すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

半世紀以上前の先生

2015年04月16日 | 雑記帳
 完全防備をし、終わった後のケアもこまめにしているので、今のところそれほど花粉に悩まされていない。朝の街頭指導の場は時間にすれば20分ほどだが、一番警戒する。マスクをしているのでメガネが曇ったりすれば外さなきゃいけないし、そういう時に襲ってきたらどうすると、結構気を遣いながら過ごしている。


 天気はぐずつき気味とはいえ、気温が上がっているので、桜の蕾が日に日に赤さを増している。一年生も二週目に入り、慣れてきた子、まだまだの子、そして疲れがありそうな子と様々である。これは全国どこも変わらない風景かもしれない。日本中で黄色い帽子が行きかっていると思うと、なんだか嬉しい気分だ。


 さて先日、いつものように校門前に立っていると、一年生のご家族らしい方から声をかけられた。お祖母さんらしい。通学路のこと、他地域からの就学であることなどを少し話し、どうしたらいいか相談モードの内容だった。それを受けて校内で担当とやりとりし、地域の声も聞き、なんとか修正をすることが出来た。


 今朝再びそのお祖母さんが孫の様子を見がてら、校門のところに来て、よかったということを言いに来てくれた。その話す顔を改めて見てたら、あれっと思った。見覚えがある。ああ、保育所の先生だ…向こうから「先生は、もしかして、Tくんたちと一緒だったのでは」と声をかけてくれた。そうだ、K子先生だ。


 保育所に行くのが嫌で駄々をこねた自分をやさしく連れて行ってくれた先生。家族以外で心を許した初めての人かもしれない。ご近所でずいぶんとお世話になった。地区内へ嫁いだことは知っていたが、少なくとも数十年はお会いしなかった。お孫さんを預かる身になるとは…。半世紀以上前である。時はまさに流れた。