訪ねて』、明石書店
本書は、アフリカ諸国においてろう学校を多数設立していったA・J・フォスターの評伝のスタイルをかりてアフリカにおける植民地主義とろう教育の歴史、ろうコミュニティに関する人類学的なアプローチ、また、ろう教育における手話の意義について述べている。
私は、ろう者の手話言語が、少数言語もしくは危機言語であるとの立場をとる者で、その立場からすると、フォスターの存在は、はなはだ微妙である。彼自身ろう者であって、ろう者のためのギャローデット大学を卒業しアメリカ手話による教育法を修得する。そして、CMD(Chrisian Mission for the Deaf)を設立して、アフリカ諸国でアメリカ手話をもちいてろう者に教育し、キリスト教の宣教活動も同時に行う。そして、フォスターによって教育された現地のろう者たちが教師となって次々とろう学校が設立されていく。
手話言語は、ろうコミュニティごとに様々なバリエーションの手話言語があったはずだが、こうしたプロセスの中で、少数言語の現地の手話言語が吸収されていった可能性は否定できないだろう。ただ、フォスターの功績は大といわねばならない。それは、ろう者というマイノリティが、手話言語を用いた教育を受けることによって、近代化の中でそれなりの地位を占めるようになっていったという点、フォスターの貢献は大きい。自然発生的な手話言語の場合、あくまでもろう者コミュニティにおける意思の疎通に用いられるだけで、当該国の教育システムにくみいられることはなかったようである。そうした状況においてフォスターの手話教育が導入されることによって、ろう学校がアフリカ各国における教育システムのなかに一定の地位を占め、そして、ある種のリンガフランカとして機能したように見える訳である。
さらに、アフリカにおけるフォスターによるアメリカ手話言語の普及は、別の文脈でも重要である。例えば、日本のろう学校では、手話ではなく口話による教育が行われるとのことであるが、これは、ろう者を聴者の言語に同化させることに他ならない。ところが、アフリカでは、植民地主義のために他の世界で主流となっている口話が浸透せずにこの間隙を縫って手話教育が普及していったのである。それは、不幸中の幸いといわねばならない。
手話言語は音声言語と同様左脳のウェルニッケ、ブローカの言語中枢をつかうそうである。つまり、音素や音の強弱、音の高低を組み合せ、単語を構成し、時系列的な文法による音声言語と並んで、手指の三次元的な位置と運動、表情、口唇の動きなどを組み合わせる言語で、人類言語のひとつといえるわけである。人類が音声言語を駆使するようになったのがいつ頃か不明ではあるが、わたしはいまのところ、「手話言語から音声言語への進化」というシナリオに引かれている。その点でも、少数言語/危機言語としての自然発生的な手話言語の採集は、少数言語の音声言語を危機言語として位置づけ、採集していくことと同様、緊急を要する作業のように思われる(もう手遅れなのかもしれないが)。
本書は、人間の言語にかかわる様々な事象について改めて考えさせるという点で大変興味深く読むことができた。
危機言語のホームペジ:http://www.tooyoo.l.u-tokyo.ac.jp/ichel/ichel-j.html
『消滅する言語』(読書と夕食):http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/6270d3eef7ae27fdaf4081e3ac77ac98
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2007-01-18 09:11:30 |
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中華風炒め物二種
・セロリと豚肉のいためもの(セロリを斜めに繊維を切るように薄切りする。豚ロースを一口大に切る。中華なべでニンニクと赤唐辛子を入れていためて香りだしする。豚肉を加えて火を通す。セロリを加えてあおる。塩胡椒。紹興酒)
・青梗菜と豚肉のいためもの(青梗菜の軸と葉とを切り分け、葉はざく切りしておく。軸は斜めに1センチほどの幅で切っておく。中華なべにニンニクと赤唐辛子を入れていためて香りだしする。軸から加える。あらかた火が通ったところで、塩、中華醤油、紹興酒で味を調える。仕上げ前に葉の部分をくわえて、仕上げる)
イワシはんぺんのベトナム風(イワシはんぺんを1センチほどの幅に切って、フライパンにオリーブオイルをしいたところに入れていためる。軽く焦げ目ができたところで、皿にとり、香菜のを散らし、バインセオソースをかけて仕上げる)
今日は、夕方に星ヶ丘三越に寄ったので、地下の食品売り場で買い物。鶏の「三和」で鶏肉を買って、味噌スープの素も一緒に買ってきた。店で食べる鶏の味噌鍋よりちょっと甘いような気がする。
鶏の味噌鍋(白菜、白ねぎ、舞茸、シメジ、エリンギ、えのき?、餅麩、豆腐、鶏肉)
今日は、夕方にミーティングが入り、家人の料理当番。
大根のソテーと豚バラ肉のつくね(大根を一センチほどの厚さに切って塩胡椒してフライパンで、オリーブオイルでソテーする。ここにチキンスープを加えて煮る。豚バラ肉を荒く刻み、片栗粉、塩胡椒、日本酒と醤油少々でまとめて、小さくまとめてフライパンで、ごま油を使って焼き、日本酒と醤油少々をくわえてからめる。大根でこの豚バラ肉をはさんで、和ガラシとともに食する。クレソンを添える)
かぼちゃのスープ(かぼちゃを電子レンジして、チキンスープ、牛乳とともにフードプロセッサーにかけ、加熱する。塩胡椒して仕上げる)
プチトマトとスプラウト、ひじきのサラダ(ひじきを水で戻して、ごま油と少々の醤油でいためておく。各種スプラウトとプチトマトをひじきとともに、オリーブオイル、バルサミコ酢、塩胡椒、いたりアンミックスハーブのドレッシングに絡める)
