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桜と絵本と豆乳と

百冊再読事始

2015年04月02日 | 読書
 今年度は教育書を百冊「再読」しようと思い立った。

 教師になって数年目のとき、かの法則化運動が立ち上がり、そこからかなりの量を読んできたつもりだ。
 担任を外れてしばらく経ってからは、年間百冊を目標に読書の幅を広げていった。これももう18年目になる。

 またネットマガジンに書評とは言えない代物だったが、2年間連載させていただいたこともある。かなりじっくりと向き合った時期だ。
 しかしこの頃は、記録をみると明らかに教育書離れが進んでおり、なんとなく職業意識と絡まって気になっていた。

 そこで、最後のこの年に大きなふりかえりとなるが、読了しまだ書棚に置いてある本の中から区切り良く百冊ピックアップし、今の視点で自分なりに読み解きたい。(この百冊を選ぶ作業も、そんなに時間はかけなかったが面白かった)

 柄にもなく、慣れない小説などに手を伸ばすのを少し控え、原点に戻って?記録をしていこうと思う。
 端的に言い切ってみることを試みる。
 どういう一冊か。そして自分で消化できた、もしくは新しく得た学びを3点に絞って記していくこととする。

 スタートの一冊は、昨日の年度初めの話に使った堀さんの好著だ。


 【2015読了】33冊目 ★★★★
 S1 『教師力ピラミッド』(堀 裕嗣  明治図書2013)

 教師としての仕事のこれからを、鋭い時代認識をもとに提起した一冊だ。

 ◇教師力とは「モラル・人間的素養」「指導力」「事務力」「先見性・創造性」を階層的に組み立てた総体である。
 ◇教師は、自己のキャラクターを把握して仕事や実践に努め、力量形成をはかっていく。
 ◇チーム力が必須の時代、俯瞰的な視点を持って役割を果たそう。