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ボツ原稿を浚う②

2015年04月25日 | 雑記帳
 昨日に続いて、「禁止」に関してボツにした部分の原稿である。

 これは、もう30年以上も前のことだ。

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 「禁止」に関わって、思い出してしまう古い話がある。

 若い頃に勤めた学校で、受け持ちの子2名が学区の外まで自転車で出かけたことがあった。
 それが学校で定めたきまりに違反したということで、教頭より「この二人は、自転車乗りは禁止だ」と宣言されたことがあった。

 きまりを破った子どもに同情したのではないが、この一方的な言い方には少しカチンと来た。

「いつまでの禁止ですか」
 と問うたら
「きちんと反省するまでだ」
 と答えられたので
「では、どんなことをすれば反省したことになりますか」
 と食い下がった記憶がある。

 罰則について共通理解はなかったし、そもそも自転車という交通手段について所有者、責任者である親を抜きに一方的に決めていいかという疑問もあった。

 結末は記憶がおぼろげだが、「禁止」を持ちだすにも手続き、見通しがいると強く感じた一コマだ。

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 若さというより、青臭さの感じられる思い出だ。

 この学級には、書いても書いても尽きないほど、いろんなことがあった。

 やったことが出鱈目だったが熱意だけはあった。
 そしてその熱意はいつも空回り。だから余計に思い出すのだろう。