前日の残りのバゲットとフレッシュオリーブオイル
キムチ鍋の残り汁を使ったリゾット(前夜のキムチ鍋の残り汁を使ってリゾットを作る。リゾットを加熱しておく。フライパンにオリーブオイルをいれ、ガーリック薄切りを加熱、香りだしをする。米を洗わずそのままフライパンにいれていためる。少々白色になったところで、残り汁を加える。塩胡椒、ミックスハーブ少々を加えて味を調える。アルデンテで火を止め、パルメジャーノ、フレッシュ・ディル、フレッシュオリーブオイルをくわえて食する)
赤カブとルッコラのサラダ(塩胡椒、ミックスハーブ、バルサミコ酢、オリーブオイルでドレッシング。赤カブは薄切り、葉は好みのサイズに切って、ドレッシングとあえる)
ドミニク・ドゥーセのバゲット
リチャード・コンドン、2002、『影なき狙撃者』、ハヤカワ文庫
同名映画の原作。原題は「The Manchurian Candidate」である。原作は1959年に出版され、映画化は1962年である。朝鮮戦争やマッカーシーイズム吹き荒れる同時代史を背景としているストーリーは、原作よりも映画の方が整理されてわかりやすいように思える。
映画でもそうだったが、たとえば、タイトルにしても「満州」がふくまれ、原作にはエスキモーの習俗などにも触れられるほか、アジア蔑視のにおいが強い。また、反共政策の時代を背景としているだけに、中国・ソ連が多用したとされる「洗脳」が本作および映画の重要なキーワードである。
もちろん、それだけではなく、夫を支配する妻や母息子の近親相姦などについても、きーとなっているし、アメリカ大統領の選出方法(党大会で候補者「Candidate」をえらぶ)についても、批判的ともみえる描き方をしている。さらに、反共のマッカーシー上院議員を戯画化しているところも、作者もこうした反共政策の影響をこうむったことも髣髴とさせる。
2007-01-14 09:42:24 |
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昨年7月から毎日のアクセスを記録するようになった。総ページビュー数とユニークアクセス数である。時々、嵐のように(ちょっと大げさだが)総ページビュー数が増えることがあって、なんだろうと思っていた。まあ、気がついてみれば、どうってことはないのだが、それは、「グーグル様の降臨」だったのである。
記録の残る10月はじめから改めて「Googlebot」の数をとりなおして見ると、総ページビュー数が増えたときに、Googlebotのページビューが増えていることがわかる。きれいな相関を示している。つまり、グーグル様の降臨があれば、総ページビュー数は増えるわけである。
一方、ユニークアクセス数とGooglebotのページビュー数のそれぞれの累積数を時系列で並べてみると、ユニークアクセス数は正比例するが、Googlebotのアクセスは等比級数的に増加しているようである。ユニークアクセス数は、7月以降でいえば日計の最大240最小69である。一方、Googlebotは、同じく最大960最小14である。この幅が大きい。同時に、Googlebotの訪問間隔が短くなっているようである。
これまで、ユニークページ数に注目して来たのだが、Googlebotいついても注目していきたい。なお、ユニークページ数と「グーグル様の降臨」の相関はないようである。位相がずれているようで、分布が拡散している。
2007-01-13 22:43:02 |
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キムチ鍋(出汁昆布で出汁をとっておく。干し椎茸を水で戻しておく。野菜としては、白菜、白ねぎ、にら、戻した椎茸、もちろん、白菜キムチ。豆腐を入れるはずだったが買うのを忘れた。味付けとしては、キムチに塩分があるので、フィッシュソースと薄口醤油で味をつける。豚のシャブシャブ肉を入れる。また仕上げに、落とし卵。程よい半熟で食する)
タイ風グリーンカレー(カラーピーマンを細く切る。筍を細く切る。フクロタケを半分に切る。ジャガイモを皮を剥いて8分する。タイ風グリーンカレーのセットにあるココナツミルクを湯で溶いておく。鍋にサラダオイルとグリーンカレーペーストを入れていためて香りだしする。シチュー用牛肉を入れて、表裏軽く焦げ目をつける。添付のコブミカンの葉を入れる。添付のナンプラーを入れる。あらかじめ切っておいた野菜を入れて煮込む)
水菜と香菜のサラダ(ボールに、塩胡椒、ミックスハーブ、チリパウダ、バルサミコ酢、オリーブオイルでドレッシングを作る。好みに切った水菜と香菜を加えてよくあわせる)
かぶら蒸し(かぶらをすりおろして、ざるに入れて水気を切っておく。器にブリの切り身、銀杏、なめたけ、を入れ、道明寺粉を混ぜてまとめたかぶらを載せて、蒸し器で蒸す。昆布と鰹節で出汁をとり、薄口醤油と日本酒で味をつける。くず粉を水に溶いて上澄みを捨てて、冷ました出汁の一部でといて、沸かした出汁に入れてとろみをつける。13分蒸して、とろみのついた出汁を流しいれる。わさびを載せて供する)
かぶらの葉っぱのキンピラ(かぶらの葉っぱを細かく切って、オリーブオイル、赤唐辛子とともにいため、水分が飛んだところで、鍋肌に醤油を入れて香りを出す。カブの葉をあわせる。ゴマを振りかけて供する)
いただきものの博多明太子
炊き立てのご飯
大根とスペアリブのスープ(大根を一口に切り、スペアリブ、干し椎茸を戻したものと一緒に、日本酒と水を加え、圧力鍋で蒸気が出てから10分。流水で冷やして圧力を下げ、圧力をかけずに同じ時間、薄口醤油で味をつけて弱火で煮る)
菜花の胡麻和え(菜花を塩ゆでする。あたり鉢でゴマをすり、和ガラシ、薄口醤油、水でたれを作り、ゆでた菜花をあえる)