すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

4/4生きて居ること

2015年04月05日 | 雑記帳
 前日は転入職員を連れての挨拶回りだったが、雨が降り、また時折風も強くて大変だった。朝、目覚めてから空具合はと障子を開けてみると、見事な快晴である。今日は身内の地鎮祭があり、お天気を願っていたので本当に嬉しい。9時過ぎより業者が準備を進め、神官さん、巫女さんまでやってきて祭事が始まる。


 私はビデオ係として撮影を進める。少し客観的な目で見つめると、なかなか興味深いものである。そもそも「地鎮」という意味が面白い。土地を鎮めるとは、土地の神が怒らないようにと、人間の占有の許しを請うものだろう。そういう真摯な気持ちを持って工事を始め、無事を願う。人とはかくも信心深い存在である。


 滞りなく祭事が済み一休みしていたら、昼前に教委より電話がある。町の要職にある方が急逝なされたとのこと、顔見知りだったので、「えっ」という声しか出なかった。来週の会の予定変更を決めて、関係者に連絡する。突然だったので、みんな一様に驚きの声を上げる。詳細はわからないが、無常感がわきでる。


 夕刻、気晴らしも兼ねて散髪に出かける。なじみの理容店では既に情報は伝わっており、少し話をする。今年になって知り合いが亡くなることが多いことから、桂米朝絡みで落語の話となる。そう言えば今年はまだ生落語を聞いていない。しかし今月、来月と予定があり楽しみだ。心震わせる場に多く立ち合いたい。


 その後も「4月4日はオカマの日らしい」という与太話や、知り合いの進学の顛末、そして孫たちに料理を教えている話を聞きながら、そして喋りながら、ここに生きて居る有難さを想う。帰りに店の孫たちが作ったというコロッケを数個いただく。帰宅後、夕食の時に口に入れたら、ほわっと甘く、幸せの味がした。